牛乳についての情報 | 「淡路島のはいちゃんにっき」

牛乳についての情報

アメリカとイギリスの小学校では、学校給食で牛乳の提供を禁止しています。

(アメリカでは2011年1月から、イギリスでは2006年から)
※追記2013/7/6
(牛乳とは全乳という脂肪分のカットされていない牛乳です。)

USDA Bans Whole Milk in Schools. Rolls Out Major School Lunch Reforms.
(アメリカ合衆国農務省は、学校で全ての牛乳を廃止。学校給食の改革に乗り出した)



なんで牛乳を禁止したかというと、


牛乳が人間の体や子どもの発達にリスクがあることが発見されてきているからです。

※追記2013/7/6
(このアメリカの記事は、主に脂肪分をカットすることをねらいとした給食改革の記事です)


歯科医師の長尾氏からの情報を紹介させていただきます。
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母乳と牛乳は似て非なるものです。
下の表をご覧ください。
乳汁と牛乳の成分
母乳は初乳と成熟期とでは成分が変わるので、それぞれで載せています。

母乳と牛乳のカルシウム(Ca)の量を比較すると、牛乳は母乳の約4倍もカルシウムが含まれています。
これだけ見ると、牛乳の方がより効率的にカルシウムを摂取できそうですね。
しかし、リン(P)も見てください。
牛乳は母乳の5倍以上もリンが多く含まれているのです。
リンは人間においてはカルシウムの吸収を阻害します。
これが、牛乳が人間にとっては効率の良いカルシウム源にはならない理由です。

また、母乳には鉄(Fe)や、亜鉛(Zn)も含まれていますが、母乳中のこれらミネラルは、ラクトアルブミンというたんぱく質に結合した状態で存在します。
このラクトアルブミンは人間由来のたんぱく質のため、子供にとってはミネラルを効率よく吸収することができます。
それに対し、牛乳はミネラルがカゼインというタンパク質と結合しています。
カゼインは人間由来のたんぱく質では無いため、アレルゲンとなる可能性があります。
実際乳製品のアレルギーの多くは、このカゼインが引き起こしているといわれています。(ヨーグルトも!)
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長尾氏からの情報ここまで


リンは、カルシウムの吸収を阻害するだけではなくて、さらに、多量のリン摂取は骨中のカルシウムを溶かし出したり、排泄時にリンと一緒にカルシウムも体外へ出してしまうといった問題もあります。

牛乳が人間の体以前、宿泊でブレインジム講座をやったときに、少年サッカーチームのコーチが、

牛乳の前に立って

「必ず全員、牛乳を一杯ずつ呑むように!!!!」

と見張っていたことが有りました。


個別セッションで、このような牛乳リスクが報告されている話をすると、殆どの人が

「でも・・・給食でますからね・・・」
「健康にいいって聞きますから」



多くの人が、牛乳を飲むと

「骨が丈夫になる、背が伸びる」

と信じています。

(ぼくもそう聞いてきて、そうだと思っていました)

それは、牛乳にカルシウムが多く含まれるからなのですが、同じようにカルシウムの吸収を阻害するリンが多く含まれていることは、あまり知られていません。

ちなみに、リンは足りなくても、摂取しすぎても、良くないのですが、スナック菓子やインスタント食品、冷凍食品などの加工食品には、リン酸塩として多く含まれているので、要注意です。

(現代の食事では摂取しすぎる傾向があります)


長年、発達障害児のサポートをしてきたスウェーデンのハラルド医師(リズミックムーブメントトレーニングという全身を優しく揺らして脳を育てるエクササイズを教えてくれています)によると、カゼイン(牛乳)の摂取をやめないと、いくらエクササイズをしても効果が出にくいので、

カゼイン(牛乳)とグルテン(小麦)

を除去することを強くすすめると言っていました。

カゼイン由来のアレルギーが、心と体に影響している可能性があり、牛乳(カゼイン)を飲むのをやめただけでも、変化が出るお子さんもいます。


私としては、言葉や体の発達の遅れが気になるお子さん、感情のコントロールが難しいと感じているお子さんには、「遅延性アレルギー検査 」をおすすめしています。


牛乳に関して私自身の見解は、

「牛乳はスナック菓子やインスタント食品と同じように嗜好品である。誰でも楽しむ権利はあるが、学校給食など子どもの発達に関わる場面で、強制的に飲まされるべきものではない。」

です。

淡路島で発達支援コーチング、はいちゃんでした。