夙川キット Shukugawa Kit

私の書きたいこと、日々の雑文を気の向いた時に







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 評論家かジャーナリストだとかいう人が、コラムで原発再稼働での迷走や消費税騒動と政局不安を憂い、民主党政権を選んだ有権者を非難していた。この手のレトリックというかロジックをよく目にする。政治についての議論中、追い詰められた時に使う起死回生の宝刀だ。

「ダメな政治家を選らんだ民衆が愚かなのだ」

 こんな身も蓋もないことを言われたら、そうですね、と引き下がるしかない。ハナから議論するだけ無駄な相手ともいえる。でも、なんか引っ掛かる。では、先の選挙において、死に体の自民党を選ぶことが賢明だったのだろうか? あの時、政権交代を期待する以外に何かできることがあっただろうか。

 人間が愚かであることは否定しない。でも生まれた以上、生きるためには決断しないといけない。決断は選択だ。人はいつも最適な選択ができるとは限らない。今日は、三面記事から気になった、愚かな人間の狂想曲を見てみよう。

 まず、高島政伸の離婚裁判。

 高収入の男はもてる。結婚もできる。何よりうらやましいのは、女を選ぶ特権がある。特権はあるけど、現実は厳しい。カネに群がる女のほとんどがクズだ。若さと美貌だけが取柄で、時を経るごとに劣化する女しか寄ってこない。一体、いい女はどこにいるのだろう? より取り見取りと油断してクズを見極められないと、高島のような悲劇に襲われる。ちなみに、婚活サークルに登録し、年収1000万円以上の男を希望する女の大半がそんな男に見合わないカスだそうだ。

 続いて、刑務官が恋がらみで犯した暴行事件。

(要約)刑務官が偽名を使って男になりすまし合コンに参加。そこで知り合った女性と約1年間の交際。男であることに気付いた女性が別れ話を切り出し、話し合いを求めて刑務官が午前2時に女性宅に押し掛けたところ、同居していた女性の兄ともみあいになり暴行に及んだ。

 つまり、この刑務官はレズということか。あるいは、性同一障害か。一年間も女とばれなかったのがすごい。どんな交際をしていたのだろう、非常に興味がある。恋愛小説のネタとしては最高の題材だ。まさしく、新解釈のロミオとジュリエット。あー、あなたはなぜ女なの。ストーカー行為だが、一途な純愛が垣間見える。

 次は、スカイマーク、苦情は受け付けません。

(要約)航空会社スカイマークの機内にあっと驚く文書が備え付けられた。

『機内での苦情は一切受け付けません』
『丁寧な言葉遣いを当社客室乗務員に義務付けておりません』

 格安の純粋な運び屋に徹するということか。サービスしない乗務員になんの価値があるのだろう? 乗務員は何をモチベーションに仕事をするのだろう? 空を飛んで目的地に行けるだけでもラッキーですよ、という精神は途上国そのもの。『深夜特急』でもあるまいし、時代に逆行している。低価で便利な輸送サービスは有難いけど、労働意識の低い社員が操る飛行機は怖い。私はこの会社の株を買いたくない。就活中の学生は、こんな会社はスルーすべきだ。多分、大したスキルもつかないしキャリアにもならない。

 最後に、ニューヨークで炭酸水規制。

(要約)肥満が社会問題化しているニューヨークで、諸悪の根源は炭酸水など砂糖入り飲料にあるとみなした市長は、ファストフードなどで提供する際は470ml以下の容器を使用するよう規制する方針を固めた。飲料業界は「炭酸水と肥満の因果関係が理解できない」と批判している。

 アメリカでは肥満イコール貧困。ニューヨーカーの主食は安価で栄養が偏ったジャンクフードとコカコーラ。太るのは当たり前。大人の58%が肥満で、肥満が原因で年間何千人もの死亡者が出ている。子供の肥満も深刻で、給食メニューは財政難のため栄養より空腹を満たすことが優先され、やっぱりコカコーラを飲んでいるらしい。最近、日本では、炭酸水が健康飲料としてもてはやされているけど本当に効果があるのだろうか? 昔は、体に悪いと教えられた。それにしても、ジュース一つ飲むことまで市が一々指示を出すなんて、お前らは子供か。

 
 大した事件のない日の社会面の記事は笑える。この世は喜劇だ。喜劇は人情だ。

 人情は合理性から逸脱した選択から生まれる。理論の通った合理性ある判断は大切だけど、あえて感情に任せて合理性から逸脱した選択により、私たちは笑い、感動し、生きていることを実感するのだ。





