目を疑うべき話(Re ver)1

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目を疑うべき話(        )、目を開けて見るべき話( 前編   後編  )を経て。

目を疑うべき話は、再び紡ぎ直される(Re ver)。

同居人の話と、目にモノ見せてやるべき話       とリンクしております。



 平凡で当たり障りない一日になると思っていた。
 ただ、他人の贈り物を選ぶ手伝いというのは大変なんだと知った。
「こ、これなら・・・・・・」
「―― 一度出直すべきですかね」
「諦めちゃダメー!」
「負けるな!」
「ここで帰ったら敗北よ!」
「がんばれー」
 三十回目の選定、回数を重ねる度にひどくなるのはどうしたことか。
 缶詰の髪留めに椿はそろそろ心が折れそうだったが、周りのカップルや親子の言葉にどうにか踏みとどまっていた。
「髪留めに限定せずに、その人の好きなモノで探すとかはどうかしら?」
 やんわりとした店員の言葉は、暗に「髪留めだととんでもないチョイスしかしないわよこの子」ということだろう。椿もその通りだと思ったので涙目で商品を棚へ戻すマンルーンへ提案する。
「髪留め以外にも色々ありますから、マスターの好きそうなモノを探してみませんか?」
「でも、いったい何を探せば良いのか」
「とにかくその人の好きそうなモノを言ってみて頂戴、探してみるから」
 その言葉に他の客達も方々へ散る。マンルーンがつぶやけば即座に動き出しそうだ。
 ――というかこの人達自身の買い物は良いんだろうか?
 なんて疑問すら覚える。しかしマンルーンのあんまりなチョイスに、小声で口論していたカップルまで手伝ってくれてるので営業的には良いのかもしれない。
「マスターは、あまり大量生産品は好きじゃなくて、お菓子が好きで、巻き込んだりアクセントになる髪飾りが好きで……可愛いモノも好きだけど身につけるのは好きじゃない?」
「そうですね、身につけるならむしろ綺麗なもの。かわいいものでもB級が好きらしく、セントラッピーよりもサマーラッピー派ですね」
「ありえねぇ!」
「最近気になるスーツは武者鎧リリーパですよ」
 頭を抱える――おそらくアークスの一員の青年。隣の女性は首を傾げている。一般人も検索かけたら分かるので検索して欲しい所だ。
「うーん、なら飾りとか雑貨かしら。アクセだとやっぱりサイズとか細かい好みがでてくるし、アークスさんならあまりつけたがらないかもしれないから」
 アークスの基本的な仕事は惑星の調査。当然活動的な者が多く、動きを阻害するものはよっぽど気に入ってなければつけるのを嫌がる。
 バッと雑貨系の位置にいた人達が動き出した。椿もマンルーンと店員と共にそちらへ移動する。
「カエル!」
「ひっ」
「買う本人がダメらしいです」
「アイドルフィギュア!」
「マンルーンさんが選んだのより悪化してます」
「こ、これは?」
 容赦ない返しの中、マンルーンが小さな丸いバスケットを指さす。随所に造花が飾られた、華やかな印象だ。
「籠、ですか。それなら――」
「頭に乗せるのに」
「髪飾りから離れて下さい。単純に入れ物として贈るのは良いと思いますが」
「・・・・・・」
 ――あ、返すんだ。
 見ていた者達の心が一致した。
「だって、入れ物ならもう少し大きい方が」
「それはそうですけど」
 その中で、
「お姉ちゃん、これはどう?」
 小さな、マンルーン達と比べても小さく幼い少女が両手で光る何かを差し出してきた。
「キレイだよ」
「クォーツドラゴンの水晶を使った花細工ね。暗い所なら青く、光の多い場所なら七色に輝くの」
 どうやら琴線に触れたらしい。店員の説明を聞きながら、マンルーンは今までになくしげしげと眺めている。
「……確かにこれなら。でも、むしろマスター・フーナより」
「?」
「ひとまずこちらをお願いします」
「はーい」
 ようやく一品、店員の一人がニコニコと包装に入る。
「マスター・フーナは植物より動物かしら?」
 そのたった一言で先の水晶花が誰への贈り物か椿には理解できてしまった。
「マスターは動植物という区分よりは歌でしょう」
「あら、それならこれなんかどうかしら」
 商品の包装をしていたのとは別の店員が雑貨が飾られている棚の下、開いた引き出しの中の物を取り出して見せた。
「・・・・・・ペンダント?」
 アクセサリーの群の中に鎮座していたそれは、アンティークな彫刻がされたやや大きなペンダントトップだった。
 パカリ、と蓋が開く。懐中時計かと身を乗り出した二人の鼓膜を揺らすのは時計の針音ではなく、穏やかで明るい旋律だった。
「ペンダントオルゴール、これなら飾ったりしておけるわよ」
 差し出されるまま椿が受け取り、確認する。
 ペンダントにしては大きいが、実際手に取ってみるとオルゴールとしてはとても小さい。年代物なのか仕様なのか少々古い感じで、曲についての情報は一切分からなかった。
 けれど、
「……」
「これで確定ですね」
 これ以上に諷雫に適した贈り物なんて想像も出来なかった。
「ありがとうございましたー!」
 細工物もペンダントオルゴールもかなり高値だったが、マンルーンは貯金があるし諷雫の分だけは椿も多少は負担して問題なく購入することが出来た。
 そのまま店を出て、男前なマンルーンの台詞に複雑な気持ちになりながらも留守番をしているマグ達におみやげを買って帰るつもりだった。
『緊急警報発令、緊急警報発令』
 突然の通信が飛んでくるまでは。



