ブラッセリー ポール・ボキューズ ミュゼ、国立新美術館、六本木 2 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

六本木の国立新美術館の中のフレンチ、『ブラッセリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。

 

IMG_20180411_220428.jpg

クレマン・ド・ブルゴーニュのロゼのあとは、ロワールの白。

アルフォンス・メロが造る、サンセール・ブラン、ラ・ムシエール、2010年。

アルフォンス・メロはサンセール最大の造り手で、現当主が19代目という名門。

 

IMG_20180411_220508.jpg

グレープフルーツやレモンの柑橘系の香り。

活き活きとしたミネラルと酸。

素晴らしいソーヴィニョン・ブランだ。

ラ・ムシエールは、サンセールの丘の最上部に位置する最良の畑の名前。

 

IMG_20180411_220527.jpg

鹿児島県産天然銀鯛のポワレ、香草風味のブールブランソース、チョリソーとジャガイモのエクラゼ。

 

IMG_20180411_220540.jpg

銀鯛は鹿児島や沖縄で獲れるフエフキダイ科の魚で、別名はアフリカチヌ。

大きいほど味が良いが、この切り身を見ると結構な大物。

 

IMG_20180411_220645.jpg

赤ワインもサンセールのアルフォンス・メロ。

サンセール・ルージュ、ラ・ムシエール、2010年。

ラ・ムシエールの畑のぶどうは大部分がソーヴィニョン・ブランだが、ピノ・ノワールも植えられている。

 

IMG_20180411_220708.jpg

透明感のあるルビー色。

フレッシュな果実味、酸とミネラルのバランスが良い。

タンニンも意外と強い。

赤のラ・ムシエールは私のセラーにも1本入っている。

 

IMG_20180411_220756.jpg

薩摩香潤鶏胸肉のポッシェ、モリーユ茸のソース・シュプレーム、ほうれん草のフランと共に。

ポッシェは沸騰させずに低温で茹でる調理法。

特に鶏はこの調理法でしっとりと柔らかく仕上がる。

 

IMG_20180411_220812.jpg

この料理は、リヨンの『ポール・ボキューズ』本店のスペシャリティ。

『ポール・ボキューズ ミュゼ』は、リヨン本店のクラシック・スタイルの再現をコンセプトとしている。

 

IMG_20180411_220829.jpg

ほうれん草のフランには、アスパラソバージュ、ニンジン、カリフラワー、そしてモリーユ茸が添えられている。

 

IMG_20180411_221027.jpg

苺のヴァシュラン、フランボワーズのクーリー、ヴァニラ風味のアイスクリーム。

ヴァシュランはメレンゲでアイスクリームやフルーツを挟んだデセール。

 

IMG_20180411_221133.jpg

苺は小粒で甘みが強く、美味い。

ヴァニラのアイスクリームとの相性は抜群。

 

IMG_20180411_221233.jpg

「ここは初めてだけど、とても美味しかったわ。また来ようね」と、彼女。

「今度は美術展を観て、ランチを楽しもうね」と、私

 

IMG_20180411_221307.jpg

振り返ると、夜も更け、満席だった店内にも空席が目立っている。

離れた場所から見ると、やはりテーブルは崖から落ちそうな場所にセットされている。

 

IMG_20180411_222413.jpg

正面出入り口は既に施錠されているので、建物横の通用口から外に出る。

 

IMG_20180411_222441.jpg

六本木ヒルズが割と近くに見える。

 

IMG_20180411_222458.jpg

眼を少し左に移すと、東京タワー。

 

IMG_20180411_222519.jpg

正門を出ると、東京ミッドタウン六本木が見える。

ミッドタウン方向に歩き始めると、「ヒルズは遠いの?」と彼女。

「遠くないよ」と答えると、ヒルズの成城石井でサラダを買いたいという。

夜風が気持ち良いので、ヒルズまで散策することに。

彼女と過ごす六本木の夜は素敵に更けていきました。