すべてが集約された見事な最終回…「デート」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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いや~~、脚本の古沢良太に「参りました!」と脱帽せざるをえない見事な最終回でしたね。






このドラマらしい「ひねりのきいた恋愛ドラマ」ならではのひねりのきいた最終回。
そのユニークさに感服しました。






フジテレビ 月曜21時
「デート~恋とはどんなものかしら~」最終回


主演…杏
脚本…古沢良太
演出…武内英樹





30歳の誕生日までに結婚する…という計画でやってきた依子(杏)でしたが、遂にその日を迎えてしまいます。






なんとなく寂しさを感じる依子は鷲尾(中島裕翔)や父親(松重豊)に連絡しますが、2人とも都合があるらしく、






暇つぶしに依子は行く宛もないバスに乗り
ます。






そこに偶然、本を買いに行った巧(長谷川博己)が乗り合わせて来ます。






2人の斜め前に私めの大好きな怪女優白石加代子が乗っている時点で、これは何か起こるなと思ったら…






2人のやりとりを聞いたその老婦人が話しかけてきて、喧嘩ばかりしてた夫を亡くした寂しさを話したあと、







「私にとって恋ってとっても恐ろしいものね。一旦踏み込んだら最後永遠に続く底なし沼。恋をして幸せになった人なんているのかしら…」






このセリフを白石加代子が言うとまるで魔女のささやきのようで、彼女が渡す真っ赤なリンゴは毒リンゴのようでした。






…で、バスの中で依子が大切に持っている電車の切符があって、その話をし、それがもとで依子は指をケガし、







リンゴとその切符が後で活きてくる具合は、実に見事な伏線でした。






…で、最終回の圧巻は依子のサプライズ誕生パーティーからの流れで、鷲尾のプロポーズ、何かと喧嘩する2人に引いていく周囲、






そして、巧への不満を書き綴った依子のノートを見ての鷲尾の涙(中島裕翔がんばりました!)






…で、依子と巧がそれぞれ佳織(国仲涼子)と鷲尾に付き合ってあげて欲しいと相手の良さを訴える…







恋愛ドラマ史上初ともいえる複雑かつ遠まわし、つまりひねりのきいた愛の告白となったのです。





杏も長谷川博己もここは素晴らしかった!






そして、2人きりになってあのリンゴをかじり合い、拙いキスへ…





挿入されるこれまでの映像がすべて集約されてここに至った感動…





恋愛不適合の2人がよくぞここまで…というなんとも不可思議な感動でした。






ところが、古沢良太が非凡なのはそこからもうひとひねり、実は2人はかつて出会っていて、






あの切符は巧少年の粋なはからいがあったから今も持てているというサプライズ。







運命が2人をまた引き寄せ、こうなるべくしてなったみたいなオチ。






う~~ん、やるな~。







続編ができそうな終わり方でしたが、スペシャルドラマやりそうですね。





愛すべき彼らにまた会いたいです。






今回の評価は…5






今クール唯一の5を最後に出したいと思います。









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