ノーベル平和賞は、中国の民主活動家、劉暁波氏？

少し、溜飲を下げる思いもないわけではないのだが・・・

ノルウェーのノーベル賞委員会は８日、「長年にわたり、非暴力の手法を使い、中国で人権問題で闘い続けてきた」として、中国の民主活動家で作家の劉暁波氏に２０１０年ノーベル平和賞を授与すると発表しました。

劉暁波氏は、２００８年１２月、中国共産党の一党独裁を批判する「０８憲章」を起草した中心人物。

２００８年に拘束され、今年２月に国家政権転覆扇動罪で懲役１１年の刑が確定、服役しています。

１９８９年６月の天安門事件でも学生を支持して投獄された経験があるそうです。

同委は、事実上の世界第２の経済大国となった中国が、人権問題でも国際社会で責任ある役割を果たすよう強く求めています。

９日付の中国各紙は、受賞に反発する中国外務省の談話を伝える国営新華社通信の配信記事を一斉に報じました。

中国当局が報道を規制する指示を出しているとみられ、ＮＨＫなどの海外テレビも関連ニュースの放映が中断される状況が続いています。

中国共産党機関紙の人民日報は２面で「平和賞の冒涜だ」との見出しで報じました。

また、同紙系列の時事情報紙の環球時報は「ノーベル賞の選定者は中国の平和や団結を望まず、中国社会が無尽の紛争に陥り、ソ連式の分裂に向かうことを望んでいる」と社説で反発しています。

今回の決定の前には、中国政府が、劉暁波氏にノーベル平和賞を授与しないよう、委員会に圧力をかけてきた、という話もありました。

経済的には、世界に開放することで、発展を遂げた中国。

しかし、政治的には、なんら変わることなく、人権問題も進展はない。

共産党の一党支配が、人民をしばりつけることで、政権を維持し続けている。

チベットなどの問題も然り。

そうしないと、広大な国の統一が難しいと考えているのかもしれないが。

世界的に許されることではない。

いくら経済規模が大きくなったとしても、国としての格は上がることはない。

自分たちの地位が安泰であれば、国の格などどうでもいいのかもしれないが・・・

こんな中で、拉致されていた最後の日本人、フジタの高橋さんが解放された、という速報が。

こちらは、喜ばしいことではあるが・・・

発展を続ける中国の経済を目当てに、日本や欧米各国は、利用しようと入り込んでいるが。

いつ政治が、そういった状況を利用しようとするかは、わからない。

欧米は、なんだかんだいっても、したたかな政治力を持っている。

そして、逃げ遅れ、被害を受けるのは、またも日本なのか・・・