東野圭吾「殺人の門」
テーマ:東野圭吾一番身近にいる人を憎む。殺したいほどに、という心理。
嫌いだったら一緒に居なければいいじゃない、という理屈では解決できない関係。
この本に登場する田島和幸という男は、まさにそんな苦悩背負っています。
| 殺人の門 | |
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<STORY>
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田島和幸は歯科医の息子として金銭的には何不自由のない暮しをしていたが、
母親が祖母を毒殺したという噂が広がったことから、父親が歯科医院を続けることが
出来なくなり、一家は破滅する。
和幸はその原因が同級生の倉持のある行動によると考え、倉持に殺意を抱くが、
しかし殺意を実行できないまま倉持から離れられない生活が続いていた。
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全体として、トーンは非常に暗い。
明るい要素が殆ど無いままに終盤を迎えます。
まだ本作を読まれていない方もいるので、あまり具体的な内容は控えますが、
田島と倉持という、まったく正反対の2人とそのの関係を見ていると、
人は念じるだけでは変われない、そして時間の経過だけでは相手の関係も
変わらないのだろうと痛感しました。
これって実際の社会でも本当にあること。
幼馴染という呼称で呼ばれる、殺したいほどに憎む相手、倉持。
帯にもこんな事が書いてあります。
― あいつを殺したい。 でも私には殺せない。 ―
人が人を殺すという行為は如何なることなのか?
どうしても殺したい男がいる。その男によって、私の人生はいつも狂わされてきた。
あいつを殺したい。でも、私には人を殺めることがどうしてもできない。
殺人者のなるために、私に欠けているものはいったい何なんだろう?
20年もの間、くすぶり続ける殺意。
殺人者になりきれない男は、果たして「殺人の門」をくぐることができるのだろうか!?
その門をくぐる時のことを想像しながら、誰もがあっという間にこの本にのめりこむ事でしょう。
決して薄くない(いえ、非常に厚い)本ですが、どっぷりはまるだろう事をお約束します。
ところで、以前どなたかのブログでこんな事が書いてありました。
「田島からの目線ではなく、倉持目線での本を読んでみたい」
なるほど、確かに興味あるわ、と思ったことが妙に印象的でした。
倉持から目線でも殺人の門は登場するのか。そんな裏ストーリー、読んでみたいです。
余計な一言:
積年の思いを抱えたまま突入する最終部分。ここは是非自分の目で結末を見届けてください。
それにしても。
「ああ、ついに...」の反面「それにしてもお前もさぁ...」とが入り混じる、ちょっと複雑な心境に。
これ以上は書けません!
でも読んだ人には絶対分かる(はずの)この感じ! この一言に尽きます。







力作ではある
徹夜本


















期待はずれ



