武士道ボクシングⅤ

~THE NOBLE ART~
NOBLESSE OBLIGE.
A BOXER IS ASKED FOR A NOBLE DUTY.
I WANT MANY BOXERS WHY BOXING IS CALLED
"NOBLE ART" AND THINK ONCE AGAIN・・・・・.
PROBABLY,THERE IS "BUSHIDO",WHEN IT COMES BACK
TO A CERTAIN CONCLUSION.

NEW !
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DANGAN112みどころ

29年前の1985年、阪神タイガースは打たれても打ち返す猛虎打線によって21年ぶりの日本一に輝いた。優勝の起爆剤となったのは、開幕当初の4月、ジャイアンツ槇原から放ったバース、掛布、岡田の甲子園バックスクリーン3連発。当時小学生だった私に強烈なインパクトを与えたこのシーンは、今なお脳裏に焼き付いて離れない。そんな1985年4月。この世に生を受けた両者が、今宵、この後楽園ホールで雌雄を決することとなるとは誰が想像しただろうか。

 本日のメインイベントに登場するのは、1985年4月5日生まれの粉川拓也(宮田)29歳と、同年4月2日生まれの久高寛之(仲里)29歳。

 粉川は11連勝(16勝1敗)の勢いそのまま4年前にOPBFタイトルを獲得した後、ポンサクレック(タイ)の持つWBCフライ級王座に挑戦するも失敗。すぐさま日本フライ級王座を獲得し、3度の防衛を果たしたものの、4度目の防衛戦において、現日本王者、WBA,WBC,WBO,IBF主要4団体の世界シングルランカーである村中優(F赤羽)にオール1P差の1-2判定で敗れ王座陥落。しかし、この試合はどちらが勝者となってもおかしくない内容であり、年間ベストバウトとの声も多数あがった。

 未だ勢いありと睨んだ宮田会長が選んだ次戦は、ヨドモンコン・ボー・サエンテップの持つWBA世界フライ級暫定王座。有効打は王者が上回るも、手数では粉川が勝り、一度は王者を倒す決定的な場面を作ったものの、敵地タイでのジャッジはスリップ。壮絶な打撃戦は最終ラウンドまれもつれ、結果は116-113、115-114、114-114の2-0。戴冠は果たせなかった。ここ2試合の敗戦はいずれも勝ちに等しいものではあったが、残った結果は2連敗。粉川が世界王者戦線を生き残るためには、本日の一戦は是が非でも落とせない。

 一方の久高も同様である。粉川を9試合上回る35戦のキャリアを誇る久高はこれまで坂田健史(協栄)、デンカオセーン(タイ)、ウーゴ・カサレス(メキシコ)、そしてオマール・ナルバエス(アルゼンチン)と4度の世界タイトルマッチを経験しているが、いずれも苦杯をなめている。前戦では伸び盛りのホープ、松本亮(大橋)の勢いに圧される形での3-0判定負けを喫しており、勝ち負けを繰り返しているここ数年のキャリアからも、本日の試合を落とすことは断じてあってはならない。プロデビューから2連敗のスタートを切りながらも、泥臭く世界タイトルマッチへと歩を進めてきた久高。プロ12年目。この試合にかける想いには並々ならぬものがあるだろう。

 奇しくも1985年4月に産声を上げた29歳、崖っぷちの男同士が、今宵、最後の生き残りをかけて闘うリング。メインイベントの幕が降りたとき、その拳を天に突き上げることができるのはたった一人。29年前の4月、私の脳裏に焼きついたバックスクリーン3連発のように、今宵、一生忘れられぬ「残酷にて美しき芸術」が、私の心のキャンバスに上書きされるに違いない。

 今宵も両の拳を弾丸の如く練磨し、己の生きざまを謳い闘う拳闘家たちの熱きドラマをご堪能ください。日ノ本一(ひのもとはじめ)
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2014.9.24(水)後楽園ホール
DANGAN111のみどころ 

