武士道ボクシングⅤ

世界に誇るべき日本人のボクシング
それが武士道ボクシング


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DANGAN163のみどころ

本日のメインイベントは,日本フライ級王者の粉川拓也[31=宮田]が同級8位の大嶽正史[37=石橋]を迎え,3度目の防衛戦に臨む。

粉川は元東洋太平洋Sフライ級王者(0返上)であり,暫定も含め2度の世界王座挑戦経験を持つ。その経歴は輝かしく勇敢である。全盛期のWBC世界フライ級王者ポンサクレック[タイ]に破れた直後,池原繁尊[横浜光]との決定戦を制し,日本フライ級王座を獲得。そして同級1位の林徹磨[セレス],7位の山口桂太[八王子],1位の池原を下しV3達成。

 V
4戦では世界ランカーの村中優[赤羽]に僅差判定負けを喫するも,その直後に敵地タイで,WBA世界フライ級暫定王者ヨドモンコン[タイ]にチャレンジ。手数で圧倒的に勝り,ダウンまで奪ったものの,スリップと判断された不可解なジャッジに泣かされ判定2-0の惜敗。その後,村中の計量オーバーによって空位となった日本王座決定戦で斎藤洋輝[ワタナベ]に勝利し再戴冠。同級2位林徹磨,1位黒田雅之[川崎新田]らハイランカーを下しV2達成。その戦いぶりに死角はない。

 現在,世界3団体でランクインしており,世界2階級制覇王者,井上尚哉
[大橋],村中優らとも積極的にスパーリングを重ねるなど,見据えるのは世界の頂き。かつて同門の内藤大助が3度目のチャレンジで,10年以上無敗のポンサクレックを下し世界王者となったように,粉川も3度目の正直を虎視眈々と狙っている。

 一方の挑戦者,大嶽は今回がキャリア16年目,32戦目にして初の王座挑戦となる。石橋ジムに43年ぶりのベルトを持ち帰らんとする大嶽の戦歴は粉川とは対照的である。

‘07年2月から’11年4月までの4年間,2つのドローを挟んで白星なしの6連敗。直近でも濱田修士
[REBOOT(当時小熊)],船井龍一[ワタナベ],藤北誠也[三迫],翁長吾央[大橋]らに4連敗を喫している。しかし前戦,敵地神戸にて,日本Lフライ級3位の杦本健太[明石]と壮絶な殴り合いの末,勝利をもぎ取り,5度目の挑戦にして念願の日本ランク入りを果たしたと同時に,今回の大舞台へと這い上がってきた。

かつて,その圧倒的なカリスマ性で多くの権太たちを率いた大嶽正史。今宵のリングはそんな誇り高き大嶽が,泥にまみれながらたどり着いた舞台である。

 戦前の予想は圧倒的に粉川有利。しかしボクシングでは一発が天地をひっくり返す。同じく泥にまみれながら社会で奮闘しているかつての権太たちは,それぞれの思いを大嶽に託している。その大声援が神戸の奇跡をもたらしたように,今宵も魂の拳を大嶽に宿すのか。それとも粉川が世界ランカーの実力をこれでもかと誇示するのか。

 今宵も両の拳を弾丸の如く練磨し、己の生きざまを謳い闘う男たちの熱きドラマをご堪能ください。

                    日ノ本一(ひのもとはじめ)


2016.7.15 後楽園ホール

DANGAN163[日本]



★日本フライ級タイトルマッチ10回戦

王者

粉川 拓也(宮田) 

VS

日本同級8位

大嶽 正史(石橋)



★52.5kg契約8回戦

住友 将吾(RK蒲田) 

VS

日本Sフライ級8位

田之岡 条(小熊)

 

★フェザー級8回戦

日本フェザー級11位

荒谷 龍人(KG大和) 

VS

熊谷 直昭(T&T)

 

★フェザー級4回戦

當銘 義愛(マナベ)

 中止

沢田石 伸雄(UNITED)→棄権

 

★Lフライ級4回戦

安藤 教祐(KG大和) 

VS

吉越 勇貴(セレス)

 

★60.5kg契約4回戦

高原 亮(オサム)

 VS

加藤 裕.(ワタナベ)


 

★67.5kg契約4回戦

安藤 暢文(高崎)

VS 

菊池 利則(EBISU)



★女子Lフライ級4回戦
下岡 由美子(厚木ワタナベ)

VS

鈴木 菜々江(シュウ)

 

★Sバンタム級4回戦
デビュー戦
一條 武蔵(W日立) 
VS
デビュー戦
黒崎 雪仁(久米川木内)

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2016.5.12 後楽園ホール
DANGAN160

「自分に足りなかったものは何か」。もしあなたが、大切な仕事で有益な結果を得られなかったとき、或いは人間関係がこじれてしまったとき、即座に、この問い掛けが浮かんでくるであろうか。私自身もそうであるが、おそらくは難しい。なぜなら、自身の存在が脅かされる状況に直面した際、人は『自分を守る心の安全装置』を作動させるからだ。何かと理由をつけて、自分自身の正当性を確保したり、他者に責任転嫁したりするのが、最初に心に湧き上がってくる普通の感情であろう。これは心理学でいう『合理化』という防衛機制の一つである。このように、人は困難な状況に陥ったとしても、防衛機制の働きによって意識の連続性を保つことができる。しかし、この安全装置はあくまでも一時的なものであり、頻回に作動するようになれば、それは心身の自由を奪う檻と化してしまう。プロボクサーの場合、勝利の意味が大きければ多いほど、敗北への恐怖も増幅し、そして敗北の事実を突きつけられたとき、 『抑圧』という防衛機制によって、その事実自体を否定する、或いは試合中に感じた恐怖等、感情の記憶をも忘却しようとするかもしれない。

