2011-09-04 12:00:16

株式会社とダイエット

テーマ:エッセイ
台風の到来と蝉の抜け殻を道端に見つけ、ようやく節電の夏も終わりかと思い

朝、体重計に乗ると、今まで見たこともない数字を見てしまった。

35才を過ぎてから、毎年1歳歳を重ねるように、体重も1キロずつ丁寧に増えている。

ある本を読んでいると、その著者が株式会社という組織は

人類史上もっともすぐれた発明である、ということを書いていた。

確かに1600年代に株式会社が生まれる前というのは、特権階級だけが

裕福であり、それ以外はほとんど飢饉との戦いであった。

ヨーロッパの古城に掲げられている歴代城主のふっくらとしたポートレートをみて

城下の人たちをまさか想像はできない。

私が現在このようにダイエットしたいと言える身分になったのは

株式会社、引いては分業化の産物であり、その素晴らしい発明とアダム・スミスの解説を

まだ知らない脂肪組織はいつ起こるか分からない飢饉に備えて

せっせとお腹まわりに脂肪を蓄えている。

ダイエットをしていると社員にいったら、”少しお腹が出て恰幅がいいほうが

信頼されるんじゃないですか~”と言われた。これも、おそらく何千年にも渡る

遺伝子に残っている価値観からでてきているように思われる。

いろいろ理由はあるものの、やはり中年太りは避けたい、年より若く見られたい

健康でいたいという単純な欲求もそこにはあり、

毎朝、野菜ジュースに粉末青汁とプロテインを混ぜ

シャカシャカと振り、飲んでしかめっ面をする。

しかし、1週間で体重が1.5キロ落ちた。

”遺伝子さん、もう私たち人類は脂肪を蓄えなくても

いい時代になったのですよ~”、と呼びかけたとしても

人間の営みが刷り込まれた遺伝子が信じるはずもなく

耳を貸さないだろう。



 

 

2011-02-06 21:09:45

マイノリティ

テーマ:エッセイ
気がついたらマイノリティになっている自分に気がついた。

4人家族のうち3人が女、男は私一人である。

こうした環境の中で、自分はどこに身を置き、どう振舞うのが一番適当かに悩む。

ソファにデンと座り、”焼酎お湯割り!”と声をだし、出っ張ったお腹を

ぽんぽんと叩くべきか、書斎に籠もり、ご飯のときにうつぼが顔だけだすように

ダイニングにでて四方山話をじっと聞くか。

何はともあれ、自分は性別では家の中でマイノリティ

である。妻や娘が突然、”今後は民主的に家のことは多数決で決めよう、中東の民主化運動から

私たちも学ばなければいけない”なんていいだしたら

公明党に秋波を送り多数派攻撃ができる菅首相のほうがまだましだなと思いながら、そうだ

もう一人産んで男だったらいいんだ、でも3対2なのね。しかも4対1になる可能性も

50%ある。

2歳の長女は最近イヤイヤステージである。自分で何でもしたいため

親が手伝ってもイヤ、意に沿う洋服がないとイヤ、箸が落ちてもイヤ。

少なからずリスクをとってきた人生を歩んでいるつもりであり

その証左として女性にイヤと言われることには少しは慣れているつもりだったが

2歳児のイヤは勝手がちがう。

嫌という漢字はおんなへんなんだと気づき、ニヤっとほくそ笑んだとしても

それを表現できる場所はここしかないんだな、マイノリティなんで。

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