「侍ほどの者は皆、秀吉にあやかりたく存ずべし」。君主織田信長が本能寺の変直前の謁見において、百姓から織田家の重臣にまで成り上がった羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)に送った言葉である。

 秀吉は、その「有り難き」言葉を受け、これまで決して見せることのなかった涙を微かに瞳に滲ませていたという。それは石ころがダイヤとして輝きを放った瞬間でもあった。

 昨今、残念なことに戦前から勝者が予測できるような予定調和の世界戦が多々見受けられることが多くなっている。しかし2014.9.5、人間が神に挑むが如き一戦が実現した。それは逆に言えば、神が人間に勝てるわけがないといった真逆の予定調和だったかもしれないが、WBC世界フライ級王者、八重樫東(大橋)は、その圧倒的な強さから世界中の誰もが対戦を避けてきたアマ87戦、プロ39戦無敗の生き神、ローマン・ゴンザレス(ニカラグア)を自ら挑戦者として指名し、結果、見事に散った。

 あの激闘から幾日が経過したが、真っ向から打ち合い、魂、肉体、頭脳、闘志、全てをぶつけ、そして散った、この価値ある敗戦は、観る者の心を今なおこれでもかと揺さぶり続けている。ボクシングの魅力、いや拳闘の本道ここにあり。己より強い者と戦わんがため、更に己を高め、真の「強さ」を求め歩む道。八重樫東は、ボクシングの真道を歩んだに過ぎないが、その原点の道こそが、多くの人の心を打ったのは紛れもない事実であった。信長が秀吉に送った称賛と同様、八重樫の選んだ拳は、何年後も何十年後も、いや何百年も語り継がれて然るべきものであるだろう。

 本日のメインイベントには、現在2つの引き分けを挟んで7連勝中と、「負けない距離感」を完全に掴んだ感のある日本ミニマム級王者、大平剛(花形)が登場。今宵’12年ミニマム級全日本新人王の山本浩也(全日本P)を迎え撃つ。

 大平はIBF世界ミニマム級6位にもランキングされており、山本からすれば、日本タイトルと共に、一気に世界王座獲得圏内に割り込む大チャンス。

 ミニマム級は1986年に創設された最も新しい階級であり、当時18歳9か月の日本記録で井岡弘樹(グリーンツダ)が獲得し、そして2012年にWBC王者、井岡一翔(井岡)とWBA王者、八重樫東(大橋)の間で日本初となるWBA・WBC世界ミニマム級王座統一戦が執り行われ、勝利した井岡が日本初の統一王者となった、日本人として誇り高き階級。本戦は、その誉れの頂に挑むための資格を得る戦いとなるであろう。

 今宵も両の拳を弾丸の如く練磨し、己の生きざまを謳い闘う拳闘家たちの熱きドラマをご堪能ください。


日ノ本一(ひのもとはじめ)

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 本日のメインに登場するのは、初防衛戦を迎える第
68代日本バンタム級王者、益田健太郎(新日本木村)31歳。今年4月、敵地大阪に乗り込み、川口裕(Gツダ)との王座決定戦を制し、プロ7年目、25戦目にして初戴冠となった。

 バックボーンは極真空手。鹿児島県大会2連覇、全日本選手権3位の実績を引っ提げ、’
06年にプロデビューするものの、キャリア前半は7勝4敗とアジャストに苦しんだ。しかしA級昇格後は、次第に本領を発揮し始め、当時10戦無敗の藤原陽介(ドリーム)を破りランキング入り。王者、岩佐亮祐(セレス)に臨んだ初のタイトルマッチは7Rに力尽きたが、その後は5連勝し王座に辿りついた。

 頻繁にスイッチを繰り返し、独特のリズムからセオリーにない攻防を生み出すテクニックは円熟期に入ってきたと言える。しかし、戴冠はあくまでも決定戦である。王座を防衛して、初めて真の王者だと益田自身も述べているが、その初防衛の相手が超のつく難敵。


