ブームとは無縁の名人を追うドキュメンタリー | 競馬ブック いろんな話もしよう

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 ライトウインズ阿見に関する前回の宿題(?)は明日に回すとして、今回は毎度恒例の趣味ネタを。

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 今更ながら私は落語が好きでして(本当に今更なので説明はやめておきますが)、何やら昨今、〝落語ブーム〟なのだとか?NHKのEテレで7月31日にスタートした「落語ディーパー!~東出・一之輔の噺のはなし~」という番組内でも言ってました。

 そんな〝ブーム〟とは無縁の落語家さんに、上方落語の桂福団治という人がいらっしゃいます。いわゆる人情噺の名人で、高座をナマで拝見したことはないのですが、大好きな落語家さんの中でもかなり好きなお一人です。

 その人のドキュメンタリー映画が制作される、と知ったのは2年前でしたか。作品完成後、公開を待っていたのですが、ひっそりと九州で上映が始まり、ゆっくり東上してくれて、ようやく9月2日(土)から〝アップリンク渋谷〟という映画館で上映されることになりました。
 それに先立って一昨日、日本橋の三重テラスで試写会が催されたものですから、取るものもとりあえず行って参りました。

 「一人の落語家のドキュメンタリー」を期待して行くと、少しばかり肩透かしを食ったような印象を持たれるかもしれません。が、福団治ファンからすると大満足な内容。
 これまで思いもよらなかったドキュメンタリー映画の難しさ、面白さなども感じることができ、大きな気づきも得られました。

 そして試写終了後には当作品の監督である伊藤有紀さんと、映画監督の瀬木直貴さんのアフタートークの時間もありました。

 そもそもこの試写会がなにゆえ〝三重テラス〟って三重県の都内アンテナショップで催されたか、と言うと、福団治師匠本人が四日市出身で、監督の伊藤氏が桑名出身だから。そしてアフタートークに登場した瀬木氏もまた四日市出身。
 ですから、お二人のお話も三重ネタが多くなって、面白おかしく聞かせていただきました。
 「三重にゆかりのある映画監督は多い」とか、あまり考えたことがなかった「三重県人気質」なんてこととか。

 なるほど確かに。あの小津安二郎は父方が伊勢だし、市川崑はそれこそ生まれが伊勢。アニメーションの高畑勲氏も伊勢でしたか。藤田敏八は四日市で、最近では呉美保さんが国籍はともかく伊賀市だと聞きました。知ってるだけでもこれだけの名前が出てきますから、他にもいらっしゃるに違いありません。
 それから三重県人気質の方。こういう話は大好きなのに、自分は元来が三重の人間ではないせいか、あまり意識したことがなかったのですが、お二人の話を聞いていて、なるほどそんなものかな?などと友人達の顔を思い浮かべながら思ってしまいました。

 いや、脱線はほどほどにして肝心の話-。
 ドキュメンタリー映画『人情噺の福団治』
 9月2日(土)よりアップリンク渋谷(03-6825-5503)で上映スタートです。
 どうか皆さんで応援していただければと…。
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