５月の全州 ３日目。
モーテルで、朝食代わりに皮がカチカチになった韓屋パンを
10:30に先日取材させていただいた
ホワイト観光ホテル
の社長夫妻と待ち合わせ、車で全州から１時間弱の鎮安（チナン）へ向かいました。
鎮安は、馬の耳の形をした馬耳山（マイサン）
や、ドラマ「富豪の誕生」や「４９日」にも登場した鎮安紅参（ホンサム）スパ
があることで有名な、全羅北道でも人気の観光地です。
（右のスパ内部の写真は、鎮安紅参スパホームページからお借りしました）
特に馬耳山は、現在韓国SBSで放送中で、パク・ユチョン＆ハン・ジミン主演のドラマ「屋根部屋の皇太子」に登場したと、話題になっています。
写真は、ニュース記事
からお借りしました。
高麗人参で有名な鎮安で、山参（サンサム。野生の高麗人参）を育て、販売している鶏龍山山参（계룡산 산삼)という会社があります。
この会社が、山参入りのペクスッ（백숙＝丸ごと一羽の鶏肉を煮込んだ、サムゲタンに似た料理）や山参入りマッコリを観光客に格安で食べてもらって、多様な効能のある山参をお土産に買って帰ってもらうというプランを鎮安の観光コースに組み込んでほしいと考え、その料理を試食してもらうために、今回全羅北道観光協会のメンバーを招待したそうです。
前日、全北観光協会メンバーである韓友から、「自分はガイドの仕事があって行けないので、ビョンが代わりに行って、その感想をブログに上げたらどう？」との誘いを受けました。
好奇心旺盛な私は、二つ返事で引き受けました
全州を出発してから、途中完州（クァンジュ）を通ったんですが、ホテルの社長さんは花心豆腐（ファンシムトゥブ）に車を留め、この店で有名な豆腐ドーナツを買ってくださいました。
相変わらず美味しい。
約１時間弱で到着した場所は、周りを山に囲まれた高麗人参畑のど真ん中。
まずは若社長から、山参を育てている山を見せるので、他の地の土や菌などを持ち込まないように長靴に履き替えるよう言われました。
緩やかな山道を10分位上っていくと、両脇には小さな緑色の若葉が生えていました。
若社長が、これは２年物の山参だと教えてくれて、二股に分かれた鎌での掘り起こし方を見せてくれました。
高麗人参と違って、あまり大きくはならないらしく、10年ものでも小指くらいのサイズ。
30万坪の敷地で育てているそうです。
この山参畑でしか発生しない特別な空気を吸えば、それだけで健康な身体になるのだと仰っていました。
それだけ貴重な山参なので、土から山参を抜いた瞬間に「シムバッタ～
（심봤다）」と叫ぶようにと言われました。
最初は「神を見た（신 봤다）」だと思っていたんですが
심봤다ってなんだろうと思い、ネットで調べてみたら、深山に自生する山参採取を業としている人たち（シムマニ＝심마니）が、山参を発見したときに、周囲に知らせる為に叫ぶ感嘆詞だそうです。
ほぉ～～～
なぜか若社長さんは、観光協会とは何の関係もない私の顔を見ながら、熱心に説明してくださるので、脳みそをフル回転させながら韓国語での説明の聞き取りをしてはメモを取りました。
山参に含まれるサポニンは、血液をサラサラにしたり、美肌に効能がある成分が含まれていることが研究で証明されているそうです。
いただいたパンフレットに記載されている効能は以下のとおり。
（あくまでパンフレットの記載であり、私が効能を保証するものではありません）
・脂肪分解、栄養分吸収と消化促進
・細胞内の酵素を活性化させることにより、新陳代謝を促進
・エネルギーを増加させ、元気回復、疲労・無力感・食欲不振を改善
・血清蛋白質の合成を促進
・中枢神経系・内分泌系・免疫系などに影響を及ぼし、身体調節機能発揮
種を撒いてから５年以上経ったものでないと充分な効能がないそうで、種と、7月末に咲くという花も真っ赤なんだそうです。
山を降りる道で、若社長のお兄さんが「あれはうちで作っているシイタケの原木ですよ」と、教えてくださいました。
自然に満ちた山の中でマイナスイオンを充分吸収し、リフレッシュできました。
若社長さんが私とツーショット写真を撮ってほしいと、ホテルの社長さんに自分のスマホを渡しました。
遅まきならが、私のモテ期到来か？（爆）
いよいよこの後、山参料理の試食です。
②へつづく
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