安定を示す形と不安定を示す形 個と群れ | toiro labo  心に映る色言葉を翻訳します

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カラートランスレーター(色の翻訳家)鶴田実花
人生の塗り絵を書くなら何色をえらぶ?自分を彩る色は、自分史を語ります。
投影された心をカラーボトルに映し出し、心の声を聴きます。
ほっと一息つきたいとき、ちょっと振り返りたいとき、一休みのお手伝いをします。

 

 

マゼンタとバイオレットの色

 

 

こんなに綺麗に咲くのは、とっても大切に手をかけてもらえているからだと思うんですよね。

 

 

 

色にはたくさん意味がありますが、形を宿す色もあります。

 

マゼンタとバイオレットは同じ正五角形。

 

 

でも向きが違うでしょ。

 

これ置き間違ったわけじゃなくて、ほんとうにこんな風に置きます。

 

マゼンタは広い面積を下に。 地面にどっしりと安定して置きます。

 

バイオレットは一点を下に。 地面に不安定に置きます。

 

どちらがいい、とか、どちらが悪いとかはない。

 

マゼンタは奉仕、優しさ、努力や行いが成熟へと向かう、とても良い意味があります。

 

エネルギーが広がり、安定と実りを周囲へ、お裾分けできる、そんな意味と形を示しているんでしょうね。

 

自分の中にある優しさの器があふれていくエネルギーが、自分では意識しなくても周囲を包む色。

 

 

 

しかし一方で気持ちを使い過ぎて、自己犠牲になってしまい、心が悲鳴をあげているのに、それでも人のために動こうとし、やがてコントロールを失い、人に過干渉になってゆく。 という注意点も忘れてはいけないこと。

 

この時は哀しさがあふれているのでしょう。

 

色にはエネルギーが開いていく意味と、閉じていく意味がある。

 

自分が良い状態であれば、同じ色を選んでいても開いていく意味だけが動きます。

 

 

 

バイオレットの形は一点で自分を支えます。

 

閉じていく意味では、そのまま不安定を教えてくれます。簡単にいうと自分さえよければいい、です。

 

開いていく意味では、変化、脱皮、ステージがあがる、を教えてくれます。

 

自分の希少性と特別性を伸ばしてゆく。

 

安定、変わらない自分が好き、という時もあるけど、ふんばりたい、頑張りたい、というときは安定を選んでは、みえるものが変わらない、気づくものが変わらない。

 

だから敢えて、不安定を選びたい、変化を選びたい、そんな意味にもなります。

 

マゼンタもバイオレットも同じ正五角形の形を宿すのに、まったく異なる意味になります。

 

マゼンタは群(集団)

 

バイオレットは個

 

自分の個は群れのなかにいてはじめて見えてくるもの。

 

群れとは居場所。

 

個をたてようばかりでも辛くなる。

 

群れのために生きようだけでも辛くなる。

 

どちらかだけはない、から同じ形だけど、置き方が違うのだと思いたい。

 

 

 

 

次回は、「手」にまつわるお話をかければと思ってます。