【小説】カフェ・シェリー

ここは喫茶店、カフェ・シェリー。
登場するのは40代の渋いマスターと20代の店員マイ、そして主人公はお客様であるあなた。
そこで体験する、魔法のコーヒー「シェリー・ブレンド」の味で、お客様は何かに気づき、そして希望を持っていく。
そんな喫茶店のお話です。


テーマ:

 通されたのは4つしかないカウンター席。そのうち一つは本を読んでいる客が座っている。 

 

「マスター、こんにちは」 

 

「笹口さん、いらっしゃいませ。今日はお友達を連れてこられたのですね」 

 

「はい、マスターに会わせたくて」 

 

「ははは、光栄です。ご注文はどうされますか?」 

 

「もちろん、シェリー・ブレンドで」 

 

「かしこまりました」 

 

「おいおい、勝手に注文を決めるなよ」 

 

「あ、悪い悪い。けれど、ここにきてシェリー・ブレンドを飲まないっていうのはないよ。俺はこのコーヒーのお陰で目が覚めたんだ」 

 

「その、目が覚めたってどういうことだ?今まで悪夢でも見ていたっていうのかよ」 

 

「あぁ、その通りだ。俺は今まで自分のことしか考えていなかった。そして佐川、お前には悪いがそういう自己中心的な連中としかつきあっていなかった。そこに気づいたんだ」 

 

 自己中心的、と言われて否定はできなかった。けれどオレにも言い分はある。 

 

「経営者って、良くも悪くも自己中心的じゃねぇとやってられねぇんだよ。部下はちゃんと動かねぇし、資金は調達しなきゃいけねぇし。連中がちゃんと働いて金を稼いでくれりゃ、オレだって強くは言わねぇよ」 

 

「ははは、俺の時と同じだな」

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