ベートーヴェン 交響曲第9番を聴く
年末にはまだ早いですが、久々に第9を聴きました。
1989年11月9日
もう散々TVでも取り上げられていますがこの日はベルリンの壁が崩壊した日です。
壁崩壊を衛星中継で見て本当に驚いたものです。
あれから20年なんですねぇ(シミジミ
世界が東西に分かれて、数々の悲劇を生んだことは本で読んだりして知ってはいましたが、決して実感することはなかったです。
ただ歴史的な出来事に立ち会っているような興奮があったものです(笑)
当時、東西に分断していたベルリンの壁崩壊を記念したコンサートがいくつも行われたそうですが、その中でもバーンスタインが振った記念コンサートのライヴは凄いです。
今夜はそのライヴ映像を見ました。
曲はベートーヴェンの交響曲第9番 ニ短調
オーケストラはバイエルン放送交響楽団(旧西独)を中心に
シュターツカペレ・ドレスデン・メンバー(旧東独)
ニューヨーク・フィルハーモニック・メンバー(米)
ロンドン交響楽団メンバー(英)
レーニングラード・キーロフ劇場管弦楽団メンバー(旧ソ連)
パリ管弦楽団メンバー(仏)
合唱は
バイエルン放送合唱団
ベルリン放送合唱団メンバー
ドレスデン・フィルハーモニー児童合唱団
そして独唱に
ソプラノ:ジューン・アンダーソン
メゾ・ソプラノ:サラ・ウォーカー
テノール:クラウス・ケーニヒ
バス:ヤン=ヘンドリンク・ローテリング
指揮はバーンスタイン
世界を東西に分けた第2次世界大戦で敵味方国のオーケストラのメンバーを混成にしたところがバーンスタインらしいです。
そしてもう一つ、児童合唱を入れたのはおそらく、この素晴らしい出来事を次世代に語り継ぐためでしょう。
演奏は最晩年のバーンスタインらしい、思いっ切り遅いテンポで重厚に進みます。
というか、このライヴ、音源で聴くより、映像を見ないと真価は分からないですね。
そういう意味では『聴く』ではなく『観る』ですから、第9を楽しむというのとはずいぶん違います。
当時、勢いで買ったLDを観ましたが、映像はヴィデオ撮りのため、あまりよろしくないですし、音もそれほどでもないです。
演奏の瑕疵もそこここにありますし、そういう意味では他にもっといい演奏があるでしょう。
でも、壁崩壊20年にあたって久しぶりに取り出して聴きましたが(観ましたが)激遅なテンポが全く気にならず、80分超の演奏があっという間に終わりましたw
バーンスタイン渾身の名演ですね。
合唱のffがこれほど迫って聴こえるのはやはり壁崩壊に対する喜びなのでしょう。
圧倒的な迫力に気押されっぱなしでしたw
広島の平和記念コンサートでも全身全霊の名演を残したバーンスタインは、音楽家の中でも本当に平和を希求した指揮者でした。
そのバーンスタインが
「断るなんかできるわけないだろう?!」
と言って受けたコンサートですが、このとき既に末期の肺癌で、体調も絶不調だったそうです。
癌のことは本人も知っていたらしいですが、それは鬼気迫る感動的な演奏です。
第4楽章 歓喜の主題
http://www.youtube.com/watch?v=1n9jz2GPW3M
トゥッティに向かってのクレッシェンドの凄さには万感の想いが詰まっているんでしょう。
第4楽章 フィナーレ
http://www.youtube.com/watch?v=tIsXmOHo7EA
そんな映像を観て、聴いて、感動に浸っていると、ふと日本の政治家のみみっちさが頭過りました。。。
この歴史的事件の目撃者である政治家の先生方のスケールの小ささが、それは本当に矮小に見えて情けなくなりましたw
普段は仕事に追われながら、その合間を縫って遊び呆けているしるばーさたんも偶には真面目な秋の夜長を過ごすんです(笑)
ちなみにこの演奏会のDVD、もうすぐ廃盤になるので興味のある方はお早めに(笑)
同じテーマの最新記事
- スタニスラフ・スクロヴァチェフスキーを… 03月17日
- 音楽の楽しみ 10月19日
- Joseph Jongen "… 09月25日


















































