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2005-08-04 21:18:48

59番目のプロポーズ キャリアとオタクの恋 アルテイシア著

テーマ:書評
アルテイシア
59番目のプロポーズ キャリアとオタクの恋

皆様、お久しぶりでございます。近況などはまた別の記事で・・・。


さて、久々に本を取り上げます本は「59番目のプロポーズ」。

これも今流行のインターネット上の日記から火がついて書籍化された本です。

サブタイトルは「キャリアとオタクの恋」となっていますように、著者のアルテイシアさんは元広告代理店勤務で現在は独立してらっしゃるキャリアウーマン。かたやお相手の59氏は格闘技・昆虫・アニメオタク。この二人が出会ってからの付き合う様子が”山あり谷あり”で綴ってあります。


先ほども書きましたが、サブタイトルは「キャリアとオタクの恋」です。

しかし、読み終えたときにはこのサブタイトルに少し不満を覚えました。

例えば、バーでの出会いのとき。出会いのきっかけはアルテイシアさんの着ボイスがアムロ(注:ガンダムというアニメの主人公)だったことに59さんが気づいたことからはじまります。また、アルテイシアさんと59さんが仲良くなってからも、解説がなければ分からないほどの(実際に解説がついてます)アニメや漫画の会話が頻繁に交わされています。アルテイシアさんもキャリアウーマンでもありますが、オタクの素地が十分あるような気がします。と、なるとサブタイトル「キャリアとオタクの恋」から想像される、まったく価値観の違う二人のハチャメチャ恋愛記のようなものは期待すると肩透かしを食らう気がします。


とはいえ、普通の恋愛小説とは違う、実体験に基づく恋愛体験ほど面白いものはありません。この本は非常に読みやすく書かれていますし、価値観の異なる二人がぶつかりあう様子は読んでいて非常に面白いです。笑える箇所も多数あります。59さんのキャラクター面白すぎです。


この本の中でも電車男のことが何度か取り上げられていますが、電車男が”純愛ストーリー”なんか言われてるのに対して、この本は性欲だって全開の物語です。ですが、そこに逆に親近感を覚えます。性欲と恋愛ってなかなか切っても切れない関係にあると思いますので。


電車男も面白いですが、私はこちらのほうが好きです。

恋愛小説とは違う、ただのコイバナ。だけどそれが本当に面白いんだよなぁ。

事実は小説より奇なりとはよくいったものです。


そういえば、この本mixiの日記から書籍化されたと書いてあるのを見てmixiに入りたくなりました。

誰か紹介してください。某サッカー系ブログの人の日記も読みたいっす。

2005-04-22 23:21:20

蒼穹の昴 浅田次郎

テーマ:書評
著者: 浅田 次郎
タイトル: 蒼穹の昴(1)

 

書いたのに・・・・・・・・・。

時間かけて書いたのに・・・・・・・・・・。

消えちゃった・・・・・・・・・・・・(泣)。

 

アメブロの馬鹿ーーーーーーーーーーー!!

 

ダイジェスト。

清朝末期、国家の中は派閥争いが巻き起こり、外からは欧米列強が侵食してくる。

ウェンシウは科挙に通り、エリートコースを歩む。

同郷のチュンルはふとした縁から宦官となり、その如才さで出世を重ねる。

 

二人はそれぞれ自分の信じた方法で国を助けようとする。

が、運命は二人を交錯させる。

 

と、いった感じでしょうか。

全4巻あるんですが、あまりの面白さに即読み終えてしまいました。

本を読んで泣く、ということはあまりしないんですが、この4巻はすごい泣きました。

オススメです。

2005-04-19 23:23:24

浜田真理子

テーマ:雑記

久しぶりの更新です。

ここ最近、全然本を読んでいません。

メッセージ・トラックバックを下さった方、読者登録していただいた方、本当にありがとうございます。ひとりひとりに返信はできませんが、本当にありがたく読ませていただいてます。こんなに放置して全然更新してないのに、それでも来てくださる方がいると思うと本当に励みになります。

 

心から、ありがとうございます。

 

話は変わりますが、何気なくテレビを見ていたら「白岳」というお酒のCMで彼女の歌が流れてました。

 

浜田真理子さん。メジャーデビューはしていないものの、知ってる方も多いと思います。で、新しいアルバムが出てたみたいで・・・不覚。

 

前述のように、メジャーデビューしていないこともあってか大きなCD屋に行かないと扱ってない、あるいは試聴できない場合が多いのですが、聞く機会があったら聞いてみてください。ピアノだけのシンプルで必要かつ十分な演奏・透き通る歌声(こんな陳腐な表現しかできない自分が悔しい!)・素晴らしい歌詞(ああもう自分の表現力の無さが嫌だ)。

 

