民主党の小沢一郎幹事長が東京地検特捜部による事情聴取を受けた23日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニから出てきた小沢氏の車の後部座席には、この日の検察当局との対決を意識したとみられる本など十数冊が積まれていた。

  [フォト] 車の後部座席に置かれていた「ロッキード事件」の本

 小沢氏の知恵袋とされる平野貞夫元参院議員の著書「ロッキード事件 葬られた真実」は、小沢氏が「政治の師」と仰いだ故田中角栄元首相の無罪を主張した内容だ。小沢氏は元首相の裁判を欠かさず傍聴し続け、検察がどのような手法で、元首相を追いつめていったかをみつめた。

 自民党の故藤波孝生元官房長官の追悼集「含羞(がんしゅう)の人」もあった。中曽根内閣の官房長官だった藤波氏は「将来の首相候補」とされたが、リクルート事件で受託収賄罪に問われ在宅起訴となった。一審は無罪だったが、有罪が確定した。

 このほか多かったのが、小沢氏の趣味の囲碁の本。「アマが強くなれない4つの理由」といった指南本や、小沢氏と親交の深いプロ棋士・依田(よだ)紀基(のりもと)九段の著書も。小沢氏は10日、特捜部からの事情聴取の要請には応じないまま、史上最年少の20歳で名人位を獲得した井山裕太名人と対局した。これが特捜部を刺激したとも言われている。

 車中に小沢氏の姿はなかったが、移動中これらの本を読みながら、小沢氏は「次の一手」を考えてきたのかもしれない。

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