2005年12月12日

ガラスの大エレベーター / ロアルド・ダール(訳:柳瀬尚紀)

テーマ:児童書

チョコレート工場の秘密 に続く作品の新訳版です。映画「チャーリーとチョコレート工場 」では、この続編まで一部含まれていたとのこと。(実は見そこねたので映画の内容は知らないのですが・・・)続編であるこの作品はチョコレート工場の秘密に輪をかけて非現実的なすごいお話になっていましたよ。


あらすじとしては、前作 でチョコレート工場をプレゼントされたチャーリーは工場に住むことになりました。そこでチャーリーとジョウおじいちゃんとワンカさんが、ガラスのエレベータに乗り込み家族を迎えに行き、両親と3人の祖父母たちをベットごとエレベーターに積み込んで出発するところから始まります。エレベーターはチョコレート工場へ戻るはずだったのですが・・・、うっかり高度を上げすぎたために大気圏を越えて宇宙へ飛び出してしまうんです。アメリカが打ち上げた宇宙ホテルにドッキングしてみたり、乱暴なグニッドという宇宙人(宇宙人というより怪物?)に遭遇してしまいます。チャーリー一行は大丈夫なのか!?


ワンカさんの作ったガラスのエレベーターはすごい多機能なんです。空を飛ぶことはもちろん、衝撃に負けない強い構造になっているし、防水、防弾、防爆、防グニッド(宇宙であった怪物の名前)なのですよ。しかもなぜか宇宙に出ても酸素を確保できる機能まで付いてて、最初から宇宙に行くつもりがあった?と聞きたくなるほどです。作者のロアルド・ダールさんはよくもまぁこんなに次から次へと突飛なことを考え出すなぁと驚いてしまうくらい。


でも、私の感想としては「続編は読まなくてもよかったかなぁ・・・」という気がしています。いや、もちろんおもしろかったんですけど、前作のおもしろさを超えるものではなかったような気がします。これが翻訳の好みの問題な可能性もありますけど、前作に比べるとこの続編はここまでいっちゃうと・・・といった印象で、あまりにも非現実的でどちらかというと笑ってしまう感じでした。ブラックユーモアも多いし、ファンタジーのカテゴリーに入れてしまうのは悩ましいくらいです。もしかして原作を読んだら柳瀬さんが訳しているみたいなブラックユーモア&言葉遊びたっぷりの方が本来の姿なのかもしれませんが、私は田村さんが訳した方が好みかなぁと感じました。


ちなみに、新訳の前作と同じで言葉遣いがあまり良いとは言いかねるので、児童書としてどうかなぁ・・・という気がしています。大人が楽しむなら新訳、子どもに読ませたいのは旧訳というところでしょうか。続編の旧訳も読んでみたいです。旧訳は前作同様すでに販売していませんが、Amazonで3700円で中古が販売されていました。高いから私は図書館かなぁ・・・。


タイトル:ガラスの大エレベーター ロアルド・ダールコレクション 5
著者:ロアルド・ダール, クェンティン・ブレイク, 柳瀬 尚紀
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2005年12月01日

チョコレート工場の秘密 / ロアルド・ダール(訳:柳瀬尚紀)

テーマ:児童書

映画「チャーリーとチョコレート工場 」の原作本である、ロアルド・ダールの作品新訳バージョンです。ちなみに、旧訳に関する話とあらすじはこちら に書いてあります。


あらすじは旧訳と同じなので、旧訳との大きな違いを書いていきますね。まず、一番違うのは名前。旧訳では原作の名前をそのままカタカナにしています。しかし、新訳は訳者がオリジナルで考えた名前が使われているんです。そのため、ぜんぜん違った印象になります。たとえば工場に招待された5人の子どもの名前はこんな感じ・・・。


