東京スカイツリーが5月22日に開業します。それに合わせて周辺の整備も盛んにおこなわれています。
業平橋駅は「とうきょうスカイツリー駅」に改名しますが、これは「カツ!」の声が大きい。
わざわざ長い駅名する愚、スカイツリーに依存し過ぎて歴史ある業平橋の消失を行った愚(東京タワー駅なんかない)に批判が湧いています。
周辺は下町風情が残り、そこに超モダンなタワーが忽然と姿を現しますが、周辺の風景とはちぐはぐな感じを受けます。浅草通りのおばちゃ
んのやっている八百屋が何年後かには味気ないビル群になっていくのでしょうか。
そんな折、東武鉄道浅草駅が3月をめどに改修されます。もともと昭和6年(1931)に建てられたアールデコの当時としてはモダンな駅で、加えて日本初の鉄道がビルに乗り入れる駅でした。この周辺は空襲を受けて焼野原になりましたが、この浅草駅、神谷バー、そして仲見世通りのお店の骨格は奇跡的に残った数少ない建築物です。ついでですが、仲見世のお土産やは今では綺麗な外装ですが、それを取り去ると空襲の焼け跡が残る戦争遺産です。更についでですが浅草寺脇にあるご神木の銀杏の木がありますが、良く見ると焼け焦げがあります。これも空襲で焼けましたが、強い生命力なのでしょうか、枯れずに現在まで生き延びていて、あまり知られていませんが、これも戦争遺産です。
さて、今の浅草駅の外観はアルミルーバを貼り付けていましたが、スカイツリーの開業に併せて、アルミを取り払い、元のモダンな外装を復活するという
のです。同時に耐震補強を行うようです。
ここにも問題があります。まず、駅の機能が低いということです。6両しか入れないのです。しかも隅田川橋梁に分岐器を設置(ちなみに橋梁に分岐器を設置する
のは珍しいことのようです。鉄ちゃんではないのでどの程度珍しいのかはわかりません)して直角に近い角度で曲がった先が駅というむりくり駅。当然、輸送量が限られてしまいます。東武伊勢崎線は通常8両で、半蔵門線との相互乗り入れの車両は10両編成。それと比べれば輸送力の差が分かります。
隅田川橋梁から直線状に駅を設けるという案や蔵前を経由して浅草橋に出て秋葉原に延伸するという案がありますが、実現までは程遠い状態です。
加えて、ビルとしての浅草駅です。松屋デパートが入っていますが、現在はユニクロなどが入るテナントビルになり、直営は3フロアに留まっています。
モダンな外装に復元してもビルの中身をどうするのかという問題です。集客につながる施設であってほしいのですが、名案が浮かばないというのが現実のようです。
あるサイトでは外人専用のホテルにしたらという提案があります。これなら外国人にも人気の浅草エリアのランドマークとしても、利便性という観点でも成立するように思われます。
モダンな建築美が再現することは良いことですが、駅の機能とビルの利用が大きな課題のままのお化粧直しにはごまかしの匂いがしています。