 挑戦者、元東洋太平洋Sフライ級王者の冨山浩之介(ワタナベ)31歳。冨山は益田より2年早くプロデビュー。デビューから14連勝を記録し、’08には東洋王座を獲得。翌年には勢いそのままにWBA世界Sフライ級王者、名城信男(六島)に挑戦。1Rと6Rに会心の左フックでダウンを奪い、圧倒的有利に試合を展開。しかし、王座奪取がチラついた8R。痛恨の右ストレートを浴び防戦一方となったところでレフェリーストップ。その夢は一瞬にして消え果てた。

 その後、後の東洋王者、プロ5戦目の椎野大輝(三迫)に金星を献上。一時ボクシングから離れた。小口トレーナーの声かけにより再起したものの、プロ10戦目の江藤大喜(具志堅)に6RTKO負けを喫するなど、冨山の選手生命は終わりを迎えたように見えた。

 しかし一度世界を掴みかけた男の夢は終わらなかった。すぐさま野崎雅光(八王子)を4RTKOに仕留め、ランキング奪取。昨年7月にはマカオにてWBO世界Sバンタム級6位、21戦無敗のスター、ジェネシス・セルバニア(比国)と対戦。2度のダウンを奪い、最後はヒッティングカットによるTKOと勝利を確信したが、ジャッジはまさかのバッティング。疑惑の負傷判定負けとなったが、冨山の力が世界に通用するまでに復調していることを証明した。


 背負うものの重さに誰もが本領を発揮できない鬼門の初防衛戦。益田がこの難敵を退け、新の王者と成りえるのか。それとも大舞台に強い冨山が再び輝きを取り戻し、獅子のベルトを奪い取るのか。


今宵も弾丸の如き両の拳をぶつけあう男たちの熱きドラマを心ゆくまでご堪能ください。

日ノ本一(ひのもとはじめ)

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2014.7.30(水)後楽園ホール

DANGAN108のみどころ

 2007年の3月に産声を上げたDANGANも,足かけ7年,今年の5月で節目の100回を迎えた。単純に月に1回以上の興行をうってきた計算になるが,最近では月3回の開催も珍しくない異例のハイペース興行である。その頻度もさることながら,興行の質が厳しく問われるマッチメイクにおいても、DANGANは数ある興行の中でも類希な存在であろう。

 DANGANマッチメイクの意図は明確である。「ファンが見たい旬のカード」。マッチメイカーも「自分が観たいカードしか組まない」と公言している。無気力な外国人選手を使わない真拳勝負路線は勿論のこと,ランキング入りを貪欲に狙う勢いのあるノーランカーとランカーとのサバイバルマッチや、強かなベテランと将来性豊かなホープとの意地と勢いの激突からは,日本人が好む『心の勝負』も滲み出る。またデビュー前の選手や4回戦ボーイのボクシングに対する想いや、日頃からの練習への取り組み姿勢など、各ジムから得る生きた情報も大切にしたマッチメイクも魅力であり、第1試合から見逃せないカードが続く。そして日本ボクシング界の宝といえる日本タイトルマッチを何よりも大切にしてきたことは、これまでの軌跡を遡ってみれば、もはや説明の余地がないだろう。

 ファンからすれば、勝敗予想の難しい息の抜けない対戦が続き、DANGANを拠点に活躍するいわゆるDANGANファイターたちからすれば、心身削られる厳しい試合が続くわけだが、それは、より強い者に勝ち続けながら獅子のベルトを巻くという至極当然な道程でもある。ボクシングの魅力を極めて単純に凝縮させた興行。それがDANGANである。
 本日の興行は、それら魅力を存分に詰めこんだ、いわゆる「DANGAN祭り」である。アンダーカードからメインまで、よくぞこれだけのカードを揃えたと納得していただけるだろう。

 メインイベントは、まさにコアなファンが待ち望んでいた国内屈指のスーパーカードが実現。その実力故に対戦相手が見つからないマッチメイカー泣かせのIBF世界Sフェザー級5位の仲村正男(渥美)と日本Sフェザー級7位の伊藤雅雪(伴流)の両者。