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 日本ハムの斉藤祐樹投手が実力を発揮しています。ここ数試合勝利なし、ほぼ火だるま状態、一試合5イニング投げればへとへとの惨状です。防御率も3.132と実力相応の数字で先発ローテから外されても文句は言えません。栗山監督の無謀な期待のもと開幕投手のマウンドに立ち完投、ついでに完封とまぐれと奇跡が続き4勝を上げましたが実力はここで打ち止めです。このピッチャーは、そもそも、プロで投げるレベルまでまだ仕上がっていません。勝ってしまったのは、まぐれか対戦打者がふがいないか、その両方です。

 現在は低反発球の恩恵を受けていますが、従来のボールだとバッチィングピッチャーと化していたでしょう。想像するだけで怖くなります。

 今、真の実力が証明されたのだから、栗山監督と吉井ピッチングコーチは至急斉藤を二軍に落とすべきです。このままではただの見せ物、さらし者になるだけで斉藤に何らメリットはありません。指導者として責任を担っているのならここで決断することが最大の責務です。

 斉藤がダメなのは、言うまでもなく、体操嫌いの女の子みたいなあのへなちょこフォームです。躍動感もなければ気迫もない、小手先のテクニックが先行した爺くさいピッチングスタイルです。一刻も早く改善すべきです。本来なら、昨秋のキャンプで矯正すべきだった課題なのですが、もう我慢なりません。今すぐにフォーム改造に取り掛かってください。

 梅雨から猛暑にかけ、吐くほど徹底的に走り込んで下半身とスタミナを鍛え直すことを提案します。そして、下半身重視の投球フォームに改造してください。投手としては線が細く小柄の斉藤にとって上半身重視の上から投げ下ろすフォームは不向きです。中日の吉見、元巨人の桑田、懐かしの大野、北別府など手本にできる名投手はたくさんいます。共通するのは、タフなフィジカルとメンタル、切れのあるストレート、ゴルゴ13クラスの高精度なコントロール。下半身が出来れば、自然とフォームは定着しコントロールが良くなり、ついでにけがにも強くなるのです。

 一軍復帰は、そろそろマジックを意識し始める八月下旬から九月初日。八月下旬は前田敦子卒業フィーバーの最中で野球など誰も見向きもしないだろうから九月が妥当でしょう。酷暑でスタミナ切れした投手陣の救世主として斉藤が復活するのです。そして、マウンドの上にいるのは、早実時代のあの雄姿。

 誤解しないでいただきたいのですが、私は斉藤のことが嫌いなわけではありません。おちょくっているわけでもありません。むしろ好意を抱いております。正直、同級生の田中マー、沢村よりも期待しているし実力も上だと信じています。高校時代からずっと注目していました。いち早くプロ入りした田中マーの活躍を見ながら、こいつに投げ勝った斉藤はプロでどれだけ活躍するんだろうと想像するだけでしびれました。

 好きだから、期待していたから、悔しいのです、腹立たしいのです。田中マーや沢村の後塵に甘んじている現状が歯がゆいのです。

 斉藤の潜在能力が発揮されれば、田中マーや沢村などはるかに凌駕するピッチングを見せてくれるはずです。ストレートは150キロ越え、手先が器用なのでダルビッシュ並みの多彩な変化球を使いこなし、15勝は計算できるでしょう。大記録を達成しても「当然じゃん」と透かしたクールなマウンド裁き。このすかしっぷりこそ斉藤の真骨頂発揮です。

 斉藤には何をやっても違いを感じさせる華があります。ひたすら食べて体重増加させ肉体改造に取り組む田中マーや沢村を見ているとげっぷが出るけど、斉藤が肉体改造に取り組むとファッションになります。結婚だって違います。女子アナやタレントなど二線級の女など相手にしません。アカデミー主演女優賞を取った前田敦子と受賞翌日に電撃結婚。前田敦子は引退しそのまま公に姿を現さず山口百恵、藤村美樹みたく伝説となります。これくらいの芸当をやってのけるのが斉藤なのです。

 長嶋茂雄もびっくりの稀代のスーパースターをこのまま三流で終わらせるのは、国益の喪失に等しいものがあります。日本ハム首脳陣、フロントは真剣に考えていただきたい。

 やらないのであれば、やる気すらないのであれば、我々阪神タイガースが責任を持って斉藤を引き取ります。夏休み明けには斉藤を男にします。一流にします。斉藤ほど甲子園が似合う男はいません。また、一流になっても絶対にメジャーには行かせません。阪神出身の選手はメジャーではいまいちなので、適当に因果を含め最後はカネで斉藤を残留させます。

