2010-05-28
ダン・ブラウン「ロスト・シンボル」
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図像学者のラングドン教授が、謎のピラミッドに刻まれた暗号を解きフリーメイソンの秘宝に迫るサスペンス。
うーん、印象は映画「インディ・ジョーンズ」+ジェフリー・ディーヴァーのミステリって感じかしら。フリーメイソンの党員がぞろぞろ身近に存在するアメリカ等ならイザ知らず、日本でこのテーマだととっつきにくいかもしれない(日本支部もあるそうだけれど、あまり報道ベースにのらないんで、フツーに暮らしているとこの集団のことはほとんど知らないのだ)。
今回最もガッカリしたのがラングドンの友達以上恋人未満の存在、キャサリン。
なにしろキャサリンの研究がバリバリのトンデモであるからして…いや、私も専門家じゃあないけどさ、怪しさ100万倍なんだわ。
キャサリンの研究(の一部)ってのが、水においしいっていうと氷の結晶がキレイな形になり、罵声を浴びせるとキタナイ結晶になるというアレな。日本ではスピリチュアルな意味で好かれて小学校の教本にすら載ったというが、コレは山本弘「ニセ科学を10倍愉しむ本」で再現性が無いとして、キッパリ否定されているんだ。
そんなことが冒頭に事実として提示されたもんだからもうしおしおのパーよ。
小説というフィクションなのだから、(映画「インディ・ジョーンズ」で聖杯の祟りが出てくるみたいに)ウソを書いても悪いってことはないけれど、シリーズ前作は一応現実に立脚した小説というスタンスだったと思うので、今回トンデモ世界に片足を踏み入れてしまったことがとっても残念だ。
犯人のことも、なぜピーターはわからないの?? それじゃあ復讐されてもしょうがないような気もするんですけど。刺青フェチのサイコな犯人像だけは、ジェフリー・ディーヴァーっぽくて楽しかった。







