ブレイブ・ワン Brave One

たぶん、あまりタイプではない映画だろうけど、気になっていたので「ブレイブ・ワン」を選択。
珍しく金曜のレイトショーで。

「ＵＣとしまえん」はガラガラ。
「ブレイブ・ワン」も、大きめのスクリーンだったけど、１割程度？
平日のレイトショーって、こんなもん？週末なのに？

【ストーリー】
ごく普通のささやかな幸せを夢見ていたエリカ。
しかし、最愛の恋人が殺された恐ろしい夜をきっかけに、彼女は自分の中の別人を知ることになる。
手にしたものは拳銃。
その引き鉄を最初に引いた瞬間から、彼女の人生は劇的に変わっていく。
初めは自分を守るために、次は誰かを助けるために、やがては犯罪者を裁くために――。
道を踏み外していることは承知の上で、それでも彼女は引き鉄を引く。

【スタッフ＆キャスト】
監督：ニール・ジョーダン
出演：ジョディ・フォスター、テレンス・ハワード、ナビーン・アンドリュース、ニッキー・カット、メアリー・スティーンバージェン

ジョディ・フォスターって、あんまりタイプじゃないので、これまではそれほど観てないかも。
でも、今回の映画の鬼気迫る演技はすばらしかったです。
さすが、名女優という感じ。

自分で製作総指揮をとり、脚本にも手を入れるほどの気の入れ方だけあって、一人舞台の感じも。

事件を捜査する警部？(テレンス・ハワード)も重要な役割ではあるんだけど。
ほとんどは、エリカ(ジョディ・フォスター)の心の動きと行動。

世の中の悪人を処刑する、という点では、「デス・ノート」に通じるものも。

「デス・ノート」の場合は、自分を「神」の存在として、「処刑」にためらいはないんだけど。
エリカの場合は、「処刑」＝「殺人」として、罪悪感が垣間見える。

おそらくは護身のために、闇ルートで手に入れた拳銃。

最初は「正当防衛」の意味の強い殺人から始まり、徐々に、、、、

「悪」は退治しなければいけない、というのは、一般的に共感できることだろうけど。
その「退治」の手段として、「殺人」はどうなのか。

それが、この映画のコピーでもある「許せますか、"彼女の選択"」にもつながるんだけど。

難しいけど、たぶん間違い。
ただ、フィアンセを殺され、捜査が遅々として進まない状況、単なる１つの事件として取り扱われる現実。
こういう状況になったときに、自分が手を下さなければ、という意識が出ない、とは言い切れない。

ラストは、どうなんだろう。
そのことだけを見れば、ハッピーエンドなのかもしれないけど。
そのあと、事実は記憶から消えてはくれないし。
必ずしも、ハッピーな生活にはなりそうもない。