8日夜に発足する菅内閣は、民主党の小沢一郎前幹事長の影響力排除を目指した陣容となった。

 初入閣となる5人のうち、野田佳彦財務副大臣、蓮舫参院議員、玄葉光一郎衆院財務金融委員長の3氏は、いずれも、小沢氏が代表や幹事長時代に独断的な党運営を行ってきたなどとして、小沢氏に対し、批判的な立場を取ってきた。官房長官に横滑りする仙谷国家戦略相、再任予定の岡田外相、前原国土交通相の3氏も、「反小沢」の急先鋒(せんぽう)として知られる。

 財務相に昇格する野田氏は8日朝、地元の千葉県船橋市内で記者団に「しっかり菅さんを支える体制を築き、国民世論にきちんと応えていく、仕事のできる政府をつくる」と抱負を語った。

 組閣人事は「論功行賞」の色合いも濃い。野田、蓮舫、玄葉3氏に加え、官房副長官となる福山哲郎外務副大臣は、民主党代表選で菅氏の推薦人に名を連ねていた。国家戦略相への起用が固まっている荒井聰衆院議員は、菅氏を支えてきた側近議員だ。

 民主党の細野豪志幹事長代理は8日のテレビ朝日の番組で、「権力を持った時に行使できるのが人事だ。菅新首相が権力を持ったわけだから、やりやすい人事を断行するのは当然だ。小沢氏も、権力というものを知っているだけに、そう考えていると思う」と語った。

 党内では「新政権では、内閣も党も『脱小沢』を鮮明にしている。『挙党一致』とはとても言えない」(党関係者)との見方もある。

 夏の参院選を間近に控えていることもあり、新内閣では11閣僚が再任となる見通しだ。菅氏の側近議員は「内閣に安定感が出て、いい顔ぶれだ」と自賛しているが、中堅議員の間には、参院選後の抜本的な内閣改造で処遇を求める声もくすぶっている。

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