【小説】カフェ・シェリー

ここは喫茶店、カフェ・シェリー。
登場するのは40代の渋いマスターと20代の店員マイ、そして主人公はお客様であるあなた。
そこで体験する、魔法のコーヒー「シェリー・ブレンド」の味で、お客様は何かに気づき、そして希望を持っていく。
そんな喫茶店のお話です。

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「あはっ、そうだったわね。私ね、卒業式のときにイズミくんのお父さんにラブレター渡したの。そうしたら、お父さん、なんて言ったと思う?」

 

「なんて言ったんですか?」

 

「どうして今なのーって言って、急に泣き崩れちゃったのよ。あんなにバカみたいに明るく振る舞っていた人だったのに、あれは意外だったな。これは後から聞いた話だけど、私の事ずっと好きだったんだって。でも、なかなか振り向いてくれないから、どうにかして振り向いてもらおうとして、ずっと明るく、バカみたいに振る舞ってたんだって。ホント、お父さんってバカだよね」

 

 なるほど、そういう理由でお父さんは明るくバカみたいに振る舞ってたんだ。でも、なんかお父さんらしいや。

 

「でね、私はそのまま都会の方で就職しちゃって。その間にイズミくんはお母さんと結婚しちゃって。私は向こうで知り合った人と結婚してね。でも、夫の転職でこっちに戻ってきて、今は私の実家で暮らしているの。私が都会に行っている間に、私のお母さんがいつの間にかお父さんのお花屋を見つけて、それで私とお父さんは再会することになったの」

 

 奥さん、遠い目をしてそう語ってくれた。ちょっと切ないロマンスの話だったな。

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