エシカル・コンシューマーになろう!

環境・エネルギー・食糧・人権・貧困等、世界でも日本でも起きている問題の根底にあるのは、グローバル資本主義です。先進国に住む私は、この巨大な搾取のシステムに間接的に加担しています。持続可能な社会を実現するために、私自身が身近にできることから始めます。


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先日の日経で、米国の大豆農家が作付の値上げ要求をおこない、契約している

日本企業が応じざるを得なくなったというような記事が載っていました。


日本での大豆の自給率は何と6%。

よって、不足分は輸入するしかありませんが、輸入先のほとんどをアメリカとカナダに

頼っているんです。


しかし、米国では既に、栽培される大豆の92%超が遺伝子組み換え(GM)品種となっています。

非GM大豆は手間もかかるし、バイオ燃料用作物を育てたほうが儲かるということもあって、

あまり農家は作りたがらないのだとか。


今回の値上げで、納豆など大豆製品を製造する企業はそろそろ小売価格を値上げせざるを

得ない、というようなことが書かれていました。

確かに、もともと不作で値上がりしていたところに追い打ちをかけられては、どうしようもないですね。

電気代も値上がりしていますし。


それにしても、納豆・味噌・豆腐といった、日本人の伝統食の原材料を、安いからといって

輸入に頼りつづけた結果がこれか、と思うと、心底情けなくなります。


しかも、欧州で最近、食の安心への関心が高まっていることから、非GM食品への

ニーズが上昇しているという話もあり、そのわずかな作付け面積である非GM大豆が、

今後は奪い合いになるのかもしれないと思うと、ほんとに気が滅入ります。


私は持続可能性の観点から農の問題にたどり着いて以来、加工品の原材料を含めて、

ほとんど国産・地産地消の食品しか食べていません。

可能な限り、GM作物やらポストハーベストまみれの食品を口にしたくないので、高くつくのは

覚悟の上です。

もちろん、フードマイレージや環境の問題を考慮していることも理由ですが。


こんな状況の中、TPPが実現すると、もっと大変なことになりそうです。

TPP推進派は、さも素晴らしいことのように「規制緩和、規制緩和」と連呼していますが、

これを食品表示法に適用すると、「遺伝子組み換えでない」という表示自体が、

差別的であるという理由で表示できなくなるかもしれないのです。


こうなるともう「国産」という表示のある原材料しか信用できなくなりますが、

TPPが実現すれば、国内で栽培される大豆自体がGMに乗っ取られていくことでしょう。


農地の集約化・効率化の大号令のもと、利益を追求する農業法人(ガイシかもね!)が

GM作物の栽培に参入し始めることは想像に難くありません。


もちろん非GM作物の栽培にこだわる農家もあるでしょうが、果たして価格競争力の面で

生き残っていけるのでしょうか。

NAFTA締結後、メキシコの零細農家がバタバタと潰れていった事実を鑑みれば、

否定的にならざるを得ません。


TPPもNAFTAも、OECDの多国間投資協定(MAI)案も、本質は同じです。

上位1%にも満たない富裕層が、ほんの一握りの超巨大グローバル企業が、

残りの99%から搾取しまくることで莫大な利益を上げるためのシステムです。

(詳しくは堤未果さんの「政府は必ず嘘をつく」を是非お読みください)


NAFTA締結後、倒産したメキシコの零細農家の人達はどうしていると思いますか?