 仲村はこれまで19戦18勝。18勝は全てKOというモンスターだ。単に腕力に頼るボクシングではなく、左ジャブを中心とした基本に忠実なボクシングスタイルがベースにあり、距離を測りながら隙あらば右ストレート、左ボディを叩き込む爆発力でKOの山を築いてきた。戦歴の殆んどは外国人選手であり、日本人選手とは3度しか対戦していないため、その実力が計り知れないとの評価も一部ではある。しかし、アマ64戦59勝(34RSC)、高校2冠、東洋太平洋Sフェザー級王者獲得の実績が語る通り、オフェンス、ディフェンス共に秀逸な正統派ボクサーであり、現在、世界に最も近い選手であることに疑いの余地はない。

 一方の伊藤はアマ経験なしのプロ叩き上げ。プロキャリアは15戦して未だ無敗。4回戦からスタートし ‘12年に全日本新人王獲得。昨年9月にはWBCユースライト級王座を獲得するなど、着実にキャリアを積み上げている。仲村とは対照的に15戦のうち14戦は日本人選手であり、DANGANを主戦場に鎬を削ってきた。左ジャブで距離を緻密に測るボクシングスタイル。東洋&日本ミドル級王者柴田明雄(ワタナベ)同様、バスケットボールで鍛えたバランス感覚が土台にある。一昨年までは「上手さは確かにあり、負けないボクシングをするが、逆に倒せない面白味のないボクシングだ」と嘲弄されていたのも事実だ。しかし現在3試合連続KO中と倒すタイミングを完璧に掴んだ感があり、山田健太郎(全日本P)、中野和也(花形)をマットに沈めた瞬間、目の肥えたリングサイドの常連たちが、まるで理解不能なイリュージョンを見たかのような顔で「何が当たったんだ?」と騒ぎ立てるほどの芸術的なKO劇が、伊藤の急激な成長とそのポテンシャルの高さを物語っている。何より国内には日本王者の内藤律樹(カシアス)、金子大樹(横浜光)、岡田誠一(大橋)らの実力者が犇く中で、世界に踏み出そうとする仲村が国内最後のやり残しとして選んだ相手である。

 持ち前のバランス感覚に加え、ここ数試合で急激な成長を遂げ、一瞬で切って落とす刀を手に入れた伊藤か、アマ、プロと伊藤を大きく上回るキャリアを持つパワーの仲村か。距離とタイミングが勝敗を決するポイントとなるだろう。仲村が勝利すれば、満を持して世界へのGoサイン。負ければ世界ランク上位から転落するだけでなく、逆に世界への切符も伊藤に総取りされる。

 現在、世界Sフェザー級の頂点には、WBA王者の内山高志(ワタナベ)、WBC王者の三浦隆司(帝拳)という二人の日本人が君臨している。内山、三浦に続く、もう一人の日本人として名乗りを上げるのは、仲村か、伊藤か。

 WINNER TAKES ALL。世界が大注目する一戦である。

 今宵も弾丸の如き拳をぶつけ合う男たちの熱き拳闘浪漫を心ゆくまでご堪能ください。

日ノ本一(ひのもとはじめ)
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 「世界で最も偉大なスポーツは何か。それはボクシングだ」。某有名スポーツ専門誌の編集長の言葉である。その言葉に異論なし。現存する世界最古の近代スポーツであり,今なお『キングオブスポーツ』の名を欲しいままにしているボクシング。限まで身体を絞り込み,一切無駄のない肉体から繰り出される高度な技術。技術を支える強靱な精神力。勇気。「Noble Art:高貴な芸術」を辞書で引くと,そこには「ボクシング」記されているように,トップボクサーのマッチアップはまさに高貴な芸術そのものである

 また,プロである以上,転がり込むマネーも華やかだ。
ここ数年の世界スポーツ選手長者番付のトップに君臨し続けるのは,WBA・WBC統一世界Sウェルター級王者,フロイド・メイフェザーJr。年収は2位,クリスチアーノ・ロナウド(サッカー)の51億4000万円を大きく引き離しての75億2000万円。しかもメイウェザーが行う試合は年間2試合程度。その単価を考えれば,圧倒的な差である。1試合で38億円。思わずため息が出る。