だまされたと思って彼女のCDを買ってみてください。きっと、あなたの大事な一枚になるはずです。

著者: NoData
タイトル: mariko live~romance~
2005-04-11 22:05:02

山古志村のマリと三匹の子犬 桑原 真二, 大野 一興, ikko(著)

テーマ:書評
著者: 桑原 真二, 大野 一興, ikko
タイトル: 山古志村のマリと三匹の子犬

 

私が住む福岡では、先日大きな地震がありました。震度6弱で、玄海島というところでは多数の家屋が甚大な被害を受けました。私が住むところでは被害はほとんど無かったとはいえ、やはり地震は恐ろしいです。

 

そして、本書は新潟県の中越地震で被害を受けた山古志村に住んでいた犬、マリとご主人の豊さんが被災された際の物語の絵本です。

 

ええと、もうぶっちゃけてフランクな言葉で書きます。

 

帯からもう泣かせる気マンマンですよ。「涙の実話。感動の一冊」なんて書いてあるんだもん。母犬のマリと小さな子犬たちが写真で出てるし、動物モノには弱いんですよ(><)

 

内容も内容です。

犬が必死に豊さんを励ましてるんですよ。

そして”別れ”。

もう、涙なしには読めません。

 

ええええ!!偶然にも今ニュース(報道ステーション)で4ヶ月間主を待った猫ってやってるし!!

 

ううぅ(T_T)

 

今日はもう書けません。

小さい頃から犬や猫と一緒に暮らしてきた私としては、ペットはもう家族と変わりませんから、こういうのは弱いんですよ。

 

読んでください。

2005-04-06 22:45:32

通勤電車で座る技術! 万 大 著

テーマ:書評
著者: 万 大
タイトル: 通勤電車で座る技術!

 

毎朝、毎晩のラッシュって本当に嫌ですよね。私の場合、帰りはたまに座れることあるんですが、朝はほぼ確実に座れません。で、ふと本屋で見つけたこの一冊。

 

うーむ、なるほどとうならせる一品です。

電車に並ぶ人たち、電車内の人たちの動きを、経験や心理に基づいてイラスト入りで科学的に(?)わかりやすく説明されてます。これを実践すれば、満員電車でも座れる確率がアップするでしょう。

 

こういう一見どうでもよいことを至ってマジメに語られると本当に面白いですよね。

 

さぁ、電車通勤・通学のみなさん、ぜひ本書をご覧あれ。

2005-04-06 22:38:12

色々と。

テーマ:雑記

えっと、まず、アメブロユーザーの方はご存知と思いますが今月頭から編集画面とか色々変更になってます。で、言いたいことはと。

 

使いづらい!!

愚痴言ってもしょうがないので、これぐらいにとどめておきますけど。

アップデートされて二回しか更新してないけど、何回書き直しさせられたことやら・・・。

 

それから、むしろこっちのが重要なんですが、コメントとかトラックバックして下さる方本当にありがとうございます。更新の励みになります。なかなかコメント返しができなくてごめんなさい。お気に入りブログに入れさせていただいているブログのほうも、なかなか読めてません。ごめんなさい。時間があるときにどばばっと読むつもりです。

 

さらにこっちも重要なんですが、実は管理人これから(というかもう)非常に忙しい時期に入ります。従って更新ペースがさらに遅くなる可能性大です。それでも意地でも続けていこうと思ってますので、月が出ている夜はぶっくわーむの棲家を思い出して、訪れてみてください(なんだそりゃ)。

 

そんなこんなで、これからもどうぞよろしくお願いします。

2005-04-06 22:28:02

半島を出よ 村上龍著

テーマ:書評
著者: 村上 龍
タイトル: 半島を出よ (上)

 

著者: 村上 龍
タイトル: 半島を出よ (下)

幻冬舎11周年記念書き下ろし作。

 

あらすじは、経済が破綻した未来の日本に「反乱軍」を名乗る北朝鮮のコマンドが福岡に上陸し、制圧した。彼らは福岡を独立させるという。ろくな対策もできず、後手後手に回る政府。そして立ち上がったのは----。

 

量はかなりあります。上下巻の二分冊でそれぞれも結構厚めです。ですが、一気に読み進めてしまいます。それはこの作品が未来を舞台としながらも、恐ろしいぐらいに感じられるリアリティと、現在にも繋がる危機感、スケールの大きさ、予測のつかないストーリーが時間が過ぎるのを忘れさせます。

 

読み終えて(というか読んでいる途中から)凄くリアルな悪夢を見ているような作品でした。文句なしに★5つを献上したいと思います。

 

