2012年02月04日 12時42分15秒

映画鑑賞21〜追悼のざわめき〜

テーマ:映画鑑賞
昨年、火災でその大部分を焼失してしまった「博多百年蔵」。
明治初頭に造られたという酒造場で、国の文化財にもなっている建物である。
その百年蔵の火災のニュースを聞いた時、すぐに目に浮かんだのが「追悼のざわめき」という映画だ。

「追悼のざわめき」…知る人ぞ知る伝説のカルト映画。
2007年にデジタルリマスターされるまでソフト化もされておらず、観ようと思ったら限られた劇場に足を運ぶしかなかった。
私は気軽に観に行けないところに住んでいたので、レビューやこの映画にまつわる数々の武勇伝を読みながら、ひたすら悶々とする日々を送っていた。

そんなある日、この映画が「博多百年蔵」で上映されるというニュースを知った。
これは見逃すわけにはいかないと、当日は仕事も休んで観にいった。

85年トリノ国際映画祭に出品予定されていながら、イタリアの税関で止められただの、86年の香港で行われた日本映画祭に招待されていながら再び税関で止められ、試写を担当した映写技師が嘔吐しただの、観たものの感想が「最低」と「最高」の極端に別れてしまう映画だの、すっかりその手の情報に躍らされていた私は、思いっきりハードルを上げての鑑賞となった。

その結果…

詰め込みすぎた前情報とそれによる「怖いもの観たさ」だけが先行してしまって、「映画そのものを味わう」ということができなくなっていた。

スクリーンに映し出される映像は、もはや学生時代に住んでいた懐かしい場所で、異常な人々が織りなす見せ物小屋的ファンタジーでしかなかった。
なんとも残念な観賞となってしまった。

もし何の情報もなくこの映画を観たならば、全く違った印象や感想を持ったに違いない。

最も贅沢な映画鑑賞とは、可能な限り何の情報もなく観ることなんだと「博多百年蔵」の営業が再開したというニュースを見ながら思った。

追悼のざわめき
★★☆☆☆
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コメント

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1 ■無題

近所のツタヤでレンタル始めたら観ようと思ってましたが、きっと一生入荷なんてないでしょうね(笑)

あまり前知識は入れないようにしてるんですけど、どうも冷たい熱帯魚とは違う後味の悪さは絶対感じちゃうんでしょうね…。

見世物小屋的な映像って絶対脳裏に焼き付いて離れないと分かってるから、まだまだ観る勇気が湧かないっす…!!!

2 ■Re:無題

>haruruさん
そちらのツタヤには入荷しないんですね。
確かに冷たい熱帯魚とは違う後味ですよ。

80年代の映画なんで、映像的には冷たい熱帯魚の方がキツかったんですが、内容や雰囲気の何ともいえない嫌~な感じはざわめきの方ッスね。

そんなこんなで後を引くのは、やっぱり「ざわめき」でしょうかね。(笑

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