 そんなラスベガスドリームの一角に名乗りを上げている男がいる。それが,本日のメインに登場する東洋太平洋Sバンタム級王者,音速のサウスポー和氣慎吾(古口協栄)だ。

 昨年,日本プロボクシング界で最も輝いていた男でもある。実力はありながらも,なかなか日の目を見ることの無かった和氣だが,一昨年の7月,当時東洋太平洋11位,比国ファイターのジョナタン・バァト(カシミ)に勝利し東洋ランクを獲得。翌年3月には敵地神戸に乗り込み,東洋王者,小國以載(当時VADY~現角海老)に対し,圧倒的不利の戦前予想を見事に覆し,ポイントをほぼ独占。誰もが驚く万馬券で小國の東洋王座と世界ランクを奪い取った。その後も,飛ぶ鳥を落とす勢いそのままに,国内外の強敵を次々と撃破。世界主要4団体にすべてランクインし,現在WBA4位,WBC3位と,世界一の頂きは射程圏内に入った。

対するは,ランキング1位,最強挑戦者,李ジェーソン(韓国)。3年間無敗であり,過去に対戦した日本人選手5名は,ことごとく李の術中にはまり苦杯をなめている。そのスタイルは左右の違いこそあれ和氣と極似。ガードを下げたアウトボックスからの鋭いワンツー。相手が返す刹那,李は既にその場にはいない。そして追いかけたところに,ノーモーションの右。僅か0コンマ何秒の作業で,相手選手はマットに沈む。その様は,まさに「ソウルヒットマン」。序盤でのKOも多い李だが,最近ではフルラウンドを支配する巧さも身につけており,スタミナにも問題はない。

この試合のポイントは距離。和氣の左構えに対し,李は右構え。お互いのジャブ,前足がちょうどぶつかり前進を阻む。隔靴掻痒の展開を打破する両者の技術にも注目したい。「アジアで苦戦していては世界などあり得ない。本物のボクシングの凄さ,面白さを岡山の人たちに見てほしい。」そう語る和氣。今日は,和氣の27歳の誕生日でもある。プレッシャーのかかる地元凱旋試合を勝利で祝うことができるのか。本日,世界が岡山に注目している。

日ノ本一(ひのもとはじめ)

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2014.6.17 
DANGAN104みどころ

「変わらないためには変わり続けるしかない。」

私が社会人になりたての頃、青臭い正義感を振りかざし、上司に反発したところ、こう諭された。「守りたい大切な真実があるなら、あなたが変わり続け、それを守り抜きなさい。世の中は一瞬たりとも止まっていないのだから」と。

「柳に風」といった形容がぴったりのこの上司は10年後、独立開業。今やとある専門分野の中心的企業となった。上司は風に逆らうことなくなびき続けながらも、根はしっかりと土を掴み、「変わらずに残したい大切な真実」を今も守り続けている。

 さて、東日本ボクシング協会は、現在、定められているプロテストの受験資格を17歳以上32歳以下から16歳以上42歳以下に拡げる議案ならびに37歳で自動引退となる、いわゆる定年制を40歳に引き上げるようJBCに求める議案を可決した。

少子高齢化は社会の至るところで大きな影響を及ぼしており、我が国は、ビジネスプランのみならず、地域コミュニティーの在り方等、抜本的な見直しを図る必要に迫られている。

ボクシング界においても例外ではなく、会員層の変化によって、既存のプログラムから時代のニーズに合わせたプログラムへの変容を迫られているジムも少なくない。

DANGANもファン目線の魅力的なカードを多く提供してきたが、昨今では、選手数の減少からマッチメイクは困難を極めているのが実情である。5年先、10年先の日本ボクシング界を見据えた時に、上記のような提案だけでなく、様々なプランが出てきて然るべきであろう。私たちの大切な「ニッポンのボクシング」を守るためにも。

