みなさん『風で織るタオル』をご存知でしょうか?
今治のタオルメーカー池内タオル㈱は、タオルやオーガニックコットンを使った
自社製品を100%風力発電による電力を利用し製造を行っており、その製品は
『風で織るタオル』として認知され、売上を伸ばしているそうです。
また、この取り組みが共感をよびその売り上げの1/3は環境問題への関心の
高い海外によるものであるそうです。
この、池内タオル㈱が今回手がけるのが、『コットンヌーボー』というコンセプトの製品です。
年度によって品質にバラつきがでてしまう、安定した原料供給が出来ない等、オーガニックコットンのデメリットを逆にワインのように楽しもうというものです。
日本の製造業が大変厳しい状況にある近年、「ものづくり」ニッポンをテーマにしたテレビ番組を最近よく目にします。確かに日本の技術力は世界に誇るべきものであることは周知の事実であると思います。
しかしその技術力のみに頼っていては、安価な労働力としてだけではなく技術力の向上も著しいアジア諸国の脅威にさらされる、今日本の製造業がおかれている状況を打開することは非常に難しいのも確かではないでしょうか。
例えば池内タオル㈱が打ち出すコンセプトのように、年度ごとの品質のばらつきを個性として楽しんでもらうという「付加価値」、環境問題に配慮し自然のエネルギーを利用して製品を作りあげているという「物語」を+αすることにより、
「ものづくり」から『価値づくり』へとシフトする。
最高の技術力を持つニッポンの製造業が、単なる「ものづくり」ではなく
『価値づくり』を目指すのであれば、世界を相手にもう一度勝負を挑み
生き残っていくには厳しい現状である半面、非常に楽しみな時代が
やってきていると思います。
中道 陽一



