肝細胞がんや脳腫瘍(しゅよう)で過剰に作られる特定のたんぱく質が、がん細胞を傷つける酸化ストレスを軽減させ、薬剤への耐性を高めるなど、がん細胞の生存を助けている可能性が高いことを、東京都臨床医学総合研究所、東北大などの研究チームが突き止めた。21日の英科学誌「ネイチャー・セル・バイオロジー」(電子版)に発表した。このたんぱく質の蓄積を抑えることで新たな抗がん剤開発につながる可能性があるという。

 チームが注目したのは「p62」と呼ばれるたんぱく質。肝細胞がん、脳腫瘍などの細胞で多量に蓄積することが確認されていた。チームは、マウスの肝細胞がんなどの細胞を使い、p62の機能を分析。酸化ストレスを軽減させる別のたんぱく質を分解する細胞内のセンサー部分にp62が結びつき、分解を阻害していることを見つけた。

 p62の働きの結果、がん細胞で酸化ストレスを減らすたんぱく質が作られ、抗がん剤などを細胞外に運び出す遺伝子の働きが高まるなど、がん細胞の生存を助けている可能性が高まった。チームの小松雅明・都臨床研副参事研究員は「p62の働きを阻害することによって、がん細胞の増殖や薬剤耐性を抑制する抗がん剤を開発できる可能性がある」と話している。【永山悦子】

【関連ニュース】
山本病院事件:不要ながん治療や検査繰り返す 死亡患者に
シチズン・オブ・ザ・イヤー:青森の吉島美樹子さんら表彰
台湾大:アジア初の動物がん医学研究センター
小児がん:健康な人も加入可能に 経験者の共済保険
iPS細胞:難病患者の皮膚から作成 テロメアを修復

首相動静(2月28日)(時事通信)
JR北海道 新幹線に貨物車丸ごと搭載…研究車両公開(毎日新聞)
半島有事密約など認定へ=核持ち込みは「解釈の差」-外務省有識者委(時事通信)
レセプト電子化対応の計画策定へ―支払基金が事業指針(医療介護CBニュース)
<気象庁長期予報>春の訪れ早い見込み(毎日新聞)
AD