 本日のメインイベント、OPBF東洋太平洋フライ級王座決定戦に登場するのは、江藤三兄弟の長男、江藤光喜26歳。昨年8月、敵地タイにおいて、当時WBA世界フライ級暫定王者のコンパヤック・ポープラムック(タイ)に対し、最終12R劇的なダウンを奪い大金星をあげた。しかし同じく敵地で迎えた11月のヨドモンコン・ボー・サエンテップ(タイ)との防衛戦では、初回、眼下底骨折を追うアクシデント。6R、最終12Rとダウンを喫し、無念のTKO負け。王座陥落となった本試合はその再起戦となる。

対するは同級1位のクリス・パウリノ(比国)のキャンセルで急遽決定した同級2位のアーデン・ディアレ
()。昨年4月にはそのパウリノにTKO勝ちしており、これまで国内タイトルをはじめ、数々の地域タイトルを獲得してきた超難敵。その実力は昨年8月、かつて江藤が引き分けた現日本フライ級14位の技巧派、堀陽太(横浜光)を7RTKOに仕留めていることからも折り紙つき。身長160センチながら、比国選手特有の突進力と超攻撃的なパワフルショットが特徴。堀はその勢いに下がることを余儀なくされ、結果、右アッパーで沈んだ。

体格、リーチで勝る江藤が、再起戦かつ東洋王座決定戦という舞台で、どのようなパフォーマンスを発揮するのか。東日本新人王準々決勝で黒星をつけられた塩澤直紀(角海老)にもしっかりリベンジし、タイで敗れた
WBCインターナショナルフライ級シルバータイトルマッチの後に、WBA暫定王座を獲得するなど、敗戦を糧に着実に成長を遂げてきた江藤。世界に照準を合わし、敵地タイ、メキシコで行った武者修行10戦の成果にも期待したい

 今宵も両の拳を弾丸のごとく変え戦う男たちの熱きドラマをご堪能ください。
                       

                                日ノ本一(ひのもとはじめ)

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2014.5.23(金)後楽園ホール
DANGAN101

DANGAN101みどころ
 今宵、DANGAN-B級トーナメント決勝という晴れの舞台に駒を進めた、まだ名も無き10名の男たちが、未来のために雌雄を決する。

 Sフライ級決勝は冨田正俊(川島)vs山口 祥之(RK蒲田)。準決勝、サウスポー冨田は菱川諒(船橋ドラゴン)にダウンを奪われた後、接近戦にシフトチェンジ。驚異的な追い上げによって、引き分け勝者扱いに持ち込んだ粘り強さが持ち味。
 
 一方の山口は、リトルトリックスター小関準(伴流)の奇襲に対し、距離と打ち終わりの返しを意識したボクシングを展開。激闘型の印象が強い山口だが、この決勝ではサウスポーの前進をいかに捌き切れるかがポイントとなる。

 Sバンタム級決勝は高橋拓海(マナベ)VS熊澤祥大(石川)。準決勝、長身の高橋は長い左と右、そして左フックで向井達也(木更津GB)の出入りを遮断。しかし決め手に欠け、徐々に追い込まれたが前半の貯金で逃げ切った。

 一方のパワフルサウスポー熊澤は、同じく高いKO率を誇る中嶋竜太(RK蒲田)を返す刀で圧巻の一発右フックKO。元々身体能力の高さには定評はあったが、これまで僅かに大振りになったところをカウンターで被弾し劣勢に陥ることが多かった。しかし前戦より攻防がコンパクトとなり、ここに来て一気に才能が開花した感がある。身長差の大きい両者。高橋の距離を熊澤がいかに潰していくのか。興味深い一戦。

 フェザー級決勝は三好英登(伴流)VS高林良幸(RK蒲田)。サウスポー三好は2010年から引き分けをひとつ挟み、7連勝5KOと絶好調。倒す間合いとタイミングを掴んだ感があり、準決勝も左ストレートで安藤 仁(W日立)を難なくマットに沈めた。
 