 プロ野球発展のためにも、是非、ご一考を。



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 意外とあっさり通るものなのですね、生活保護って。

 苦節○年、やっと食えるようになったとはいえ、いつ無収入になるか分からないのが芸人の世界。もらえるのならもらっちゃうよ。

 不正受給と決まったわけではないのに返還するのはいかがなものなのでしょう? 多分、受給額以上の納税をしているだろうし返還の義務もない。本当に反省の意志がありお詫びするなら仕事で証明して欲しい。私を笑わせてハッピーにしてくれ。

 次長課長もキングコングも好きでもなんでもないけど、消えるのなら正当に実力不足で消えるべきです。今の時代、生活保護自体、恥ずべきことではありません。妻と子供で精一杯の経済状況で親の面倒まで見るのは無理です。そもそも、フルタイムで働いて生活保護にも届かない待遇自体がおかしくないか? これで経済原理とまかり通るのなら、今後どんどんピンハネしてかすめ取る経営者がのさばるぞ。

 生活保護、株安、円高、原発再稼働と暗いニュースでじめっとしていたら、AKBヲタが遊びに来ました。 

「俺は、決めた。票を全てミルキーに投票する」

 開口一番から意味不明。前田あっちゃんが辞退したのに、こいつはCDを五枚も買い、来るべき総選挙に臨むつもりです。最初は河西とかゆきりんとかに分散予定だったけど、急きょ心変わりしたらしい。

「その、ミルキーってのは何て子なんだ?」
「渡辺美優紀だ。しっかり勉強してくれよな。議論になんないよ」
「俺はオタじゃないから。渡辺? 知らないなあ」
「チームB にいるさ」
「いたっけ?」

 AKBのサイトを開き、確認。

「この子か、えー? いたっけ?」

「センスのない奴だなあ。NMBと兼任することになったの。この子、この前、初めて見たんだけど、感触があっちゃんそっくりなんだ。あの子は化けるぞ」
「そんな可愛いかなあ。NMBなら山本ってこの子がダントツだよ。しかし、大阪は人材不足なのか? 名古屋の玲奈、珠理奈と比べるとかなり見劣りするぞ」
「NMBはまだできて日が浅いから。これから伸びるんだよ。ミルキー来るよ、センター取るよ」

 絶対にありえない。キー局のテレビ番組でAKBとSKEとNMBが共演しているのを見たことあるけど、SKEのNMBの女の子たちはまだ研究生に見えてしまいます。まだまだ素人っぽいんだよなあ。

「それはそうと、お前の一票か二票、優子ちゃんと佐江ちゃんに入れてくれないかな。ピンチなんだよね」
「やだよ、ミルキー一本だよ」
「途中経過をみたけど、優子ちゃん伸びそうにないんだよ。佐江ちゃんもあれでピークのような」
「そもそも優子ファンの絶対数は以前から怪しかったんだ。アンチあっちゃん、アンチAKB、アンチ秋元、死んじゃえヲタども、といったネガティブな票が優子に集中していたからね。今回は試練だよ」
「そこを何とか。功労者に愛の手を」
「知らねえよ。自分で買って投票しろ」

 冗談じゃない。こんなものは所詮バカの祭典。正常な奴は絶対に投票などしない。半年もすればジャンク品になるようなCDなど買ってられるか。


ヲタの予想。

一位 大島優子
二位 柏木由紀
三位 高橋みなみ

二十位 みるきー

 なんだよ。普通じゃねえか。


オレの予想。



一位 大島優子
二位 宮澤佐江
三位 松井玲奈

十位 北原里英
二十位 松井咲子


 俺の予想には愛情がある。






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 在日中国大使館の1等書記官によるスパイ活動容疑を読売新聞がスクープしました。スクープしたところで弱腰の政府、外務省が動くわけでもないし何か進展するわけでもないのですが、中国のエリートが白昼堂々とスパイ活動をしていた事実を報道したことで、スパイ天国日本の実情を、改めて国民に証明したことには意義があるのかもしれません。

 私が購読しているメルマガによると、警察が読売新聞にリークした理由は、映画『外事警察』のスポンサーに読売新聞があったからだとか。せっかくの情報もこういう使い方しかできないところにこの国の情報リテラシーのレベルの低さを感じます。

