「峯田和伸達による命を賭けた性的衝動の具現化」
  
 
2005年の初音源リリースから2年。
ついに完成した銀杏BOYZの新作
「僕たちは世界を変えることができない」
    
冒頭、「初恋妄℃学園」のレーベルロゴ表示が現れることなく
唐突にGOING STEADY解散直後の映像からこの作品は始まる。
 
ライブ映像集ではなく
ドキュメンタリー映像作品という形をとった今作。
 
だがしかし、この作品にはGOING STEADY解散の真相も
峯田達から離れていった浅井威雄のインタビューも
解散の原因となったと言われる峯田と浅井の衝突も
描かれることはなく淡々とメンバー達のオフショット映像と
レコーディング風景やライブ映像が交互に映し出される。
なので銀杏BOYZというバンドを
本当の意味で深く追求した
ドキュメンタリー作品ではないようにも思える。
  
ではつまらない作品なのかと言われれば決してそうではなく
銀杏BOYZという常にがむしゃらで衰えることのない
唯一無二の過激なライブパフォーマンスは
すべての音楽ファンに見てもらいたいと感じさせ、
その凄まじい存在感には改めて脱帽。
 
特にロキノンフェス2004でのステージは、
二度と起こらないであろう
奇跡的な瞬間を捉えた熱いライブ映像には鳥肌ものだ。
 
どんな時でも全力でライブを行い、
全力でアナルの匂いを嗅ぎ、
全力でヨダレを垂らし、
全力でゲロを吐き、全力でマイクを咥える
その全力さこそが
銀杏BOYZの魅力であると再認識。
 
 
そして一体どれほどの若者に影響を与えているのか
わからないその多大なる魅力、
そんな正真正銘のカリスマ性を持ってしても
彼らは言い放つ「僕たちは世界を変えることができない 」と。
 
 
★85点
(続編はロキノンフェス2005全裸事件で
捕まった瞬間ドキュメント映像が見たい)
 
 
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