 一方の高林もサウスポー。準決勝では荒谷龍人(KG大和)から左ストレートでダウンを奪ったが、その後は決め手に欠け、判定で勝ち上がった。両者、左ストレートが大砲となるが、大砲を効果的に打つための複線作りに注目したい。

 Sライト級決勝は、乙川 健(伴流)VS松山和樹(山上)。乙川は’02年にプロデビューし、6回戦では十二村喜久(角海老)とも対戦したが、’04以降リングを離れ、今年10年ぶりにリング復帰。準決勝、5勝5KOのハードヒッター松坂拓哉(石神井)にTKO勝利し、ブランクを払拭。視野の拡がった34歳は満を持して決勝の舞台に登る。

 対する松山は、恵まれたリーチを生かしたボクシングが特徴。準決勝では一皮むけたかのような落ち着きと凄みを身につけ、三谷雄造(八王子中屋)を圧倒。本戦を勝ち抜けば、一気に日本ランキングを荒らしていきそうな勢いすらある。両者の長所が噛み合えば、壮絶な打撃戦が期待できる。

 メインのバンタム級決勝は田村亮一(古口)VS井出羊一(ワタナベ)。B級デビューの田村は、プロ3戦目の前戦、岡本ナオヤ(東拳)と常軌を逸した打撃戦を展開。両者、フルラウンド、その手数と強打は衰えることなく、終了のゴングと同時に後楽園ホールはスタンディングオベーション。希に見るド根性比べは、僅かに田村が上回った。

 一方のサウスポー井出は、アマ94戦、インターハイ優勝の看板を引っ提げ鳴り物入りでプロデビュー。しかし前戦、昨年8月のプロ2戦目、B級グランプリSフライ級決勝戦にて、同じくサウスポー喜久里正平(帝拳)からキレ味鋭い左ストレートでダウンを奪うものの、逆転の左フックを浴び、痛恨のTKO負け。プロの洗礼を浴びた。プロ3戦目となる本戦はアマ出身、B級デビュー同士のサバイバルマッチ。またもやレベルの高いど根性比べが堪能できそうである。

 今宵も両の拳を弾丸の如く変え、未来を掴まんと戦う男たちのドラマに熱い声援を頂ければ幸いです。
                   日ノ本一(ひのもとはじめ)
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2014.5.3(土)後楽園ホール
DANGAN100見どころ


 2007年の3月に産声を上げたDANGANも,足かけ7年,今回で節目の100回を迎える。単純に,月に1回以上行ってきた計算になるが,最近では月3回も珍しくない異例のハイペース興行である。その頻度もさることながら,興行の質が厳しく問われるマッチメイクにおいても、DANGANは数ある興行の中でも類希な存在であろう。

DANGANマッチメイクの意図は明確である。「ファンが見たい旬のカード」。マッチメイカーも「自分が観たいカードしか組まない」と公言している。無気力な外国人選手を使わない真拳勝負路線は勿論のこと,ランキング入りを貪欲に狙う勢いのあるノーランカーと,ランカーとのサバイバルマッチ,強かなベテランと将来性豊かなホープとの新旧対決等からは,日本人が好む『心の勝負』も滲み出る。またデビュー前の選手や4回戦ボーイのボクシングに対する想いや、日頃からの練習への取り組み姿勢など、各ジムからの生きた情報も大切にしたマッチメイクも魅力であり、アンダーカードも見逃せない。ひたむきに努力している選手や、たとえ試合に敗れたとしても観客を沸かせた選手に対しては、次なるチャンスマッチが提供されるなど、ボクサー目線、ファン目線が常にそこにある。そして日本ボクシング界の宝といえる日本タイトルマッチを何よりも大切にしてきたことは、これまでの軌跡を遡ってみれば、もはや説明の余地がないだろう。

