2012-12-19 20:29:38

埋葬方法から見る吸血鬼伝承の形

テーマ:キララの医学的神秘と恐怖
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吸血鬼がホラー小説の題材として取り上げられるようになったのは
19世紀頃からと言われていますが、
その元になった地域の伝承はもっと大昔からありました。
今日はその吸血鬼の伝承について書いてみたいと思います。

2012年6月のことです。
ブルガリア南東部の黒海沿岸の都市ソゾポルにある古い教会の地下から、
700年前の埋葬された2つの遺体が発見されました。

遺体はどちらも胸に金属の棒が指してあり、歯が引き抜かれています。
これは当時のブルガリアに、死者が吸血鬼として甦るという考え方があった証拠で、
実はヨーロッパではそれほど珍しい形での埋葬では無いのだそうです。

【吸血鬼の法医学】で有名なナショナルジオグラフィックの歴史学者
マーク・コリンズ・ジェンキンスは、著書の中で次のように述べています。
「数千年前の墓からは、杭を打ち込まれたり、縛られた遺骨がいくつも見つかっている。
うつぶせや、首を切断された状態で埋葬される場合もあった。
いずれも、死者が墓から出て襲ってこないようにするためだ。」

古くから吸血鬼伝説が最も浸透していたのは東ヨーロッパですが、
その始まりは17世紀頃と考えられているので、
700年前のブルガリアでこのような形で埋葬された遺体が発見されたということは、
つまりここでは13世紀頃から吸血鬼伝説が息付いていたということになります。

ブルガリア国立歴史博物館館長のボジダル・ディミトロフは、
「中世の【異教信仰】では、タブーとされる行為を犯した人物は死後、
吸血鬼へと変身し、生者を苦しめると考えられていた」と
ロイター通信の取材に語っているということですが、
この【異教信仰】がブルガリアで最も盛んだったのが
12世紀から14世紀頃ということらしいので、
まさにこれが、この埋葬文化への呼び水となったのでしょう。

どの国にも他国から見ると【奇妙】と思えるような文化がありますが、
それは歴史が古い程に精神的で大きな意味を持っています。

このような吸血鬼をイメージさせるような文化は、
私たち日本人からは奇妙に見えるかも知れませんが、同様に私たちの古い文化の中にも、
他国から奇妙と思われているものがたくさんあるのでしょうね。

※ナショナルジオグラフィックニュースより一部抜粋


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