【あ、緊急あるみたいだね。ってあれ? フーちゃん待機してない?】
【ああ?】
【ほらほら、ヴァント君とウーダン討伐任務とかありえないでしょ?】
【……マジかよ】
【――イツキちゃん、行ってくるね】
【分かった。なら夕飯は一時間後にずらそう】



『十五分後、市街地緊急発生予告あり』
 その言葉に、二人は店の近くに留まることを選んだ。通信先の主の突飛さはいつものことだが、残念ながら『予告緊急』とやらが外れたことは殆どない。 
 そして警報と共に世界の空気が変わった。
 まず感じたのは、生理的な嫌悪感。
 空気が薄くなり、暗く淀んでいく感覚。
 淀みは一瞬の間の後黒い靄となり、椿達の目の前に黒い鳥達が現れた。
「ダーカーだ!!」
 叫びは、一般人から。
「店の中に! 急いで!!」
 咄嗟の叫びに動いたのは少数、多くは混乱し怯える。
 それをあざ笑うように、鳥達が前へ進み出て――即座に光の槍が突き刺さった。
《アークスはただちに応戦、前へ!!》
 牽制より周囲通信より先に、椿とマンルーン、数名のアークスが武器に
手を回しつつダーカーへ向かって駆け出す。
 ダーカーは宇宙の敵、あらゆる存在を侵食し汚染し喰らう。そして同時に、フォトンを操る者を優先的に襲う。
 もしも今、アークスが一人でも一般人に紛れれば、一般人側から支援を行ってしまえば――ダーカーに対して戦う力も耐性もない一般人が、被害を受けてしまう。
 だからこういった襲撃の場合、アークスは応戦し、店員達は人々を店に避難させることはマニュアルとして定められていた。そして店員もアークスも決してそれがあり得ない事態と思わなかったが故に、人生において一度も経験しないかもしれないダーカー襲撃直後の対応を即座に行えていた。
 けれど、この後の不測の事態は誰も予想できなかった。
「え?」
 にじみ出てきた虫系ダーカーが、不自然な硬直をしたアークスを刺した。
 あっさりと倒れる一人に、悲鳴すら上がらなかった。
 即応が、誰も出来なかった。
「え?」
 マンルーンの後ろに回した手は前へ出されることなく、椿の法撃は普段より軽く。――武器を使用する為のパスが、いつまでも受信されず。
 ざっと、血の気が引いた。
「武器解除パスが出ない!?」
「何で、すぐ来るんじゃなかったの!?」
「早く、早く助けないと!」
 その間にも、ダーカーが周囲を包囲し始める。
 襲撃じゃない、包囲だ。
 ――これは!
 一般人を巻き込まない為のアークスの行動が、完全に読まれている。マンルーンもそれに気づいたのだろう、椿の背を守るような位置に体をずらしている。
 そして脳裏に届いたのは、《アークス》からの通信ではなく。
「なに、この音」
 くるくると聞こえてくる旋律が三半規管を通って脳を揺らす。
 即座に生まれる仮説、普段はいじらない端末の通信設定を意識的に操作する。
 ――個人通信、周囲通信、オフ。 
 慣れない風系法撃で有翼系ダーカーを絡め取り。
 ――オン。
《ゾンディで集める、叩いて!》
《了解!!》
《頼んだ!》
 ――問題なし。
 テクターの一人が身体を張って雷の網で虫系ダーカーを集める。
 ――《アークス》からの通信も全てオフ。