村上龍氏の作品は「悪魔のパス 天使のゴール」しか読んだことがありません。その作品はサッカーの試合を文章で表現するというとんでもない作品ですが、そちらも選手の息遣いや表情が伝わってきそうなリアリティの溢れる作品でした。今思えば、もっと早く村上氏の魅力に気づくべきでした。

 

この「半島を出よ」は、前述のように北朝鮮のコマンドが福岡に乗り込んでくるというものです。こう書くと非常に陳腐な誰でも思いつきそうなストーリーになりそうなんですが、ところがどっこいです。北朝鮮のコマンドの出身や生い立ち、コマンドとしての訓練や北朝鮮での生活の様子まで本当に詳細に描かれていてリアルです。そのほかにも、未来の日本が経済破綻した様子や住基ネットの末路など、今の現実を”怖い”と思わせる設定も見逃せません。それらのお陰で物語の幹がしっかりとした重厚な出来にになっています。

 

ただ、ひとつの事実を北朝鮮のコマンドからの立場と、とある若者の立場から(たまに政府や福岡市の人間の立場からも)見た場合があるので(つまり1つの事実を少なくとも2回読まなければならない)、話がなかなか進まなくてちょっとイライラするかもしれません。

 

ですが、それ以上のものはあります。前述の通りです。

余談ですが、この作品の舞台は福岡市で私は福岡在住です。知っている地名や建物が一杯出てくるので、具体的にイメージしながら読み進めることができました。というか、地元の人間としては福岡が取り上げられると嬉しいですね。


ここからはネタバレを含みますので、ご注意を。

 

戦争物って、善悪はっきりしてるのが嫌いです(特にハリウッドで作られた映画)。
主人公が絶対的な正義で、敵が絶対的に悪い。
でも現実はそんなことありえないんですよね。悪というのは対立した側から見て、自分と両立し得ないからそう決め付けているだけで。悪には悪になるだけの理由があると思うんです。そりゃあ現実として単純に”悪”と言われることもあるけど(例えば愉快犯の殺人犯とか)、簡単に決め付けるのはおかしいと思うんです。

 

で、戦争物っていうと、決まって主人公は死なない。下手すりゃ主人公の味方も死なない。ヒロインが死ぬこともあるけど、そしたらヒーローは悲劇のヒーローになるだけで。主人公には敵の弾が避けて通るんですよね。主人公は明後日の方向に銃を向けても敵に当たるし。

でも、この作品は違う。


ヒーローもいないし、北朝鮮のコマンドも絶対悪として描かれていない。イシハラ(一応主人公?)一派も次々に死んでいくし、味方の仕掛けた地雷で死んだり、銃の暴発で死んだりもします。映画や小説で観ればかっこ悪い死に方だけど、これが現実なんですよね。そういうリアリティが一番の魅力だと感じました。

さらに、イシハラ一派の非常に難しい人物設定を破綻することなく描ききったのはすごいの一言です。彼らは非常に破天荒で協調性のない、一般社会から見たら”落ちこぼれ”の人物ばかりなんですが、魅力溢れる(というのはちょっとおかしいけど)人物で描かれています。

 

ラストは不覚にも感動しました。

 

とにかく、怖くなるほどのリアリティが詰まった作品。そして、生き様を貫く、というか生きたいように好きに生きた人物たち。重厚な物語。今年はまだ半分もすぎてませんが、私が読んだ中で今年ベストです。オススメ。

2005-04-02 23:20:03

瑠璃の契り 北森鴻著

テーマ:書評
著者: 北森 鴻
タイトル: 瑠璃の契り

以前も書きましたが、作者の北森鴻は私が大好きな作家さんの一人です。北森氏は短編ミステリを主に書いてらっしゃるのですが、どれも珠玉の作品と言っていいと思います。代表作として、クールな民俗学者・蓮丈那智シリーズ、不思議な魅力を持つマスターがいるビアバー・香菜里屋シリーズ、そして旗師(店舗を持たない骨董屋)・冬狐堂シリーズ。

そしてその冬狐堂シリーズの新刊となれば読まないわけにはいきません。

短編ミステリというのは、作者にとって非常に難しいものであると思います。
通常、一冊の本で描かれる分の内容をその4分の1程度で抑えなければなりません。となると、登場人物も限られてくる。短いからと言ってトリックも手抜きは許されない。伏線をはるのだって難しくなってくるでしょう。

さらに、続き物と言うのはさらに難しくなるものです。タイトルは忘れましたが、あるコメディ映画でこんな台詞がありました。映画の中で売れっ子俳優の役をやっている主人公で、あるヒット映画の続編に出演して欲しいとのオファーに対して、「ハムレットやリア王に続編があるか!」と叫んでいました。名作が名作たるゆえんは、その作品一本が非常に優れた完成度を誇っているためでしょう。その続編は、その名作の模写に過ぎない。

