今回もさくさくと書けたので連日UPです。
いやあ・・・最近暗い話やギャグばかり書いてたので、たまにはメロキュンをと思い作ったのがこの話なんですが・・・。
書き終えて気付いたことが1つ・・・どうやら以前から少なめだった甘さがますます減ってしまっているようなんですよね。
こんな話ですが少しでもキュンとしてもらえたら嬉しいです。
ちなみに会話のみにしてますのでダラダラと長くなってますが、内容的には薄っぺらいです。
そしてラストが中途半端になってますが、思いつかなかったのでツッコミはなしでお願いしますね。



嫌いと好きの境界線



「ねえ、最上さん。君って可愛いモノとか好きだよね?」

「ええ、そうですね。あと綺麗なモノとかも大好きですよ。」

「それに犬とか猫も確か好きだったよね?」

「はい、動物は皆可愛くて好きです。ヘビとかは苦手ですけど・・・。」

「ふうん・・・じゃあ俺は?俺のことはどう思ってる?」

「へ?敦賀さんのことですか?もちろん尊敬してますよ。」

「いや、尊敬とかじゃなくて・・・好きか嫌いかの二択だったらどっち?」

「あの・・・どうされたんですか、突然そんなことを聞かれるなんて・・・。」

「いいから答えて。どっち?」

「はあ・・・その二択だけだったら・・・あの・・・。」

「・・・ん?」

「・・・好きよりは嫌い・・・です・・・。」

「・・・あっ、そう・・・なんだ・・・。」

「だって・・・敦賀さんは優しすぎるから・・・。」

「えっ・・・?」

「皆に平等に優しいことは分かっているんですけど、もしかしたら・・・私だけは特別なんじゃないかって期待させられてしまうんです。
あといつも急に夜の帝王になって心臓に悪いし・・・。」

「・・・・・・。」

「それに何よりも・・・人が一生懸命閉じ込めてた想いを顕にする貴方なんて、本当に大嫌いです・・・。」

「最上さん・・・。」

「も、もうやだ・・・敦賀さんのせいですからねっ?!
貴方が急に変な質問なんかするから、つい言わなくていいことまで言ってしまったじゃないですか!
全部貴方のせいですからっ!」

「うん・・・。」

「・・・・・・あの、敦賀さん?後輩に理不尽なことを言われてるっていうのに、何でそんなに嬉しそうなんです?
ここは変なことを言われて困ったという顔をするべき場面では・・・。」

「いや・・・嬉しくてたまらないんだから、この顔であってると思うよ。」

「はい?意味が分からないんですが・・・。」

「だって、あんなに恋はしないって頑なだった君が俺を好きになってくれたんだ。
こんな喜ばしいことはないだろう?」

「えっと・・・そんなに喜んでいただけるとは、ありがとうございます?」

「その顔は俺が何に対して喜んでいるか全然分かっていないね?
俺が喜んでいるのは・・・君が恋の相手に俺を選んでくれたことだよ。
ずっと想い続けてきた君が、他の誰でもないこの俺をね・・・。」

「えっ?!ずっと想い続けた?恋の相手?ええっ?!」

「混乱してるところ悪いんだけど。
最上キョーコさん、俺は貴方のことが好きです。
これから先もこの気持ちは変わらないと自信を持って誓えるので、俺を最後の恋の相手にしてもらえませんか?
結婚前提で付き合ってください。」

「・・・・・・結婚前提って・・・本当にいいんですか?
貴方の最後の恋の相手を私なんかにしてしまって・・・。」

「君がいいんだ・・・俺が本気で好きになったただ1人の女性の君が。
だから俺の手をとって。」

「あ、あの・・・えと・・・よろしくお願いします。」

「ありがとう応えてくれて・・・これでようやくずっと恋焦がれてきた君を捕まえることが出来た・・・もう二度と離したりはしないから覚悟してね。」

「はい・・・というか貴方の言葉を信じて手をとったんですから私だって絶対に離れませんよ・・・だから貴方も覚悟してください。」

「そうくるか・・・ならお互い絶対に離れなくてすみそうだし安心だね。」

「はい・・・。」



おわり



web拍手 by FC2