大雪
昨日、関東は大雪だった。
今回の雪は細かくて乾いていた。
雪がついても衣服が濡れることはなく、建物に入る時には払い落とすだけで済んだ。
これを粉雪と呼ぶのか、僕はよく知らない。
夕方、駅でバスを待つ間、降りしきる雪を眺めていた。
強風に巻き上げられた雪が、波のように繰り返し地面を這っていく。
こんな光景を目の当たりにしたのは初めてだった。
北の国の人たちは、いつも見ているのだろうか。
テレビの天気予報では、「大陸の寒気が流れこんできた」と解説していた。
加えて、湿度などの諸条件が揃ったことで、この大雪になったそうだ。
大陸のロシアでは、当たり前のことなのかもしれない。
僕は、まだこの世界を露ほども知らない。
なんておもしろい世界だろう。
とても数十年では味わい尽くせる気がしない。