不法移民としてアメリカに渡った人たちが沢山いたのです。

そして、彼らは不法移民であることから、劣悪な労働条件のもと、食肉工場や

ファストフード店で時給2ドルとかで働いているのです。


彼らはお金がないので、フードスタンプという配給制度を利用して空腹を満たします。

しかし、安くお腹が満たせるものというのは、ファストフードやスナックなど、

粗悪な油と食品添加物を大量に使った、非常に加工度の高い食品です。

リンゴ1個も、バーガー1個も1ドルなら、バーガーを買うしか彼らには選択肢がないのです。


こうして、「貧しいのに肥満(というより、貧しいからこそ肥満)」という人達が沢山いるのです。

彼らは当然、糖尿病や高血圧などの成人病にかかりますが、アメリカの医療制度は

ボロボロなので、病院に行くことすらできません。


なにせ、まっとうに働いていた中流階級の人ですら、たった一度の病気で貧困層に

転落するような国なのです。

民間保険に入っていても、営利追求型のためカバーされる範囲が非常に狭く、

自費診療は盲腸で1日入院したら130万円、出産で3日間入院したら200万円などという

とんでもない額なので、借金を返しきれずに自己破産してしまう人が少なくないのです。

(全てをカバーできる完璧な医療保険に入ろうと思ったら、ビル・ゲイツほどの年収が

必要とさえ言われています。)


そのため、アメリカでは年間に何万人もの人が、病気になっても病院に行くことすら

できずに亡くなっているそうです。

オバマが国民皆保険を実現したと称賛されていますが、あれはあくまでも「民間保険」です。

つまり、法律で、ボロ儲けシステムの民間保険に全員が加入する義務を課したのです。

実際は自分に多額の献金をしてくれた保険会社への単なる恩返しだと批判されています。


TPPの要求事項は医療制度にも言及していますが、推進派は日本をこんな国に

したいんでしょうか。

日経を読んでいると、「TPP反対派=農業団体」という矮小化をしていて、怒りを覚えます。


TPPで最も影響が大きいのは、「非関税障壁」です。

医療・労働など様々な分野の極端な規制緩和、そしてISD条項やラチェット条項など、

超巨大グローバル企業にとってのみ都合のよいルールばかりです。


日本はバブル崩壊後貧富の差が拡大してきましたが、TPPが実現すれば格差は

拡大する一方でしょう。

そして、中小零細企業、農家、病人、苦学生など、弱い立場の人から真っ先に影響を

受けるのです。

「努力が足りないからいけないんだよ。自業自得だよ」という社会の冷たい目を浴びながら。


そういえば、以前ここ で書いたけど、新自由主義者の竹中平蔵氏は

「仕事が国内に無ければ、あるところに行け」と放言していたっけ。


じゃあ職を失った人達は、アメリカの食肉工場で時給2ドルでも働くべきなんですかね?

竹中氏とか橋本氏だったら即答で「うん、そうだよ」って言いそうですが。

あ、でも橋本氏は最低賃金を廃止するとかとんでもないこと言ってるので、

それだったら日本にいてもおんなじか!笑


こうして、世界全体で賃金だけでなく、人権自体もフラット化してゆくのだろう。

ものすごい格差を広げながら。

フラット化は格差がなくなるということでは、決して、ない。

世界の全ての国が、富める者はさらに富み、貧しいものは一生貧しいままという、

極端な格差社会になる、ということだ。


何という世界に生きているのだろう、私は。


このおぞましいシステムにこれ以上加担しないで済む方法。

それはやはり、半農半Xだ。

やっぱ、大豆自給するしかないか。


というわけで、12/17(月)、大豆を自給するプロジェクト「大豆レボリューション」

を手掛けるトージバ(こちら )の渡邉さんと神澤さんのトークを聞いてきます!


たまTSUKIの髙坂さんのお勧めで、そのままお店で購入した本、

「自分を生きる働き方」の出版記念トークイベント(こちら )です。

自分を生きる働き方: 幸せを手作りする6人のワークシフト/学芸出版社
¥1,890
Amazon.co.jp


この本、すっごく良かったです!

私が彷徨った末に辿り着いた今の価値観と、ピッタンコに合う人達ばかりが登場して、

勇気100倍!って感じです。

サスティナビリティ・アクティビストの丹羽順子さん、HandiHouse projectの中田裕一さんの

お話も楽しみ~。

もちろん、既に常連になりつつある、たまTSUKI店主、兼、緑の党共同代表の髙坂さんのお話も!


ギリギリでのお知らせですが、まだ定員には達していないようなので、

お時間の合う方、是非ご一緒いたしましょう!

12/17(月)18:30~ちよだプラットフォーム401号室です。


今日は長いなぁ・・・最後までお読みくださって、ありがとうございました♪



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