テーマ:

防大では、4/1が着校日、4/5が入学式となっています。

なぜ初日が入学式ではないのか?


それは「防大でやっていけるか?」の見極め期間を設けているからです。

4日間で以下のようなことが実施され、向いていないと思う人間がどんどん辞めていきます。

入学式までに辞めた人は「中退」扱いにはならないシステムになっています。


入学式の練習では、主席で入学した人が新入生代表として、宣誓文を読むのですが、

その際に「新入生583名代表●●」と最後に言うのですが、毎日その人数が減っていくのが

少し面白かったのを覚えています。横に立っている人と「今日は何人やろ?」とか予想し合ってました。

おぼろげな記憶ですが、4日で40人くらい減っていたと思います。


だから、前回のブログのように辞める人数も見越して多めに採用するので、

私も補欠から入学できたのだと思います。


でも結果として、卒業後の海上自衛隊を退職しているので、

面接官は見抜く力があったのかもしれませんね?


「入るのは簡単ですが、卒業するのは日本で一番厳しい大学」


★脱落される方のキッカケは、主に「厳しい生活がイヤ」「上級生にシバかれたくない」

具体的には下記参照。


(1)散髪がイヤ

結構切っていたつもりでも、「長過ぎ!」と言われ、地下の散髪屋へ。

床屋さんはアタッチメントを外したバリカンと櫛で、

1人5分程度でどんどんスポーツ刈り、角刈りが量産されます。


なぜか新入生の坊主頭は、「みっともない」という理由で禁止されていました。

個人的にはスポーツ刈りより、坊主の方がオシャレでは?と思っていましたが、

そんな勝手なことは許されるわけもなく、20歳にして、スポーツ刈りに。


(2)行進、敬礼がイヤ

外を2人以上で歩く際は、行進を実施。足と手を合わせ、指揮官も決めます。

目上の人には敬礼。時間がない中で走り回っているのですが、視認すると立ち止まり、

一回一回、挙手して、降ろし、また挙手して、降ろしの繰り返しなので、

食堂や風呂場に行く際はたくさんの上級生とすれ違うので大変です。

出会う度に基本、敬礼です。


距離も決まっており、「少し遠いからいいや」と考え、実施しなければ、

「おいそこの1年待て!」と呼び止められ、その場で指導orあとで部屋へ呼び出しとなります。


(3)毎日1時間以上の入学式練習がイヤ

ひたすら着席、起立、礼を繰り返し、君が代を大声で歌います。

号令がなくても、祝辞の終わりに「~以上です。」と言われたら、2秒後に起立、敬礼。2秒後に着席。

といった統制の取れた行動が求められます。


入学式後のパレードでは、「整列休め」の状態で1時間以上固まっているのも辛いです。


しかし、感動したのは、君が代を初めて歌った時。

これまでの学校生活では先生から「大きな声で歌いなさい!」とか注意されていたのですが、

防大では誰にも言われていないのに、皆がいきなり大声で歌い出しました。

その時に、歌のきれいさ、400人が大声で歌う大音量に鳥肌が立つほど感動したのと、

「いよいよ軍隊に入ったのだ」という覚悟を決めた感覚があったのを覚えています。


(4)点呼(てんこ)がイヤ

人員の確認、容儀点検(服装チェック)を1日3回実施。

初日の夜に「日夕点呼集合」の放送が流れると、それまで静かだった上級生がいきなり大声で

「新入生、早く並べ!走れ!ちんたらすんな!」と吠え出し、廊下が異様な雰囲気になります。

新入生はおどおどしながら、2年生に教わったように並びますが、上級生から全て駄目出しされて、

後ろから蹴られたり、背中をどつかれます。私の時は上級生のあまりの変貌ぶりに驚き、

1名失神して、倒れてしまいました。


着校日に親と一緒に来ていた同期は、あまりのギャップと心細さに本当に辛そうでした。


私は次の日に親に電話し、

「入学式来なくてええよ。それまでに辞めているかもしれないから。」

と言ったのを覚えています。


でも、浪人のため、背水の陣というこで

「辞めたら後がないし、負け犬や。何も変わらない」

という思いがあったのが、結果的には続けるモチベーションになりました。


逆に現役で入って、続けている同期は凄いなと思ってました。

(辞めて浪人すればええのに!と思っていたので)


【整列の練習風景】

ましゅーのブログ

いいね!した人  |  コメント(0)
PR

[PR]気になるキーワード