昨日の「NHK テレビでハングル講座」で、全州のマッコリが紹介されていました。
全州がある全羅北道には、韓国一の穀倉地帯である湖南(ホナム)平野が広がり、南原
(ナムウォン)、任実(イムシル)、扶安(プアン)、益山(イクサン)、井邑(チョンウプ)など、
品質の良い米の産地が多数あります。
同番組によれば、その米を原料として製造されるマッコリは、約70年ほど前から全州で
盛んに作られるようになったそうです。
通常、マッコリと言えばどぶろくのように白濁したものなんですが、全州ではちょっと変わっ
たマッコリを味わうことができるので、紹介いたしましょう。
2年前、初めて三川洞(サムチョンドン)マッコリ通りへ行き、マッコリを注文したところ、
お店のおばちゃんから「2種類のうち、どちらがいいか?」と尋ねられました。
最初は意味がわからなかったんですが、よくよく話を聞いてみると、全州独特の飲み方が
あることが判明。
マッコリの瓶を3日間ほどそっと置いておくと白濁した部分が沈殿しますが、その部分は
捨ててしまい、上澄みの透明なは部分だけを飲むもの(澄酒=맑은술=マルグン
スル)と、日本でもおなじみの白濁した状態で飲むもの(濁酒=탁주=タクチュ)のと
2種類から選択できるというのです。
実際に両方を試飲させてもらったんですが、「悪酔いしにくいので、日本人にはマルグン
スルが人気がある」とお店のおばちゃんが教えてくれたので、そちらをお願いしてみました。
初めてのマルグンスルは、すっきりして口当たりがよく、とても飲み易かったのですぐに気に入り、以降全州ではいつもマルグンスルをオーダーするようになりました。
全州に住む韓国人の友達と一緒の時には、「やっぱりマッコリはタクチュで飲まなくちゃ」と
マルグンスルは、廃棄してしまう沈殿物の分だけ、飲める部分の量が少し少なくなります。
どちらを選択するかはあくまで好みの問題なのですが、全州ならではの豊富な種類のつま
みを楽しむために、薬缶マッコリを数多く注文したいという場合には、悪酔いしにくいと言わ
れるマルグルスルを試してみるのもいいかと思いますよ
関連記事
夜のお楽しみといえば・・・マッコリ通り(막걸리골목)
http://ameblo.jp/byonjeonju/entry-10957368752.html