NHKで「達人達」という番組を見ました。
その回は、これまでの総集編だったんですが、興味深かったのが、陸上世界選手権四百障害銅メダリストの為末大さんと、コロンビア大学移植外科教授の加藤友朗さんの対談。
加藤先生が、
「がんとか腫瘍には硬さがあり、さわった感じで悪性か良性か区別がつく。
正常な状態は柔らかい。」
とおっしゃると、為末さんは、
「現役の最後、老いって(体が)硬くなることなんだと感じた。
以前は空気の入ったボールが弾む感じだったのが、ゴルフボールのようになって肉離れを起こす。」
という話をされました。
整体をやっている身としては、非常に腑に落ちる内容。
腰痛や肩痛の原因と捉えているのは正しく、「体のコリ」=筋肉が硬くなっている状態が発生している事です。
筋肉が硬くなると血流が悪くなります。
血流が悪くなると、必要な酸素が運ばれなくなって、筋肉の酸欠が起きます。
酸欠状態になった部分で痛みが発生します。
だから、痛みを取る為には、酸欠状態を改善する必要があります。
血流を良くするためには、硬い部分(コリ)を解して柔らかくする事で、血流を改善していきます。
※ 実際に解すコリは、痛い部分そのものとは限りません。
私の整体では、痛みのコリを発生させている別の箇所のコリ(トリガーポイント)だったりします。
そう考えると、内臓疾患でも、その部分の血流を良くする事ができれば、改善する可能性があるのかなと思いますが、整体師としては残念ながら専門外です。
加藤先生はお医者さんなので、その硬くなった内蔵を直接触る事ができますが、私も硬くなった筋肉を直接触ってみたい・・・
また、為末さんの発想については、その通りだと思う反面、必ずしも、「老化=硬くなる」ではないと考えています。
年輩の方でも、肩こりや腰痛が無い方はいらっしゃいます。
逆に、最近では子供でもその症状がある場合があります。
あくまで、体の使い方からくる、筋肉のバランスの崩れが原因です。
ただ、年輩の方は、崩れた状態の期間が長い分、症状が出やすいという事は言えるかもしれません。
その硬くなってしまった体は、諦めなければ、また柔らかくする事ができるかもしれません。
ストレッチも非常に有効だと思います。
カラダを柔らかくするお手伝いをします。 広島の訪問整体 ふしたに