評論家かジャーナリストだとかいう人が、コラムで原発再稼働での迷走や消費税騒動と政局不安を憂い、民主党政権を選んだ有権者を非難していた。この手のレトリックというかロジックをよく目にする。政治についての議論中、追い詰められた時に使う起死回生の宝刀だ。
「ダメな政治家を選らんだ民衆が愚かなのだ」
こんな身も蓋もないことを言われたら、そうですね、と引き下がるしかない。ハナから議論するだけ無駄な相手ともいえる。でも、なんか引っ掛かる。では、先の選挙において、死に体の自民党を選ぶことが賢明だったのだろうか? あの時、政権交代を期待する以外に何かできることがあっただろうか。
人間が愚かであることは否定しない。でも生まれた以上、生きるためには決断しないといけない。決断は選択だ。人はいつも最適な選択ができるとは限らない。今日は、三面記事から気になった、愚かな人間の狂想曲を見てみよう。
まず、高島政伸の離婚裁判。
高収入の男はもてる。結婚もできる。何よりうらやましいのは、女を選ぶ特権がある。特権はあるけど、現実は厳しい。カネに群がる女のほとんどがクズだ。若さと美貌だけが取柄で、時を経るごとに劣化する女しか寄ってこない。一体、いい女はどこにいるのだろう? より取り見取りと油断してクズを見極められないと、高島のような悲劇に襲われる。ちなみに、婚活サークルに登録し、年収1000万円以上の男を希望する女の大半がそんな男に見合わないカスだそうだ。
続いて、刑務官が恋がらみで犯した暴行事件。
(要約)刑務官が偽名を使って男になりすまし合コンに参加。そこで知り合った女性と約1年間の交際。男であることに気付いた女性が別れ話を切り出し、話し合いを求めて刑務官が午前2時に女性宅に押し掛けたところ、同居していた女性の兄ともみあいになり暴行に及んだ。
つまり、この刑務官はレズということか。あるいは、性同一障害か。一年間も女とばれなかったのがすごい。どんな交際をしていたのだろう、非常に興味がある。恋愛小説のネタとしては最高の題材だ。まさしく、新解釈のロミオとジュリエット。あー、あなたはなぜ女なの。ストーカー行為だが、一途な純愛が垣間見える。
次は、スカイマーク、苦情は受け付けません。
(要約)航空会社スカイマークの機内にあっと驚く文書が備え付けられた。
『機内での苦情は一切受け付けません』
『丁寧な言葉遣いを当社客室乗務員に義務付けておりません』
格安の純粋な運び屋に徹するということか。サービスしない乗務員になんの価値があるのだろう? 乗務員は何をモチベーションに仕事をするのだろう? 空を飛んで目的地に行けるだけでもラッキーですよ、という精神は途上国そのもの。『深夜特急』でもあるまいし、時代に逆行している。低価で便利な輸送サービスは有難いけど、労働意識の低い社員が操る飛行機は怖い。私はこの会社の株を買いたくない。就活中の学生は、こんな会社はスルーすべきだ。多分、大したスキルもつかないしキャリアにもならない。
最後に、ニューヨークで炭酸水規制。
(要約)肥満が社会問題化しているニューヨークで、諸悪の根源は炭酸水など砂糖入り飲料にあるとみなした市長は、ファストフードなどで提供する際は470ml以下の容器を使用するよう規制する方針を固めた。飲料業界は「炭酸水と肥満の因果関係が理解できない」と批判している。
アメリカでは肥満イコール貧困。ニューヨーカーの主食は安価で栄養が偏ったジャンクフードとコカコーラ。太るのは当たり前。大人の58%が肥満で、肥満が原因で年間何千人もの死亡者が出ている。子供の肥満も深刻で、給食メニューは財政難のため栄養より空腹を満たすことが優先され、やっぱりコカコーラを飲んでいるらしい。最近、日本では、炭酸水が健康飲料としてもてはやされているけど本当に効果があるのだろうか? 昔は、体に悪いと教えられた。それにしても、ジュース一つ飲むことまで市が一々指示を出すなんて、お前らは子供か。
大した事件のない日の社会面の記事は笑える。この世は喜劇だ。喜劇は人情だ。
人情は合理性から逸脱した選択から生まれる。理論の通った合理性ある判断は大切だけど、あえて感情に任せて合理性から逸脱した選択により、私たちは笑い、感動し、生きていることを実感するのだ。