ファンからすれば、勝敗予想の難しい息の抜けない対戦が続き、DANGANを拠点に活躍するいわゆるDANGANファイターたちからすれば、心身削られる厳しい試合が続くわけだが、それは、より強い者に勝ち続けながら獅子のベルトを巻くという至極当然な道程でもある。ボクシングの魅力を極めて単純に凝縮させた興行。それがDANGANである。
 本日のセミには、DANGAN興行を牽引してきた中心選手の一人、元日本Sバンタム級王者、芹江匡晋(伴流)が登場。現在最も勢いのあるボクシング大国フィリピンからの刺客、マイケル・エスコビア(比国)を迎え撃つ。王座陥落後、力強いボクシングを取り戻してきた芹江がタフなフィリーピーノにどのようなボクシングを見せるのか、注目の一戦。

そしてメインには、前戦、芹江との激しいサバイバルマッチを制した、元日本Sバンタム級チャンピオン、現日本フェザー級5位福原力也(ワタナベ)が登場。対するは、長谷川穂積(真正)とのWBO、WBC世界バンタム級王座統一戦が記憶に新しい、世界3階級制覇王者のフェルナンド・モンティエル(メキシコ)とも対戦歴のある、元WBCユースSバンタム級王者、ジャデレス・パデュア(比国)。23歳ホープのワイルドな突進を、35歳の福原がいかに捌くのか。再度、日本、東洋のベルトを目前にしているだけに、絶対に負けられない一戦となる。

DANGANは、これからもファンの声と選手の情熱を大切にした興行を貫いていく所存です。ボクシングには力がある!今宵も両の拳を弾丸の如く変え、戦う男たちの熱き戦いをご堪能ください。
日ノ本一(ひのもとはじめ)


対戦カード

★124P契約8回戦
日本フェザー級5位
福原 力也(ワタナベ)
VS
元WBCユースSバンタム級王者
ハデレス・パデュア(比)


★120P契約8回戦
比国バンタム級11位
マイケル・エスコビア(比)
VS
日本Sバンタム級8位
芹江 匡晋(伴流)


★53.0kg契約8回戦
日本Sフライ級14位
大塚 隆太(18鴻巣)
VS
藤原 陽介(ドリーム)



★Sフェザー級8回戦
さくら淳(横浜さくら)
VS
日本同級14位
柳 達也(伴流)


★Sフライ級4回戦
デビュー戦
野口 拳矢(セレス)
VS
高橋 秀治(宮田)


★ミドル級4回戦
成田 永生(八王子中屋)
VS
金子 直也(山上)


★82.5kg契約4回戦
デビュー戦
上田 龍(石神井S)
VS
菅野 大将(古口)


★Lフライ級4回戦
デビュー戦
青木 沙耶香(EBISU K's)
VS
日向野 知恵(S蓮浄院)


チケット窓口&お問合せ:




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2013.4.26(金)後楽園ホール(17:45st)
DANGAN71


★Sライト級8回戦
 日本Sライト級9位
 島村 国伸(ワタナベ)
 VS
 日本Sライト級11位
 菊地 祐輔(新日仙台)


★フェザー級8回戦
 鈴木 鹿平(E&J)
 VS
 大橋 健典(角海老)


★ミニマム級6回戦
 日本ミニマム級8位
 山本 浩也(全日本P)
 VS
 澤田 純一(セレス)


★東日本新人王Sフェザー級4回戦
 小石 直輝(横田S)
 VS
 工藤 篤志(古口)


★東日本新人王Sフェザー級4回戦
 沙羅覇王 太郎(ライオンズ)
 VS
 荒木 貴裕(極東)


★東日本新人王Sフライ級4回戦
 神谷 治明(新松戸)
 VS
 赤刎 賢治(拳誠)


★東日本新人王フライ級4回戦
 石本 純(ワタナベ)
 VS
 興法 裕二(新日木村)


★Sフライ級4回戦
 藤井 敬介(金田)
 VS
 大平 真史(マナベ)


★ミドル級4回戦
 根本 裕也(土浦)
 VS
 デビュー戦
 遠藤 正吾(ジャパンS)

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