12.11 今日の後楽園ホール | ボクシング・ジーンのブログ

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アンタッチャブルファイト
2012年12月11日(火)後楽園ホール 18時00分開始
主催:川島


<メインイベント ウェルター級8回戦>
○有川稔男(川島)日本ウェルター級10位
[TKO6R1'13'']
●西禄朋(川崎新田)


「日本ランカーにたまたま、まぐれで勝ったんじゃないということを見せたかった」
と有川。元日本ランカーで、これが約1年半ぶりのリングだった西との打ち合いを制し、6回TKO勝ち。6月に昨年の全日本新人王、藤中周作(金子)との再戦に勝ってランク入り後の初戦を飾った。


試合は、立ち上がりから前へ前へ攻める西を、有川が迎撃する展開。西も、打たれて打ち返す気の強さを存分に発揮し、一歩も退かなかった。3回に入ると、有川の左フックや右アッパーで何度もぐらつかされるが、西の強い気持ちに揺らぎは見えない。4回終盤は西が有川をコーナーに詰め続けたが、逆に有川に左フックを巧打された。5回に入り、明らかに動きの落ちた西に有川が強打を決めて再三ぐらつかせ、フィニッシュは近いと予感させた。それでも有川に食らいついていく西だったが、続く6回、有川の右アッパーが西をまともに捉えたところで、ダメージを勘案したレフェリーが試合を終わらせた。


「何度効かせても、そのたび気合を入れ直して向かってきた。すごい奴だと思った。執念を感じた」
と有川も舌を巻いたとおり、自身の中の何かに支えられたかのような西の粘りは、驚異的ですらあった。が、有川も試合の2か月半前に右手甲を骨折。出場も危ぶまれる中、自ら志願したリングだったという。
「(西との打ち合いは)楽しかったので、コーナーに戻りたくなかったくらい。途中、ジャブを使ってみようかな、とやってみたけど、そんなに考えてはやってなくて、勘とかノリでやってます」
そう言って、くしゃっと笑う、根っからのファイター。東大中退後、自衛隊に入隊した経歴も持つ変り種は、21日に決定戦が行なわれることになった日本タイトルの行方を気にしつつ、「知り合いじゃなく、自分のことを知らない人から『有川のボクシングは面白い』と言ってもらえるようになりたい」と言って、また顔をくしゃくしゃにして、笑った。(船橋)


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<第8試合56.5kg8回戦>
小泉雄大(川島)○[判定3-0]●斉藤修司(高崎)

(78-75 77-76 79-75)


 小泉は1月に三谷拓也(セレス)に4回TKO負け以来、約11か月ぶりとなる再起戦。体格に勝る小泉は、思い切りのいい右フックに、右ボディで徐々に斉藤を上回る。しかし、左を突き、そこから右ストレート、左フックとつなぐ斉藤の実直なボクシングを押さえ込むには至らず。最後まで粘りを見せた斉藤の前に試合終了のゴングを聞いた。


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<第7試合バンタム級8回戦>
木下良介(イマオカ)○[負傷判定5R0'21'' ]●品部正秀(Boy's水戸)

頑張り屋の品部に対して木下が下がりながらも的確なパンチを当てて、4ラウンドに右ストレートでダウンを奪います。品部の右目はバッティングで徐々に腫れがひどくなり、5ラウンド早々、続行不可能の診断が下りました。


<第6試合バンタム級4回戦>
坂本達雄(川島)●[TKO1R2'54'' ]○中川倭(オサム)

サウスポーの中川が左ストレートでチャンスをつかみ、さらなる左3連発で坂本をストップしました。中川はこれで2勝(2KO)2敗と五分。好選手です。


<第5試合S.ライト級4回戦>
佐藤由紀(ミナノ)○[TKO1R0'57'']●ペッチマニー・オージャンウボン(タイ)


<第4試合ミニマム級4回戦>
瀬尾智宏(川島)○[判定2-0]●齊藤辰弥(川崎新田)

38-38 39-37 39-38


<第3試合ウェルター級4回戦>
大村朋之(イマオカ)○[TKO3R1'55'']●佐藤潤也(スターロード)

昨年新人王準決勝まで進んだ大村が、右を連射してレフェリーストップを呼び込みました。


<第2試合ミニマム級4回戦>
海老澤昇治(伴流)○[判定3-0]●桜井昌幸(川崎新田)

40-36×3


<第1試合48.2kg4回戦>
小澤稜(イマオカ)●[判定0-3]○佐藤拓郎(花形)
38-39×2 37-39




<Photo by Hiroaki Yamaguchi 山口裕朗


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