【小説】カフェ・シェリー

ここは喫茶店、カフェ・シェリー。
登場するのは40代の渋いマスターと20代の店員マイ、そして主人公はお客様であるあなた。
そこで体験する、魔法のコーヒー「シェリー・ブレンド」の味で、お客様は何かに気づき、そして希望を持っていく。
そんな喫茶店のお話です。

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 一騒動も落ち着いたところで、山本さんがこんな話をしだした。 

 

「貴子くんは自分のことを不幸だって言っているけど。ボクこそ不幸だって思っていたよ。運がなくて、常にダメ人間の烙印を押されていたんだ」 

 

「そんなことないですよ。山本さん、営業成績だって悪くないし、それにカッコイイし…」 

 

 最後の方はちょっと照れながら、小さな声でボソリと言った。 

 

「ありがとう。でも事実なんだ。いや、事実だった、かな。よくピンチはチャンスって言うじゃない。ボクの営業成績が悪いのは、自分自身の言動を見直すいい機会だったんだ。ボクは今まで、営業で傲慢に接してきたことに気づいたんだよ。上から目線で『おたくの商品をうちが売ってやる』という態度をとっていた事に気づいたんだ」 

 

「そういえば君が我が社に来た最初の頃はそうだったなぁ。まったく、鼻持ちならない若造だと思ったもんだよ」 

 

 金丸社長がそう言うのだから、山本さんはそんな態度をとっていたんだろう。今の私には想像がつかない。 

 

「そこに気づいて、自分の悪いところを素直に変えていったら。今ではおかげさまで営業もかなり楽になって、いい成果を出せるようになったんだ」 

 

 山本さんも苦労したんだ。

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