クリスマスにおすすめの絵本(4) | AQUAのくらし++ベトナムから日本へ++

クリスマスにおすすめの絵本(4)



人形たちのクリスマス

― ターシャ・テューダークラシックコレクション

ターシャ テューダー (著)
おすすめ度:★★★★
【book storeで購入】


クリスマスにおすすめしたい絵本第4弾です。
この表紙の絵だけでも飾っておきたいほど素敵です。
装丁もお洒落なので、子供だけではなく、絵本の大好きな大人へのプレゼントにもおすすめです。

著者のターシャ・テューダーは、世界中の女性が憧れる絵本作家です。
絵本作家だけにとどまらず、画家であり、作家であり、庭師でもあり、料理人でもあり、いずれの世界でも素晴らしい才能を発揮している女性。
彼女は、自らデザインしたバーモンド州の自然あふれる広大な敷地で、自ら作り、自ら生活し、たくさんの動植物と一緒に、彼女が大好きな19世紀の暮らしを実践しているのです。
今で言う、まさに「スローライフ」であり「スローフード」の実践者であります。

以前から彼女の生活に大変興味があります。
残念ながら、絵本以外の彼女の著書は、手にしたことがないのですが、機会があれば是非読みたいと思っています。

さて、そんな彼女が描いたこの絵本。
ひいおばあさんのまたそのおかあさんから受け継がれたという、古いお人形、セサニーとナイシー。
彼女たちは、「パンプキンハウス」と呼ばれる、手作りのドールハウスで暮らしています。
クリスマスになると、子供たちによってお人形たちの本格的なクリスマスパーティーが開かれます。

このドールハウスはターシャが子供の頃に実際に手に入れたもので、人形たちのクリスマスパーティーも、子の代、孫の代、と今でも続けられているそうです。

古いものを大事にする心は大切ですね。
娘の3歳の誕生日に私と主人のお手製ドールハウスをプレゼントしたというのもあり、ずっと大切にして欲しいという願いを込めて、昨年のクリスマスにこの絵本をプレゼントしました。

女の子なら誰もが憧れる、ドレスを着たお人形、可愛いドールハウス、娘は夢中になりました。
まだ彼女には理解できないと思いますが、物語の最後にお人形がつぶやくセリフには、毎回心を打たれます。
このセリフこそ、ターシャの声だと思います。
私も娘にこの「心」が伝えられたら、と思っています。

過去にご紹介した3冊のクリスマス絵本
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(1)ちいさなもみのき
(2)ゆうびんやのくまさん
(3)アンジェリーナのクリスマス