日露戦争の日本海海戦(1905年)で、連合艦隊司令長官、東郷平八郎元帥(1847~1934)が乗り込み、ロシアのバルチック艦隊を破った連合艦隊の旗艦「三笠」のものとみられるサーチライト「探照灯」が、インターネットのオークションサイトに出品されていることが分かった。東郷元帥を祭る福岡県福津市の東郷神社で約10年前に盗まれた探照灯の可能性があるという。

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 東郷神社の川野万里子宮司(63)によると、探照灯は台座を含む高さが約1・7メートルで、照明器の直径が約60センチ。三笠の艦首と艦尾各2カ所に計4基設置されていた。

 このうち1基は東郷神社の宝物館で展示されていたが、約10年前、川野宮司が宝物館の掃除をしていて照明器だけがなくなっているのに気付いた。盗難時期がはっきりせず、警察にも被害届を出さなかったという。

 オークションサイトには、照明器だけが「戦艦三笠 前照燈」として17日に出品され、12万円の価格が設定されたまま落札者は出ていない(21日午前10時半現在)。照明器には「東郷元帥搭上せり 旗艦三笠前照燈也」などと金色の字で書かれていた。照明器はさびているが、字はあせておらず、後で書かれたとみられる。オークションは24日に終了する。

 川野宮司は「さびの付き具合などに見覚えはあるが、文字が書かれていた記憶はない」と話し、盗難品かどうかの確認はできないという。「仮に盗難品ならばぜひとも返してほしい」とも話している。

 オークションサイトを運営するヤフーの広報室は「被害届が出ていれば警察への情報開示など協力はできるが、現状では盗品かどうか判断できず、対応できない」としている。

 窃盗罪の公訴時効は7年で、出品された照明器が三笠の探照灯と確認されても時効が成立している。

 三笠は、バルチック艦隊を破った後、1905年に長崎県佐世保沖で沈没した。11カ月後に引き揚げられて61年に記念艦として復元され、現在は神奈川県横須賀市の三笠公園で「三笠保存会」が展示している。同会は「写真を見る限りは沈没時の探照灯とみられる。盗難品である可能性もあるが、沈没・引き揚げ後に持ち帰られた探照灯の可能性もある」と話している。【近松仁太郎】

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