 そこを武器がない前線系アークスが叩き、他の者は壊れた包囲網を脱出。マンルーンと椿もそれに続く。
 ――《アークス》通信のみ、オン。
《本部、応答して下さい!》
 けれど、《アークス》本部からの通信は何もない。
 否。
 ――周囲音声遮断(ノイズキャンセリング)。
 周囲の音を全て遮断という危険を冒しても、聞こえてくる旋律。即座に自分の端末で音源とその位置を確認。
 その存在を確認して、舌打ちしたくなった。
《通信障害を確認! 組織との通信がブリューリンガーダに汚染されてます!!》
 ダーカー達の向こう。建物の向こう。
 動くことなく、ただ座す有翼系の大型ダーカー。
《くっそ、どうする!?》
《一カ所にいたら危険だ、数人で組んで散会!!》
 周囲を見回し、足がもつれる。派手に頭を打ちつける直前に、腕を引っ張られた。
「どっち!?」
 力強く走る、褐色の少女。
 状況を理解しきっていないのに、打破する手段も思いついていないだろうに、ただ明確な意志に従い、走り出そうとした後輩を支援しようとしてくれている。
「――ビジフォンへ!」
 街の各所に設けられる固定型端末機器の名を告げる。
 有線の、アークス関係にアクセスも可能な現状で最も情報を集められるもの。
 当然、《アークス》への連絡も可能である。
「行政側のデータベースにアクセスしますから、個人端末へこの市街地の情報をダウンロードして下さい!」
「わかった」
 普通のアークスなら知りもしないこと。緊急時においてアークスは必要な範囲において自由に情報を個人端末に収集することが許されている。
 律儀に二人分をビジフォンと繋ごうとするマンルーンを制し、彼女の分だけダウンロード、その間に二つのビジフォンにアークスコードを入力して片方は行政側、もう片方でアークス側にアクセス。
 けれど。
「なん、で」
 マンルーンが必死にダウンロード画面を見ている。つまり行政側にはきちんとアクセス出来ている。本来なら、当然アークス本部のネットワークにもアクセスできるはずなのに、パネルは一向に開く様子がない。
「――椿!」
 無言の返答、或いは回答。
 鋭い槍撃が、ビジフォンを貫いた。
 マンルーンに振り回されるように腕を引かれながら周囲を見れば、あらゆるケーブルをつつき、啄み、切り裂き、切断していくダーカー達。
 恐らく先ほど椿がアークスへアクセスしたビジフォンのケーブルは既に切断されていたのだ。そして、今あらゆる場所で同じことが起きている。
《ビジフォン周囲のアークスは即座に本部へ連絡、解除パスを入手して下さい!》
 咄嗟に叫ぶ、分かっていても言わずには居られなかった。
《――だめ、間に合わない! ダーカーに壊された!!》
《なにこれ、今までこんなことなかったのに!》
《有翼系は賢いとは聞いてましたけど、でもこんなことって》
 まるで難解所かクリア不可能なゲームを見るようだ。
 今までに類を見ない襲撃。
 武器の解除パスはなく、避難誘導も十分に出来ず、十年前の再来とまで
言われかねない被害が起きる。
 椿はそれを覚悟し、自分とマンルーンが生き残る為に取るべき手段を模索することに思考をシフトしようとした。