 

 今宵は、この受け入れ難い敗北を経験した二人のボクサーが再起戦に臨む。メインイベントに登場するのは、 『一瞬の夏』第二章、前日本Sフェザー級王者、内藤律樹[24=カシアス]。前戦、尾川堅一[帝拳]と対戦し、初回にダウンを奪われ、負傷判定でプロ初黒星を喫すると共に日本王座も失った。伊藤雅雪[伴流]や荒川仁人[ワタナベ]ら国内の強豪を下し、世界王座獲りに向けゴロフキン[カザフスタン]ら世界のトップと練習を重ねてきた内藤にとって、この敗北は全くの想定外。再戦の可能性等、多くを語らない内藤の心中は察するしかないが、階級をライト級に上げ、再スタートを切る。

 対するは、OPBFライト級3位のチョイヤン・シットサイトーン[35=タイ]。極めてアグレッシブなファイターで、実に5940勝(29KO)のキャリアを持つ。今年の2月には、高校4冠のスーパールーキー吉野修一郎[三迫]に判定負けを喫しているが、昨年11月には闘将青木誠[Gツダ]を下しWBCアジア・ライト級王座に輝くなど、決して侮れる相手ではない。

 

セミには、最終ラウンド大逆転男、Mr.ドラマティック、元WBAフライ級暫定王者の江藤光喜[28=白井・具志堅]が登場。前戦はWBC世界Sフライ級王者、カルロス・クアドラス[帝拳]との世界戦に挑んだが、クアドラスの巧みな脚さばきの前にいなされ続け、屈辱の判定負けを喫した。世界王座獲得に向け、本日はその内容が問われる重要な再起戦となる。

 
 両者が何を受け入れ、何をアップデートしてきたのか。そして何を拒否し、どんなブラッシュアップを遂げたのかに注目してほしい。

 

全てを受け入れ自然体で生きる大人の選択、心の拡がりも良いだろう。しかし、「退かぬ、媚びぬ、省みぬ。」と敗北を拒否し、心の檻の中であくまでも勝利にこだわり続ける孤独と葛藤。ボクシングとは心の檻の中で生きる不自由という自由であり、構造主義的な社会の中で自由という不自由さに陥った我々の希望の光であり続けてほしいと思うのは私だけだろうか。

 

 リングは戦場、拳は弾丸。今宵も両の拳を弾丸の如く練磨し、己の生きざまを謳い闘う男たちの熱きドラマをご堪能ください。

日ノ本一(ひのもとはじめ)

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2016.4.28 後楽園ホール
 DANGAN159[CC日本]

 本日は、3月11日に開幕したチャンピオンカーニバル全13試合を締めくくる千秋楽。今年のチャンピオンカーニバルは、初戦のミドル級、西田光[川崎新田]が絶対王者、柴田明雄[ワタナベ]を破る波乱で幕を開けた。例年、波乱が起こると次々と連鎖反応の如く王者交代劇に遭遇するというのがファンの間での都市伝説であったが、今年は概ね王者が防衛に成功している。しかし、今日に限っては波乱の可能性も十分にあるだろう。

 

 大取を飾るのは、前戦、1月20日、大川泰弘[ワタナベ]との決定戦を制し、2度目の挑戦にして念願の初戴冠を果たした、身長186cmの長身サウスポー、王者、新藤寛之[29=宮田]。新藤はアマ25戦のキャリアを引っ提げプロデビュー。‘08東日本新人王準優勝、’09年全日本新人王を獲得するなど、デビュー当時から連戦連勝。KO率は29%と低いが、特筆すべきは21戦してKO負けが一つもないというディフェンスワークの巧みさであり、またオフェンス面においても長いリーチを生かした右ジャブと、ジャブにもフィニッシュにもなる槍のような左ストレートの精度の高さ。距離を潰し新藤の顎に有効打を叩き込むのは至難の業であると言える。過去3度の敗戦は、高山樹延[角海老]と尹文鉉[ドリーム]に喫したものであるが、この名前からも分かるように、新藤に競り勝つには、まず身体の強さが必要であり、そして危険な槍を掻い潜り、粘り強くボディを叩き続けるしかない。前戦の大川も同様の戦法を全力で完遂したが、やはり決定打を打ち込むには至らなかった。

 

 一方の挑戦者、有川稔男[31=川島]はKO率63%を誇るハイスラッガー。対戦相手は1試合を除いて全て日本人であり、過去の対戦者の名前からも、この数字が示す信頼性と意味が理解できる。有川は昨年112日、最強後楽園決勝において、渡部あきのり[野口]を圧巻の6RTKOに沈め、見事MVPと賞金100万円、そして王座挑戦権を獲得した。左ボディからの右ストレート、連打からの左フック、右アッパーからの左ダブルと、決して大振りではなくコンパクトに必殺打を出せることから、打ち合いには滅法強い。勝っても負けてもKO決着というファイトスタイルではあるが、エンジンのかかりがやや遅く、KO勝利は中盤に、KO負けは初回に集中している。プロのリングで118Rを経験している新藤に対して有川は約半分の58Rしかなく、ラウンドが長引くほど有川にとって不利な材料が増す。また前試合から約半年が経過しており、その勢いの持続も気になるところではあるが、おそらくは初回から全力でボディを削り、中盤までに倒しきるプランを用意しているだろう。それは新藤サイドも百も承知であり、展開の中での駆け引き、セコンドワークにも注目してほしい。

 

 リングは戦場、拳は弾丸。今宵も両の拳を弾丸の如く練磨し、己の生きざまを謳い闘う戦士たちの熱きドラマを心行くまでご堪能ください。

 

日ノ本一(ひのもとはじめ) 

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