2012-03-27 23:58:38

正体見たり・・・

テーマ:病害虫

写真はモミジの盆栽の枝先です。


盆栽はじめの一歩


以前から,何らかの昆虫によって

皮が食害を受けているのが気になっていました。


モミジの皮をかじる害虫といえば普通はカミキリムシですが,

カミキリムシの場合,皮をぐるっと一周剥いでしまいます。


しかしこのケースでは一箇所を剥ぎ取るだけなので,

「控え目なカミキリ?」と思っていましたが,

最近になってついに犯人を見つけました。


意外なことに正体はミノムシことミノガの幼虫でした。


「ミノムシ」という牧歌的な名前と容姿で得をしていますが

所詮はイモムシです。


と言いつつ,やっぱりひねり潰すのは気が引けて,

草むらに打ち捨てました。


ところで,この記事を書くために調べ物をして知ったのですが,

現在ミノムシの中でもオオミノガは

外来のヤドリバエによって絶滅の危機にあるそうです。


そう言われてみれば大型のミノムシは最近ほとんど見かけません。


「どこにでもあると思っていたのに,気がつくとどこにもない。」


色々な物がそうして静かに日本の中から姿を消しています。


例えば縁側で盆栽の手入れをするお爺さんとか。

2012-03-11 22:27:30

仮設のトリセツ

テーマ:ブログ

仮設住宅をより快適に住みこなすための知恵を紹介するサイト,

「仮設のトリセツ」から,“盆栽ギャラリー”。


http://kasetsukaizou.jimdo.com/仮設の達人/盆栽ギャラリー/


衣食住足りた後,さらに人間らしく,文化的に,

楽しく生きるために必要なのは,

きっとこういうこと。

2012-03-09 14:00:25

ブログは何のために,ブログは誰のために。

テーマ:ブログ

1月16日の記事 で,

「ブログというツールは,思考の整理のために使ってこそ

威力を発揮するものかもしれない」と書きましたが,

実はこの考えは盆栽屋オリジナルのものではありません。


神戸女学院大学名誉教授の内田樹先生によると,

「ブログは「縦穴を掘る」のに向いている。

「縦穴を掘る」というのは,同じ文章を繰り返し読みながら,

同じような文章を繰り返し書きながら「螺旋状」に

だんだん深度を稼いでゆく作業である。」

のだそうです。

(引用元:http://blog.tatsuru.com/2011/12/29_1301.php


そう考えるとブログの内容というのは

毎回似たような内容でも良いわけで,

同じことを繰り返し綴ることによって思考が整理され,

自らの内に固定化されてゆけば,

それで一つの目的は達せられるのでしょう。


その一方で,ブログという世界に開かれたツールで

「自分を掘り下げる」という内面的な作業を行っていて,

果たして読む人が楽しんでくれるかという問題があるのですが,

それに関連して,某所で書道を教えている先生の言葉が

非常に印象に残っています。


その方によると

「作品作りというのは密室の祈りのようなもので,

普及ということは一切考えていない」

のだそうです。


その方は実際に書道を教えているので

「普及活動」は十分に行っているのですが,

その上で「密室の祈り」というのは

作品制作の実態を的確に表現していると思います。


芸事において,「普及」のために行うことと,

自身の「作品作り」のために行うことの間には,

かなり差があります。


盆栽も「作品作り」ということを考えると

5年先10年先を見据えた作業が必要になりますが,

これから盆栽を始めようという人に

それを強いても付いて来る人は少ないでしょう。


本格的な盆栽を取り巻く「協会」「組合」「展示会」

といった枠組みがいずれも長期低落傾向にあることが

それを証明しています。


かといって初心者にとって取っ付きやすいことだけ

体験してもらおうとすると,

物作りの実際から少し離れて行きます。


盆栽は,木や鉢を世代から世代へと受け継いでゆく文化です。


「文化」というのが大げさなら

「遊び」と言い換えても構いませんが,

いずれにせよ「継承」のためには

一時的な流行に左右されない土台を

日々築いてゆく必要があります。


そしてその「土台作り」こそ盆栽屋にとっての

「密室の祈り」に他なりません。


それならばちょっと開き直って

「盆栽の普及」ということは考えずに,

ブログは「密室の祈りの実況中継」でいいのかなと

思うようになりました。


かといって突然ブログの内容が

呪文の羅列になるということはありませんが,

最近,事に当たっては「覚悟を決める」という感覚が

大事だと思うことが多々あり,その勢いで

ブログについても覚悟を決めてみることにしました。


「ここは盆栽屋の密室の祈りを伝える場です。」

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