中国銀行、いつ閉ざされるかわからない門(1) | 香港IFA玉利の海外投資夜話

中国銀行、いつ閉ざされるかわからない門(1)

先日、いつも使っている
中国シンセンの中国銀行担当者から
ある連絡があった。。

我々は2010年ごろから
中国本土の中国銀行の口座開設および
人民元の定期預金のサポートをおこなっている。

当時本土の
中国銀行における
人民元の定期預金金利は
1年物定期預金で2.25%、
5年物の定期預金で3.60%。

当時0.1%程度の
日本円の定期預金に比べて利率の面で
とても魅力的だったのはもちろんだが、
世界でも影響力を持ってきた
人民元を保有することに
意義を感じ始めていたからだ。


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中国本土で流通する人民元は
個人で海外送金することができない。

現金の持ち出しも不自由で、
中国から手持ちで持ち出せる人民元は
一人あたり20,000元/日に制限されている。

日本のATMから
中国銀行口座内の資金を
出金することもできるが、
こちらも一日当たり10,000元まで
という制限があるので
多額のお金を引き出すために
何日かに分けてATMに
通わなければならないという不便がある。

それでも発行国の中国が
経済的に力をつけてゆくとともに
人民元を通貨分散のポートフォリオに
加えることは必ず重要になってくると考えた。

その後人民元は
数回の利上げがあり
2011年7月から2012年6月までは
1年物定期預金で3.10%、
5年物の定期預金で5.50%に達した。

ちょうどその頃
円高も最高潮であり、
日本円と人民元の為替レートは
1元=12円ぐらいだった。

2011年8月頃
中国銀行で5年定期預金を組んだとしたら、
合計で27.5%の金利が付いて
2016年8月の今月満期を迎えることになる。

仮にその頃
100万円を中国に持ち込み、
中国銀行で5年定期を組み、
今月解約して日本円に戻したとしたら
ざっくりと以下のような
パフォーマンスを記録していることになる。

1,000,000円÷12円=83,333元

83,333元X1.275=106,250元

現在の日本円人民元レートは約1元=15円なので、

106,250元X15=1,593,750円

日本円ベースでの利益率は59.4%、年利回りは11.9%。

もちろん
当時わかっていたのは
年利5.5%の金利だけなので
為替差益は思わぬボーナスだが、
日本円を中国に持ち込んで
人民元定期預金で運用するという投資は
安全性とパフォーマンスを兼ね備えた
非常に優良な投資であったと言える。

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