女学生の《私》は、教室で落書き中に異様な光を目撃する。直後、学校は停電し、謎の戦闘機の空襲を受けるのだった。
はい、ちょっと
内容に触れるんで、未読の人はここでUターンしてね。
タイトルが素敵だったんで読んでみたんだが、やはり私は純文学と相性がよくないなぁと再確認するに至った。
ちなみに、舞城王太郎ばりに長い、句読点なしで複数ページをまたぐ文体は、ブンガクらしいが読みづらい。谷川流もつらつら文章が長かったし、トレンドなのであろうか。
まず、学校が爆撃されるツカミは良い。だが、戦争ものかと思いきや、いきなり死体が消えたり手から刃物の生えた怪物が生徒を惨殺して仰天する(怪物はしゃべらない方が、意思疎通できなそうで怖いんじゃないかなー)。
これはB級パニックホラーか? と思いきや、ガラスの中に平行世界が遍在するってんで、理解不能になる。
結局何が世界に起きているのかわからないまま、怪物も平行世界も放り上げたまま、ヒロインが自己満納得した時点で物語は断ち切られる。
うーん、この自分探し感と閉鎖性、放りっぱなところが、まさに私の苦手なJブンガク。謎が解かれないと、もやもやすんだよね…。
一番違和感を覚えたのが、ヒロインのレズシーン。彼氏もいるヘテロの子が、いくら命の危険を覚えたからって、灰まみれのまま乳繰りあうもんかなあ。釈然としないなあ。
異世界モノならば、吉村萬壱くらいカッ飛ばしてほしかった…。
p.s.こないだ読んだ「
癌だましい」もそうだったのだが、最近の純ブンガクはラノベよりオノマトペを使うのね。
怪物はしゃべらない方が怖かったかも。