 そうなるはずだった。


『 Was yea ra chs hymmnos mea
 まるで涼風のような歌声が、通信越しに聞こえなければ。


「椿、あれ!」
 遠い空に、凝縮されたフォトンが撃ち上げられた。
 二発、三発、花火の形をしたそれらが、けたたましい音で暗い空を朱く染める。
 それと対を成すように、青い雷が――否。
 天からではなく、地から放たれる青い刃。それを振るうのが誰かなど、考えるまでもなく。
 何より、そんなことは『どうでもいい』。
 微かに聞こえる旋律。ブリューリンガーダの発するものとは違う、フォトンの波に乗って届く歌声。
 フォトンを行使することで旋律を生み出す者など、椿はたった一人しか知らない。
《マスター!?》
 思わず個人通信を飛ばしていた。
《はーい、どうしました椿君!》
 あっさりとした返答に、けれど頭は冷えることなく。
 その余りにも自然な返答が、事態を全く知らないように思えて。 
《マスター、今すぐ戻って下さい!!》
 幾つかの店から、ホウセンカがばらまかれる。アークス達はそれを投げたり蹴ったりしてフォトンを叩きつけて爆発させ、ダーカー達への攻撃手段へ変えている。
 誰かが転送装置が起動したことを告げて、人々がそちらへ向かって走り始めている。アークスが行く手を阻むダーカーを引き受け、次々と通信が活発になり始めている。
 けれど、そんなの『彼』には見えていなければ聞こえもしない。
 暗い森、溢れるダーカー。
 銃撃音と鋭い声。
 赤い炎、黒い刃。
 ――孤立し、情報もない、そんな場所で一人戦っていたその人は。 
《現状解除パスが発見できない状態で、アークス本部との通信も出来ません。テレパイプが近くにあるなら、マスターは至急戻って》
《それなら大丈夫です》

《通信が出来ないのは、承知の上でしたから》

《――何考えてるんですか!》
 ――周りも、自分すらを捨ててでも、守りたかったのに。
「椿!?」
 隣で誰かが叫んでる。でももうそれすら聞こえない。
 同時並行を得意とする『椿』だが、その根本にあるのは主のことだけなのだ。
《どうしてそんな状態なのに来るんですか! 誰と一緒に、誰と一緒ならこんな状況で大丈夫なんて言えるんですか!?》
 ――それを失ってしまったら。 
 その主が何故そんなことをするのか、『椿』には全く分からない。
 不確定で、情報がなく、主すらもその中に含まれてしまう。否、その中に主が飲み込まれてしまう。
 不安が頂点に達し、完全なパニックに襲われる。
 今と過去が絡み合って椿の思考も精神も肉体も雁字搦めにして、それから逃れたいという感情のままに暴走を始めてしまう。
《貴女が死んだら、僕はもう――!!》
 ――大切な物を失った時、あなたはどうしますか?

[このアホンダラ!!]

 オレンジ色の突風が、幼子のようになったサポートパートナーに迷いなく拳を振り上げていた。
 音もなく近寄っていたダーカーを巻き込んで吹き飛んでいく、サポートパートナーにしては長い四肢。
「椿ー!?」
 壁に当たって、混乱を極めていた椿の意識が揺らぐ。隣で同じような状態になっていたダーカーにきっちりトドメの一撃を喰らって、喰らわせた指のない腕は彼の胸ぐらを掴んでいた。
「マーガレット、あなた何を――!?」
[死んだらなんて、縁起でもないこと簡単に口にしてんじゃないわよこの
バカ!!]
 マンルーンの悲鳴を一切無視した、『その子』の容赦ない罵倒。
[泣くなんて甘ったれの証拠よ! あんたがすべきは速やかに指示を仰ぐことに決まってんでしょうが!]

[死なせたくないんでしょ――死にたくないんでしょ!!]