旧訳               新訳

チャーリー・バケット → チャーリー・バケツ

オーガスタス・グループ → オーガスタス・ブクブクトリー

ベルーカ・ソルート → イボダラーケショッパー

バイオレッド・ボウリガード → バイオレッド・アゴストロング

マイク・ティーヴィー → マイク・テレビスキー


だいぶ印象が違いますよね。確かに名前を英語で見ると柳瀬さんがあとがきで書いているように名前にちゃんと意味を持たせているから、それを日本語でも通じるように訳すのが基本という考え方もわかります。・・・が、この名前ってちょっといい感じとは言えないですよね。本当に好みだとは思いますが。(^_^;)


旧訳と新訳は名前や訳し方が異なるので、私が読んだ感想としては「だいぶ印象が違うなぁ」といった感じ。旧訳は完全に子ども向けでゆったりとした雰囲気ですが、新訳は大人が楽しめるようにユーモアがたっぷり含まれていて、テンポよく書いてあるような印象もあります。どちらがいい・悪いというものではありません。おそらく好き・嫌いの問題になるんでしょうね。私は新訳も嫌いじゃなかったですよ。旧訳に流れるゆったりとした雰囲気も、新訳のテンポのよさもそれぞれよかったです。残念ながら旧訳は市販されていないので、図書館で借りるしかないかな?でも、ぜひ読み比べてみて欲しいと思います。


ワーナー・ホーム・ビデオ
チャーリーとチョコレート工場
ちなみに、映画「チャーリーとチョコレート工場」のDVDが2006年2月に発売されるらしく、既に予約が開始されていますよ。私は映画館へ見に行きそびれてしまったので、今から楽しみです♪

タイトル:チョコレート工場の秘密 ロアルド・ダールコレクション 2
著者:ロアルド・ダール, クェンティン・ブレイク, 柳瀬 尚紀

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2005年10月03日

チョコレート工場の秘密 / ロアルド・ダール(訳:田村隆一)

テーマ:児童書

2005年9月に公開が始まった「チャーリーとチョコレート工場 」という映画の原作本です。


主人公のチャーリーは貧乏な家庭に生まれた10歳の男の子です。毎日の晩ご飯はキャベツの入った薄いスープだけ。しかも日曜日しかお代わりできないという貧しさ。そんなチャーリーの大好きな食べ物はチョコレートですが、とても貧しくて買えないので家の近くにあるワンカ・チョコレート工場の前を通る時に匂いだけを楽しんでいました。


ある日、働く人を見かけることもなく、誰も出入りしない謎の多いワンカ・チョコレート工場のオーナーのウィリー・ワンカ氏が「世界中で販売しているワンカのチョコレートの中に5枚だけゴールデンチケットを入れた。それを手にした子どもにだけ工場を見学許可します。そして、見学が終わったら一生食べてもあまるほどのチョコレートをプレゼントします。」と発表したのです。おかげで大騒ぎ。みんながゴールデンチケットを手に入れようと試行錯誤します。年に1度の誕生日にしかチョコレートを買ってもらえないチャーリーは、偶然によってチケットを手に入れます!!そして謎めいたワンカの工場見学が始まる・・・。


ということで、謎がいっぱいの世界一大きなチョコレート工場を見学する権利を引き当てたチャーリーなのですが、工場の中がすごいんです。チョコレートの大きな川が流れていたり、お菓子で作られた樹木があったりと想像を超えた世界でした。でてくるお菓子に対する表現がまたすごい。読んでいるだけでヨダレが出てしまいそうになるくらいおいしそうな雰囲気を出しています。チョコレートの濃厚な甘い匂いまで漂ってきそうなくらい。こんなお菓子なんてありえないでしょう!というくらい不思議なお菓子もたくさんでてきます。ロアルド・ダールさんはものすごい想像力の持ち主だと思います。もちろんおいしそうに感じるのは翻訳の方が上手なんでしょうね。


チャーリーを除く4人の子どもたちはそれぞれ嫌な意味で個性的でした。作品中で工場で働くウンパ・ルンパがその子どもたちを揶揄して歌を歌うところなんて思わず笑ってしまいました。装丁がかなり古めかしいので手に取るのはためらわれるかもしれませんが、たくさんの子どもが読んでくれるといいなぁなんて思いました。とてもいい作品です。


