春さらば~おばあちゃん 天国に財布はいらないよ~ | 感想メモ

感想メモ

読んだ本や、見たドラマ、映画などの感想メモ。内容を忘れないために…。

 なんとなく気になって、録画して、ようやく見ることができた。


 男にそそのかされて、会社の金を横領。そのときにはお腹に赤ちゃんが。その後、女手ひとつで子育て中のシングルマザーかすみ(夏川結衣)。彼女の仕事は介護ヘルパー。人が嫌がる仕事も積極的に引き受け、老人からの受けもよい。しかし、かすみは老人たちに尽くしながら、彼らからお金をせしめようとしていたのだった…。


 かすみがあやしいということに気づいた富山りく(市原悦子)の家族は、警察に相談する。警察官の高宮(小泉孝太郎)は、かすみを尾行し、彼女はシロだと思うのだが、前科があることを知り、さらに捜査に精を出す。


 りくはかすみを心底信頼し、180万円を金に換えてもらうように頼む。またわがままな老人海野(原田芳雄)もかすみに今まで稼いできたお金を寄付してくれと渡してしまう。さらに原川(山本學)が亡くなり、すべての遺産をかすみに残すと遺言を残していたことから、大騒動に…。


 最後まで老人をだましていると信じているかすみだったが、老人たちはかすみが嘘をついていることもうすうす気づきながら、お金を渡していたのだった。それは、かすみが老人たちのよい話し相手になって、献身的に介護していたから…。


 かすみは口で老人はずっと世間の荒波にもまれて生きてきたんだから、そんなに頭が悪くないみたいな発言をしつつ、実のところは、だましていると思っていた。でも、実際は…。


 介護や老人に対する姿勢についてちょっと考えさせられるようなドラマだった。