 とはいっても、国内諜報活動に関しては公安警察の評価は高く、モサドやCIA、MI5などと肩を並べるくらい優秀なスパイ集団だそうです。

 公安警察とは、その名の通り警察組織の中の一つであり、活動部隊を構成するのは警察官です。しかし、同じ警察官でも公安警察官は極秘となっていてその顔と名前を誰も知りません。警察は治安が任務ですが、公安は防衛が任務です。警察より防衛省の秘密部隊と見なす方がしっくりきます。ですから、普通の警察官と比較すると仕事への価値観は水と油で、捜査一課の刑事などは公安を目の敵にしています。

 諜報活動自体は地味なもので、張り込み、盗聴、買収など至極古典的です。そこらの興信所と似たようなものです。ただし予算はべらぼうにもらえるので、最新機器を利してハイスキルの諜報能力を発揮していると思われます。

 アメリカのスパイのように、とある組織の構成員になりきり組織に潜り込んで情報収集をしたとか大使館のコックが実は敏腕スパイだったとかいう話は聞いたことはありません。せいぜい、既存の組織内の人間をカネで買収し、そいつから情報を集めている程度です。

 あらゆる情報を集めるプロなので、狙った相手は徹底的に洗います。24時間監視し続ける粘着質は異常で、まともな精神構造ではまず耐えられない仕事です。国家の危機に及ぶかもしれない団体などはほぼ全て公安にマークされていて、重要な情報もほぼ全て公安に把握されています。だから、オウムの逃亡犯などはとっくに突き止め監視していたはずです。さらには、あのサリン事件も把握していた可能性が高いです。公安の諜報能力ならこれくらいはできて当たり前なのです。日本は、外国人スパイにとっても天国だけど、自国民によるスパイ活動も楽ちんにできちゃうのです

 公安が警察内で嫌われているのは、その排他性、秘密主義にもあるのですが、せっかくの情報を有効に活用しないからです。公安は、どんなに有用で事件解決につながる情報をつかんでも捜査一課や四課には回しません。情報は直属の上司のみに伝えられ、その上司だけが得た情報の使い道を決定できます。使うか使わないかの基準は、出世できるかできないか、それだけです。国益や人命より我が身の保身、立場が最優先されるのが警察官僚の社会常識なのです。

 公安警察官の仕事は情報収集のみで他の任務に関してはひたすらシカトです。上からの指示以外では絶対に動きません。例えば、捜査中事件に出くわし目の前で同僚の制服警官が殺されても見殺しにします。ちょっと人の心があれば、上司に「どうしますか?」と電話で聞くけど、自ら助けにはいきません。トム・クルーズや007のような自分で判断して動くアグレッシブさは皆無です。自分で考えて動く習慣がないせいか、公安OBの話は、集めた情報を朗読するだけみたいで本当につまらないです。

 今度の中国人スパイについても、公安はその活動をとっくに捉え監視下に置いていました。日本の機密事項が中国に筒抜けになっているにもかかわらず、何らアクションを行わなかったのは、国益よりも立場を優先したからなのでしょう。こんな形でしか白日の下に晒せないのは情けない限りです。情報はあるけど、情報を使いこなせていません。

 同じ警察組織にいながら、情報は流さない、同僚を見殺しにするなどで、現場で捜査する刑事にとって公安警察は憎悪の塊です。正体は分からないけど、ベテラン刑事になるとひと目で公安だと分かるそうで、発見した時には拳銃片手に「協力しろ。言うこと聞かないとぶっ殺すぞ」と脅迫するそうです。公安警察官は、素直に「はい」と答えられるはずもないので「上司に相談します」と返事するのが精いっぱいです。

 もう腐りきっている。何ともバカバカしいけど、巨大組織なんてのはバカバカしいことを真剣に取り組まないと機能しないのだと思います。

 世の中には、未解決事件が多々ありますが、公安がその真実を掴んでいる可能性は否定できません。知っていても表にしないのは、結局、うま味が無いからなのでしょう。官僚社会に正義を説いたところで、豚に真珠です。とんかつ食って喜ぶ、そんな人種が官僚です。




『SPIES LIKE US』 by Paul McCartney


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 ついさっき決裁したトレードです。今晩は気持ちよく眠れそうです。

 天才としか言いようのない、奇跡の取引をご覧ください。


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 ユーロドルの日足です。今年の安値を更新後の戻りラインタッチを狙う。