ちなみに今回紹介している本は1972年に出版された作品で、現在書店に並んでいるもの (新訳は柳瀬 尚紀さんという方が翻訳していて、登場人物の名前などがかなり異なるようです)ではありませんのでご了承ください。ただし、映画では田村さんが翻訳したものと同じ名前が使われていますので、映画に併せて読んでも違和感はないと思います。ちなみに、唯一違うのはワンカの名前。映画ではウォンカとなっていますね。


映画ではこの本の続編に当たるガラスのエレベーター宇宙にとびだす のストーリーも混ざっているそうです。こちらも早急に読まねば♪♪


新訳に関する感想はこちら


タイトル:チョコレート工場の秘密
著者:ロアルド・ダール, 田村 隆一, ジョセフ・シンデルマン, Roald Dahl

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2005年03月09日

きかんしゃトーマスのABC

テーマ:児童書

我が家の息子は大のトーマス好き。しかも、最近文字にとっても興味があるみたいで、教えてあげるとアルファベットもスムーズに覚えてくれます。ということで、これはチャンス♪とこの本を買い与えてみました。

だいたいが1ページに1つのアルファベット。で、大きな写真が掲載されていて(もちろんトーマスの仲間たちです)、単語もトーマス関連なんです。だから、バーティーのBとか、エドワードのEとか、ゴードンのGなんて言いながら簡単に覚えられるみたいです。アルファベットの後半になると1ページに2つづつになっていたりしますし、すべてがトーマスに関連した言葉というわけでもないんですけどね。littleとかKindなどは、やさしいエドワードみたいな感じでキャラクターにあわせて使ってあります。

読んであげる側にもやさしく(笑)、使われている英語がシンプルなので英語に自信がなくてもまったく問題がありません。ちゃんと日本語訳も併記されていますよ。見るものを読み上げるが大好きお年頃にはぴったりだったようです。

著者: ウィルバート オードリー, まだらめ 三保
タイトル: きかんしゃトーマスのABC
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2005年01月22日

長靴下のピッピ

テーマ:児童書
私が小学生の頃、長期の休みになるとおばあちゃんの家へよく行きました。おばあちゃんの家の本棚にあったのが、この本。おそらく母の姉妹(母を含めて4人が女、1人が男)の誰かが読んでいたものなのでしょうね。

トミーとアンニカ兄妹の家のお隣「ごたごた荘」に越してきた、猿のニルソン氏と長靴下を履いた型破りな少女ピッピのお話です。ものすごい怪力なんですよ。見た目は普通の女の子なのに、馬を一頭かるがると持ち上げちゃうくらいすごいの。しかも、すごくお金持ちなのに、お金の使い方がいまいちわかってなかったり、いわゆる一般的な常識が欠けていたりするんです。性格は個性的というのかなぁ。お父さんは船長さんで航海中に行方不明になってしまい、小学生くらいの女の子なのに一人暮らし(サルのニルソン氏はいますが)なんです。

なかなかすごいストーリーでしょ?小学生だった私は、赤毛でとてつもなく力持ちな&ちょっとおかしな少女ピッピのお話に夢中になり何度も読みました。最近になって、再び読んでみたら、やっぱりおもしろかった。ちょっと馬鹿げたところもあるんですけど、そこがまたピッピの魅力です。こんな友達がいたら、毎日が楽しいのになぁ。

ちなみに、全部で3部作になっています。

長くつ下のピッピ
ピッピ船にのる
ピッピ南の島へ

2巻は、行方不明になっていたお父さんが現れて感動の再会をします。しかも、南の島「クレクレドット島」の王様として!そして、3巻ではピッピやトミーとアンニカを船に乗せて、南の島へ連れて行くお話になっています。私は小学生の頃、1巻しか読んだことがなく、最近になって3巻まであることを知りました。続編も面白かったですよ。

著者: アストリッド・リンドグレーン, 大塚 勇三
タイトル: 長くつ下のピッピ
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