 死にたくない、だから主を死なせたくない。
 死なせたくない、主を死なせたかったんじゃない。
 いや、違う。『椿』にとってはそんなことじゃなくて。
 諷雫が大好きで、だから死なせたくない。
 大事な人を亡くした悲しみを、諷雫に背負わせたくなんてない。
 ぐわんぐわん揺れる頭と揺すられる身体が解放され、椿は自分を殴ったマグを見た。
 ドルフィヌス型――外見からついた通称はゴリ型。共有という形でアークスを支援する装備できる機械生命体マグの中でも近接支援に適した、ゴリラのようなフォルムのマグ。けれど鮮やかなオレンジ色の頭にはかわいらしいリボンが巻かれ、性別的にはメスだと主張している。
 椿が世話をしている野良マグ、マーガレットだ。
《椿君大丈夫ですか!?》
 主――諷雫の声、位置は市街地の入り口付近。
 今ならまだ、間に合う。往生際の悪い理性の命じるままに告げる。
《戦況を、本部側に伝えて下さい》
 ――だから戻って。
《……もう、知らせてあります》
《なら、せめて詩を止めて下さい。それは余りに目立ちすぎます》
 ――どうか戻って。
 諷雫の詩はテクニックというより魔法だ。その強力さと彼女自身の生存能力の高さから、彼は彼女のサポートパートナーになることを決めた。
 しかし、『謳う』という行為は諷雫の驚異的な集中力があって初めて出来るもので、当然行動は制限される。加えて、空気中のフォトンへの介入ということもあって、余りにもダーカーを刺激する。
 周りの援護が十分でない場合に『謳う』のは、余りにも危険すぎるのだ。
《嫌です》

《椿君、私、護りたくてここに来たんです》

 ――それなら、僕だって。
 そのたった一言を言うには、彼女の言葉は悲しみと悼みと、決意に満ちていた。
 風とフォトンに乗った旋律が、強まる。優しく、暖かく、労り、慈しむ想い。
 それを否定することは、出来るはずもなく。
 情報はない不確定な状況下、不安は消えない、景色は二重に見える。
 ――マスターの役に立たないなら、価値なんてない。
 それでも、そんな最悪な状況であっても、同時並行を得意とする『椿』は戦える。 
 炎の中に取り残されたような不安の中で、それでも必死に乱れた思考をまとめる。
 主は、護りたいと言った。
 それは、自分も持っている願い。
 ――なら、それを全力で支援すべきだ。
 自分は、諷雫のサポートパートナーなんだから。
《すみません、取り乱しました》
[なら、さっさと仕事をする!]
 マーガレットの声にあわせて、彼女の頭上に電子の映像が展開――武器使用の為の解除パス。
[早くこのエリアの人達に知らせて!]
 ――これって。
 視線を上げる。そして気づく。
 最初から自分達は解除パスを見ていたのだと。
 頭上のスクリーン。ヒビが入っているが、液晶には十桁の数字が映っていた。



 幕が上がり、ほくそ笑む脚本家は知る由もない。
『カナンさん、ヒニンさん、椿君達のことお願いします!』
 脚本は既に読破され、差し替えられていることを。
【んー、まぁ僕らは介入できないからねー。順当かな。とりあえずヒニン君マップ埋めガンバ】
【通信障害ねぇ、俺の方はそういうのは全くないな。やっぱり完全に同じではないか。『走るから情報共有とやらでどんどん情報を仕入れてくれ』】
【クーちゃんの画面は、っと。……虫食い状態みたいだね。じゃぁこっちは見ててあげるから向こう側でしっかりねー】
『言われるまでもない、まず避難誘導してくる』
 更に落書きをされ、捨てられるだろうことも。
『パスは市街地内の全スクリーンに写っている十桁の数字です!』
 0815123000。
 恐らくランダムで設定されただろう数列と共に、鑑賞者にして干渉者は嘲笑(わら)った。
【じゃぁ皆、スリルたっぷりな市街地緊急楽しみましょうか!】



<2へ>


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はい、問題作来ましたよー。これが本物の二番煎じというやつです。

無印「目を疑うべき話」が、干渉、介入を受けて変化していく話。

つまり改変クエストであります。

テーマはそのままに、その意味が変化し始めました。

尚、この話に介入しているのは時間遡行者だけではありません。別時空で別の形で関わってる存在達もまた、時間遡行者を介して干渉を始めております。



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