さらにさらに、北森氏が扱うテーマは非常に難しいものが多いのです。冬狐堂シリーズは骨董、古美術。蓮丈那智シリーズは民俗学、考古学。非常に難しいものをとりあげてはいても、それを読む人は必ずしもその知識があるわけではありませんから、分かりやすいように書かなければなりません。

そんな難しいものであるにも関わらず、どれもハイクオリティの作品を出し続ける北森氏を本当に尊敬します。

前置きが長くなりました(汗)

本作は、「狐罠」、「狐闇」(以上2作は長編)、「緋友禅‐旗師冬狐堂」(これは短編)に続く第四作。「倣雛心中」「苦い狐」「瑠璃の契り」「黒髪のクピド」の4作品が収録されています。なにやら因縁のある骨董品を手に入れて、それに込められた謎を解く、という基本のスタンスは変わりません。本のタイトルとなった「瑠璃の契り」では友人の硝子さんが物語のキーとなります。また、「黒髪のクピド」では主人公宇佐美陶子の元夫のプロフェッサーDがキーとなっています。ファンとしてはよく知っている登場人物が出てきて嬉しいかぎりです。北森氏の作品を読んだことがないという方は出版された順に読んでいくほうが、より楽しくなると思います(もっともこの作品から読んでも大丈夫ですが)。

このシリーズは宇佐美陶子が女の細腕一本で、魑魅魍魎が跋扈する骨董屋の世界を歩きわたる様がかっこいいのです。そういった意味では今回陶子さんはちょっと弱ってるなぁとも思いましたが、それでも魅力は何ら衰えることはありません。

ともかく、オススメ。特にテレビ東京系「開運なんでも鑑定団」が好きだという方にはとくにはまると思います。あと美術品が好きな方、よく美術館や美術展に行かれる方も。

余談ですが、私は福岡在住なんですが、舞台が福岡の作品もあってちょっと嬉しかったりします。やっぱ地元が出ると嬉しいもんです。

2005-03-27 21:54:20

なかなか時間がとれなくて

テーマ:雑記
更新が遅れてごめんなさい。

今読んでいる本は村上龍「半島を出よ」、北森鴻「瑠璃の契り」です。

前者は未来の日本が舞台。経済破綻が起こった日本へ北朝鮮が攻めてくる物語。まだ上巻の半分しか読んでないのでここまでです。

後者は短編ミステリ。旗師(店舗を持たずに営業する古物商)冬狐堂シリーズ最新作。実は北森鴻は大好きな作者の一人です。特に冬狐堂シリーズは古美術作品を主題に取り上げたミステリーで非常に面白いです。そしてその対をなす蓮丈那智シリーズは民俗学・考古学を主題にしたミステリで、これまた面白いのです。そして本作はちょっぴり福岡を舞台にしていますので(私は福岡在住)面白かったりします。

と、いうことで、しばしお待ちを。
2005-03-23 23:32:36

となり町戦争 三崎亜記著

テーマ:書評
第17回小説すばる新人賞受賞作らしいです。

「戦争」という言葉から真っ先に思い浮かぶのは、ハリウッドで作られた映画のような勧善懲悪のように善悪がはっきりしている登場人物と、とにかく良く当たる主人公の鉄砲と、とにかく派手な爆発シーン。ほとんどの方がこんな様子が思い浮かぶと思うんですが、この作品の「戦争」にはまったくそういったシーンは描かれてません。

ある日突然届いた”召集令状”により”偵察業務”に従事することとなった主人公。戦争と実感できるのは舞坂町の広報誌に載る戦死者の数だけ。いつもと変わらない日常に、となり町の建設現場の様子などを報告する、ほんの少しの”偵察業務”が加わっただけ。でも着実に戦争は進んでいく。

すごく不思議な作品、というのが私の感想。公共事業としての戦争という突拍子のないものをテーマにし、なおかつ戦争を目に見えない形で表したという奇想なアイデアはすごく斬新です。ただ、ちょっと何を本当に描きたかったのかがぼやけてるような気がします。主人公の北原と役場の香西さんとの恋愛もイマイチ中途半端に終わってるような気がするし、戦争反対を描きたかったのか、それともお役所仕事を非難したかったのか、はたまたそれら全てか。物語冒頭は色んな不思議感を感じることができて、ひきこまれていきます。でも途中からいつまでも明らかにならない戦争の姿にだるくなってくるかも。

「清澄な悪夢」と選考会で評されたらしいですが、確かに文体は清澄な感じです。小難しい言葉を使うことなく、アクのない文章はとても読みやすかったです。

筒井康隆さんとか、星新一さんが好きな方は特にはまるかもしれません。
面白いです。書店でみかけたらぜひ。


著者: 三崎 亜記
タイトル: となり町戦争

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