きっとジョナサンは意地っ張り
テーマ:思想
リチャード・バック・著/五木寛之・訳/新潮文庫
これはカモメを主人公にした寓話であり、誤解を恐れず一言で言うと、異質な性質を持った個人が群れに対して生き方を教え諭す物語です。
しかしなんだかその思想が私には独りよがりのものに思えて、特に主人公ジョナサンが「飛行技術がうんぬん」というくだりは、なんとなくまるで車の免許を取って夜な夜な峠に走りに行き、エンジンがどうだタイヤのへたりがどうだと延々と話し合う若者達を見ているような、少し滑稽な気分でした。
しかし、これを読んで改めて思うのは、やはり人間には“群れ性”が必要なのだということ。
毎日毎日「向上心」という名の下に、自分に対する批判と叱責にさいなまれながら生きるには、人間はあまりにも弱すぎる。
うまいもの食べてシアワセ感じて生きるのもいいじゃないか。
ホタテの貝柱のカルパッチョとかうまいじゃないか。















