99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 | Book Review’S ~本は成長の糧~

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方
竹内 薫

光文社 2006-02-16
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研修中なので、帰宅時間が早くなかなかいい感じで更新が続いています♪この調子で更新が続けられたらいいんだけど、研修期間が終了したらそうはいかないだろうし、何より今の更新はだいぶ前に読み終わったものから書いていっているからなぁ。とりあえず、継続目指してがんばります。

読書にふたたび目覚めてから約一年が経ちました。一年前は、どんな本でも面白く感じていたのですが最近は本を選ぶようになってきていて、選書眼がついたとも言えますが、どんな本でも満足できなくなったことに少しさびしさを覚えてしまいます。

その満足できない本の一冊となってしまったのが、この本です。最近は新書ブームになっていて、多くの人が新書を手にしていますが、この本も現在売れている本のうちの一冊ですね。僕もタイトルに惹かれて購入したひとりです。

何が満足できなかったかというと、新書というジャンルにしては内容が浅く終わってしまっていたことでした。「さおだけ屋~」が大ヒットしたので、光文社の新書の路線は軽いタッチで書くスタイルになったのかもしれませんが、それでも物足りなさを感じてしまいました。「新書はこういうものだろう」という考え方をしてしまう時点で、この本の指摘する「常識・定説」に縛られた人間ということなのかもしれませんが。。。

内容自体が面白くなかったわけではありません。世界のほとんどは仮説で成り立っているという一見過激な意見も、それを裏付ける面白い具体例がいくつも書かれていて好奇心を掻き立ててくれます。しかし、ひねくれ者の僕にとっては、もうひとひねり欲しかった(笑)

本当に具体例は飛行機の仕組みからバブル崩壊、天動説、はてはマトリックスまで挙げられていて、非常に身近に感じる例ばかりで、そういった事象を取り上げて作品に仕上げる作者の力量は素晴らしいと思います。

ただ、ここで一つ思うのです。全ての事象や定説を疑ってかかって生活するということは無謀な試みではないかと。科学は理詰めで理論的に展開するというよりも、泥臭い実験の繰り返しで、新しい理論もひらめきや直感に頼ることの多い人間味のある学問である、ということもよくわかります。しかし、今まで生きてきた人間の知恵の結晶であることには違いないのです。それにひとつひとつ立ち向かうなんて、一個人ではちっぽけすぎます。

心がけておきたいことは、一般に常識や定説とされているものを100%信じ込むのではなく、1%でもいいから疑う心を持っておくことだと、この本を読んで感じました。信じきっていると裏切られた時のショックも大きいですしね。あとは、頭の固い人がこの本を読むことで少しでも思考がやわらかくなったり、目から鱗が落ちるような価値観の変化をしてもらえれば良いな、と思います。

最近は本当に、頭を使わない感想の書き方をしているので、昔に比べると中身が非常に薄いものになってしまっています。言葉の引用や自分の考えをより掘り下げて考えることが大切だということは重々承知しているので、時間のない中で効率的に書ける方法を模索していきたいと思います。

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