先日、10月17日の神戸新聞の記事を紹介しましたが・・・・


同じ日に、毎日新聞が、全国版の震災特集で、AMDAネパール子ども病院を取り上げてくれたんですよー!

  

これまた、とてもまとまった記事で、10周年記念事業についてもいろいろと書いてくれました。

  

まだまだ、どんどん取り上げてくれるそうです。本当にありがとうございます。

  

それでは、記事を紹介しますね。

  

~~2008年10月17日金曜日、毎日新聞朝刊記事~~

  
毎日新聞
  

震災特集

命はぐくみ10年

AMDAネパール子ども病院

毎日新聞震災特集

  

阪神大震災(95年)の被災地から集まった義援金などを基に、ネパール南西部のブトワル市に建設された「AMDA(アムダ)ネパール子ども病院」が来月2日、開設10周年を迎える。これまでに延べ約40万人の母子が来院し、約1万9000人の赤ちゃんが産声を上げた。KOBEとネパールのきずなが生んだ病院は、母子の未来をはぐくんでいる。【藤原崇志】

毎日新聞写真

  

ネパールは妊婦検診が普及しておらず、出産で命を落とす女性が多い。帝王切開が大半で、妊婦死亡率は日本の60倍、乳幼児死亡率も25倍。自宅での出産は、感染症にかかるリスクも高い。現地に5度赴任した神戸市看護大の早瀬麻子助教は「看護師らに検診の重要性を説き、自然分娩や自由な体位での出産を指導した」と語る。

  

病院は阪神淡路大震災でネパールなどから支援を受けたお返しにと国際医療NGO「AMDA](本部・岡山市)と毎日新聞などがキャンペーンを展開し、被災地からの浄財で設立した。AMDAネパール支部が運営している。

  

「医療は平等」をモットーに、カースト制度の身分に関係なく患者を受け入れ、診療費は他の病院の約10分の1、入院や手術費も半額以下。貧しい人は医療費をローン払いにしたり、父親に病院の工事に携わってもらうなど工夫を凝らす。看護師らは村を巡回し、育児法なども伝授する。

  

この10年間で運営、経営とも自立し、国際支援のモデルケースとなった。AMDA本部の菅波茂理事長は「病院は日本とネパールの懸け橋」と話す。

  

来年には周産期病棟を増設する計画で、AMDA本部(086・284・7730)は寄付を募っている。郵便振替で口座名「AMDA」、口座番号「01250-2-40709」。通信欄に「ネパール子ども病院支援」と記入する。

  

神戸で来月1日シンポジウム

  

シンポジウム「私達の国際協力~ネパール子ども病院10周年の歩みとこれからの取り組み」が11月1日午後1時半から、神戸市中央区雲井通5の神戸市勤労会館4階で開かれる。

  

病院の設立、運営に関わった、AMDA兵庫県支部長の江口貴博医師▽AMDA本部の菅波理事長▽AMDA社会開発機構の鈴木俊介理事長▽元毎日新聞大阪本社編集局長の藤原健さんーが、子ども病院の現状などについて話す。参加費無料。問い合わせはAMDA本部(086・284・7730)。

  

KOBEの支援 根付く教訓

毎日新聞小倉医師

  

子ども病院創設直後から計6回、通算約半年間にわたって現地に赴任したAMDA兵庫県支部の医師、小倉健一郎さん=神戸市=に聞いた。

  

病院には、阪神大震災で被災地の「困っている人を助けるのは当たり前」という教訓が根づいています。貧困層の子どもの命を救おうと、日本人医師の指導を受けたネパール人医師が懸命に診察しています。KOBEの支援があったからこそ、活動を続けることができたのです。

  

病院開設から約5年間は日本からの資金が必要でしたが、今では診察費などで運営費をまかなうことができるようになりました。

  

しかし課題も多い。ネパール全土から大勢の母子が訪れ、一つのベッドに2~3人が寝たり、廊下にまでベッドを並べるなど、手狭になっています。手術中に停電することもあり、医療設備も不足しています。アジア最貧国のネパールでは、救えるはずの命が失われている。更なる支援が必要です。

  

亡くなった子どもたちの姿は、今も私の心に焼き付いています。ネパールに向かい続ける原動力です。

  

おぐら・けんいちろう

農業短大卒業後、青年海外協力隊でフィリピンへ。帰国後、佐賀医科大に進学。95年からAMDA兵庫で活動。四川大地震では政府の「国際緊急援助隊医療チーム」副団長も務めた。

  

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