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2012-03-31

広瀬隆「柩の列島」

テーマ:■ノンフィクション/事件事故
柩の列島―原発に大地震が襲いかかるとき柩の列島―原発に大地震が襲いかかるとき
広瀬 隆

光文社 1995-03


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 日本の大地の下には無数の割断層が走っている。そのため、ひとたび大地震が起きれば、耐震基準を満たさない原発が危険になる………1995年、阪神大震災の後に書かれた、警告の書。


 警告が現実化してしまったわけだが、著者も推測が当たってほしくはなかっただろうな…。このように意義ある本が出ながらも、話題にされてこなかったことに日本の問題点があると思う。


 私の地元にある浜岡原発は今後どうなるのか、関心を持っていきたい。

2012-03-30

平坂読「ホーンテッド!」3・4

テーマ:   MF
ホーンテッド!〈3〉ラッシュ・アンド・ラッシュ (MF文庫J)ホーンテッド!〈3〉ラッシュ・アンド・ラッシュ (MF文庫J)
平坂 読 片瀬 優

メディアファクトリー 2005-03


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 自称・ごく普通の高校生、久遠悠紀は、気付くと妹と共に自宅から北海道にワープしていた。謎の敵に囲まれながらも、自宅へ帰ろうとするが。

 バトルシーンが少し長すぎかしら(個人的には、これがのちの「はがない」のジェットコースター2ヒロイン同時実況の技法につながるのかー、と興味深くはあったけれど)。エピソードがなんだかちぐはぐなような…あんな斜に構えたヒロインが、たかだか他人の馬の出産で、そんなに感動するものだろうか。

 ニ巻でちらっと出たヒロインの家庭の事情も、ここまで引っ張る必要があったのか。タイトルの割にゴースト出ないし、それに、あまり意味のない厨ニ的二つ名はどうするどうなる?

ホーンテッド!〈4〉エンドレスラビリンス (MF文庫J)ホーンテッド!〈4〉エンドレスラビリンス (MF文庫J)
平坂 読 片瀬 優

メディアファクトリー 2005-08


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 最終巻はひかりちゃんと委員長など、一・ニ巻の良キャラを再登場させつつ学園ミステリー。ゴーストならではの設定を生かしたミステリーとなっていた。

 深春の二つ名の理由も、最終巻になってやっと、ようやく明かされる。だが、この巻で唐突に物語は終わる。目指す方向のわからない物語だった…。

 納得しうるかどうかは別にして、とにかくサプライズに満ちたシリーズであった。


2012-03-29

朝日新聞特別報道部・著「プロメテウスの罠 明かされなかった福島原発事故の真実」

テーマ:■ノンフィクション/事件事故
プロメテウスの罠: 明かされなかった福島原発事故の真実プロメテウスの罠: 明かされなかった福島原発事故の真実
朝日新聞特別報道部

学研パブリッシング 2012-02-28


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 新聞連載に加筆した原発事故ノンフィクション。

 類書でも頻出の官邸でのゴタゴタや、内部ひばくの可能性などに加えて、避難した方の実情や同心円状避難区域設定の愚などを、新聞記者らしい確かなソースでわかりやすく解説してくれる書だ。

 現代日本においては、有事の際はいち早く情報収集に努め、自分(と家族)の身は自分で守らなければならないのだと再確認し、読んでいてため息が出た。

 事態はいまだ進行中でもあり、今後の同シリーズ記事の書籍化にも期待したい。


p.s.おらがくにのハウプトが、金儲けに特化するばかりで、いざという時に無能無策であると知るのは悲しいことね。


2012-03-28

今村友紀「クリスタル・ヴァリーに降り注ぐ灰」

テーマ: アイアン
クリスタル・ヴァリーに降りそそぐ灰クリスタル・ヴァリーに降りそそぐ灰
今村 友紀

河出書房新社 2011-11-11


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 女学生の《私》は、教室で落書き中に異様な光を目撃する。直後、学校は停電し、謎の戦闘機の空襲を受けるのだった。

 はい、ちょっと内容に触れるんで、未読の人はここでUターンしてね。




 タイトルが素敵だったんで読んでみたんだが、やはり私は純文学と相性がよくないなぁと再確認するに至った。
 ちなみに、舞城王太郎ばりに長い、句読点なしで複数ページをまたぐ文体は、ブンガクらしいが読みづらい。谷川流もつらつら文章が長かったし、トレンドなのであろうか。

 まず、学校が爆撃されるツカミは良い。だが、戦争ものかと思いきや、いきなり死体が消えたり手から刃物の生えた怪物が生徒を惨殺して仰天する(怪物はしゃべらない方が、意思疎通できなそうで怖いんじゃないかなー)。
 これはB級パニックホラーか? と思いきや、ガラスの中に平行世界が遍在するってんで、理解不能になる。

 結局何が世界に起きているのかわからないまま、怪物も平行世界も放り上げたまま、ヒロインが自己満納得した時点で物語は断ち切られる。

 うーん、この自分探し感と閉鎖性、放りっぱなところが、まさに私の苦手なJブンガク。謎が解かれないと、もやもやすんだよね…。
 一番違和感を覚えたのが、ヒロインのレズシーン。彼氏もいるヘテロの子が、いくら命の危険を覚えたからって、灰まみれのまま乳繰りあうもんかなあ。釈然としないなあ。

 異世界モノならば、吉村萬壱くらいカッ飛ばしてほしかった…。


p.s.こないだ読んだ「癌だましい」もそうだったのだが、最近の純ブンガクはラノベよりオノマトペを使うのね。
怪物はしゃべらない方が怖かったかも。
2012-03-27

平坂読「ホーンテッド!」1・2

テーマ:   MF
ホーンテッド! (MF文庫J)ホーンテッド! (MF文庫J)
平坂 読 片瀬 優

メディアファクトリー 2004-09


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 何かと危険なことに巻き込まれやすい《墓穴掘り人形》体質を持つ高校生・久遠悠紀は、幼なじみの深春に告白されるが、直後深春が事故死してしまう。だが、深春はゴースト化して…?

「僕は友達が少ない」で大ブレイクした著者のデビュー作。

 いや、言葉遊びといい、うっとうしいほどに饒舌な主人公の一人語りといい、西尾維新の「戯言シリーズ」のような印象。斜に構えた主人公にどうも感情移入できないのも、戯言シリーズとかぶっているかも。

 しかし、深春よりひかりの方が可愛くない?

ホーンテッド!〈2〉コトコトクライシス (MF文庫J)ホーンテッド!〈2〉コトコトクライシス (MF文庫J)
平坂 読 片瀬 優

メディアファクトリー 2004-12


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 ニ巻では、苦し紛れの嘘だと思っていた主人公の言葉が本当だとわかってボー然。いや、キャラの絵面が見えない小説ならではの手なんだけれども、挿し絵のつくラノベでこう来ましたか、というサプライズがあった。
 しかし、●の子だと思って読んでも、やはり主人公に感情移入できないし、深春の良さもよくわからん…せっかく良キャラだったサブヒロイン、ひかりちゃんもモブに格下げだし…。主人公が●の子でも、ラノベでは多くの他人から想いを寄せられるのはお約束らしい。

 今一つ主人公カップルが好きになれないのだが、あと二冊なので終わりまで読んでみよう。


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