リアルを求められる恋愛ドラマ…「同窓会」視聴率 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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春クールの連続ドラマには(→NHKや深夜はのぞく)、3本の恋愛ドラマがあります。





3本ともこれまでヒットドラマを手掛けてきた女性脚本家によるシナリオ。





浅野妙子脚本
「月の恋人」


北川悦吏子脚本
「素直になれなくて」





そして、もう1本がこれ…




テレビ朝日 木曜21時
「同窓会」第7話



主演―黒木瞳
脚本―井上由美子
演出ー石川一郎





他の2作品が…

古くさく絵空事すぎたり…
設定に無理があったり…

人物の描き方が浅かったり…

人物に思い入れが持てなかったり…


で、低い評価を受けているのと違い、





こちらは、きわどいところで、うまくすりぬけ、巧みに視聴者をひきつけています…




メインカップルの二人(黒木瞳、高橋克典)が、いい歳をして純愛してしまうけど、それには障害があって、なかなかうまくいかず追い込まれていくのが…





リアルだし…

そんなうまくいくわけない…っていう視聴者の、平凡が一番的な心を満たしてくれるわけです。





そのへんのさじ加減が非常にうまく行っているドラマだと思います。





今回は、前回杉山(高橋克典)が張り込み中に、朋美(黒木瞳)が話しかけた後、杉山が刺されてしまい…





朋美は事情聴取され、二人が会っていたことが、それぞれの家族の知るところとなります…




大久保(三上博史)と病院に見舞いに行った朋美は、杉山の妻(須藤理彩)から、もう二度と会わないで…とののしられ…





朋美の夫(吹越満)も杉山のところへ来て、これ以上妻にちょっかいを出すなと訴えます…




このシーンの吹越満のエキセントリックな演技には笑いましたが…





結局、杉山は所轄に左遷され、妻には愛想をつかされ…
朋美もせっかく料理を作っても家族に食べてもらえず、娘にののしられます…





どん詰まりになった二人は純愛を貫くべく、駆け落ちへ…





…って、まるで近松門左衛門の心中もののような追い込まれ方でした。




周囲の人間の対応がリアルなので、二人のきれいごとが気にならないんですね。
うまい作りだと感心しました。





今回の評価は…7




死期が迫っている大久保役の三上がグイグイ引っ張って、ドラマに弾みをつけています。





大久保の病気とか、陽子(斉藤由貴)の夫の破産とか、そのへんのカセのかけ方が、うまく機能してメインの二人との対比になってます。




ちなみに視聴率は…




15.1%
(前週比アップ2.5%)




15%超えは大したものですね…
(^-^)b