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2014-09-07

怪談の盛り方

テーマ:■怪談・サイコ
「実話」と銘打つ怪談は、100%の創作が許されない世界。
 ならば、どうやって怪談を作るの? というところをちょっと書いてみたいと思う。


まずは取材
 自らが霊能者で体験が山ほどあるというのでもなければ、体験者に取材をしないと始まらない。
 私の場合、取材方法は二つ。1.メール、2.対面 である。

 1.の場合、私の管理するブログ上に設置されたメールフォームや、オフで会った方にメルアドを渡して体験執筆をお願いしている。
 文章の形でネタを入手できるため、参考にしやすいが、体験者の方の筆力がすごいと引きずられて自らの文体を見失ってしまうこともある。

 2.の場合、ライブハウスや即売会でお会いした方から話を聞く。もしくは、後日食事会をひらいてお招きし、そこでじっくり話を聞いている。
 この方法だとリアルタイムに対面で聞くため、疑問点をその場で解決しながら聴ける利点がある(季節は、場所は、そのときどう思ったのか、etc.)。ただ、臨場感というスパイスによって、ありがちなネタでも異様に怖く面白く感じられるという短所はあるかも。


執筆は調理に似ている
 いただいた話をそのまま掲載できれば、こんなに楽な話はない(というか、それなら体験者の手記で良いのであって、怪談作家はいらない)。
 
 そこで、読み手としても書き手としても、一番気になるのは「盛り具合」、つまり実話にどれだけ手を入れているかであると思われる。
 それはコックの秘密レシピにも似て、人により差異の大きいところだろう。
 
 ここでは、先月末に発売された下記の本、冒頭の話「ネタバレ厳禁」を例にとってみる。

FKB怪幽録 骸拾い (竹書房文庫)
FKB怪幽録 骸拾い (竹書房文庫)

 未読の方のため、ざっと内容を説明すると、ある青年が幼い頃、命の危険に見舞われるたびに誰かに救ってもらっていたが、ある時ケガしてしまったという話である(ちなみにメールにて頂戴したネタ)。

 起きた現象はほぼ本人の語り通りなのだが、「幼い頃のことゆえ記憶がおぼろ」ということで、描写の細部は書き手が埋めることになる。
 話の後半、語り手がケガをするが、ここはかなり手を入れている。
 では、本来の話を見てみよう。

父子家庭の子が学校で骨折し、病院に運ばれる
 ↓
父親はあいにく海外出張中、隣市在住の祖父母が病院にかけつける
 
子は病室で対面した祖父母から、家の秘密を聞く
 
やっと父親が帰って来る
 
親子の対面時、改めて家の秘密を父から確認


 これをそのまま書けば良さそうなものの、父親が何処へどれだけの期間出張していたのか、そして肝心の怪我の程度と正式な名称、どのくらい入院していたのかの記憶があやふやであるという。
 いきなり祖父母を登場させると説明が長くなってしまうし、謎の存在と語り手の関係だけを残してこちらはカットすることにした。
 結果、上の出来事がこうなる。

父子家庭の子が学校で骨折し、病院に運ばれる
 ↓
親子の対面時、改めて家の秘密を父から確認

 
 これで短くシンプルになったと思う。
 祖父母を登場させないことで、「家の秘密を祖父母から聞く」を「家の秘密を父から聞く」に入れ替えたのは言うまでもない。

 これを全て頭の中で行えればいいのだが、最初に聞いたままに全て書き、後から読み直しつつわかりやすいようにと、なくても支障のない部分をカットさせていただくというわけ。
 この工程にはコピペしたりやめたりを山ほど繰り返すので、誤字脱字がとても生じやすい。やはり、頭の中で構成を済ませられるようになりたいものだ。

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