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 15分足。節目の抵抗線手前でひげを出して失速。ここで売り。

 トレンドラインブレイクで二発目の売り。その後、大きな戻りを食らうけど高値更新ならずホールド。この戻りを狙うべきだったかもしれない。

 窓埋めを狙ったけど、トレンドラインと節目(ピンクライン)に到達で決済。アメリカ市場が休みなので無理はしない。というか、精神的にもう限界。

 ピンクのラインはピボットライン。ポジポジ病を改善するためこのラインの上では原則買い、下なら売りのルールでやっている。今日は例外の逆張り。

 逆張りの根拠は、朝の窓開け後抵抗線まで100ピップ以上の上昇があったから。一日の平均値幅を超えていて失速する可能性が高いとみた。

 六月は初日から雇用統計、ISMとイベント盛りだくさん。6日はAKBの総選挙。20日は井岡と八重樫の統一戦。想像しただけでしびれるぜ。

 では、グーッラック!!





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 私の知る限りでは、当時の未公開株価格は一株(一単元)当たり最低30万円以上で販売されていました。イー・バンクが80万円、リクルートは一株10万円を一単元10株で売られていたと記憶しています。高くなると200万、300万円ってのもありました。評価額の算出法は分かりませんが、そんな価値などないことは事実です。ちなみに営業マンの歩合は売り上げの10%で基本給が25万円です。なかなかの厚遇ですが、厚生年金など社会保障には加入していません。会社への通勤費用は支給されますが、営業で費やした費用は契約が成立しないと支給されませんでした。

 商品自体は安くない価格設定なので、ターゲットは自然と富裕層になります。繰り返しますが、彼らにはだます意思など一切ないので老人の資産を狙うとか、日中一人になった老人を狙うなど悪質な営業は一切行っていません。どちらかというとプロを狙っていたと思われます。有名私立校の卒業名簿、名簿業者から購入した株式取引名簿を傍らにせっせと電話営業していました。

 つまり、未公開株を購入していたのは富裕層で資産運用せざるを得ないだけの資産があり株についても素人ではない人々や、活発に株の取引をしている個人投資家でした。ロバート・キヨサキの金持ち父さんシリーズ、橘玲のゴミ投資家シリーズ、パンローリングの分厚く高いだけで中身はないけど読んだら賢くなった気がする書籍群を愛読し、金融リテラシーは平均以上あると自負する人達です。当然、自分が詐欺に引っ掛かるなど露とも信じていません。オレオレ詐欺に引っ掛かる被害者に同情せず逆に非難する立場の人々です。

 比較的社会的信用が高い人が未公開株を購入するので簡単に関心を抱いたのでしょう。富裕層同士のネットワークも手伝って、電話した際の感触はかなり手ごたえがあったそうです。「上場前の大事な時期なので信用できる人を探しているのです」と営業トークをはさめばコロッと信用してくれました。「あの方が購入しているのならやってみようかな」のノリで売れていったそうです。

 都市部で最も売れたのは税理士です。理由はよく分かりませんが、士業の中でも断トツのお得意様でした。あまりによく売れるので、営業マンはしらみつぶしに税理士事務所に電話営業していました。恐らく東京都内の税理士なら全員一度は電話を受けたと思います。「いや、うちはないね」と答える税理士はもぐりか実際に未公開株を購入し照れ隠ししていると読んで間違いありません。とにかくあたりがいいのでガンガン営業をかけていて、ある営業マンは税理士だけで月1000万円を超える売り上げを達成したこともあります。

 都心部の税理士事務所に電話をかけ尽くした次は、地方の税理士に電話をかけていました。これも大当たりでした。冷たいガチャ切りが当たり前の電話営業のなか、税理士だけは前向きに話を聞いてくれたのです。

 恐らく、税理士間で未公開株投資はかなり話題になっていて、群集心理にはまり「あいつが買ったのなら俺もやってみよう」という気持ちが働いたのだと思います。税理士なので決算書は読みこなせるし、事業内容を見れば大体のめどがつくはずなのですが、周りが皆はまっていく現実を目にすると「成長企業は最初は赤字が当たり前」と誤った思考を正当化しノリだけで購入を検討していたのでしょう。

 このように未公開株の購入者の顔ぶれが分かると、なぜ『預り書』を活用した詐欺まがいの営業が表に出なかったか理由が分かります。購入者はおおかた社会的信用があるエリート、インテリ層です。この人たちが、営業マンの口車に乗せられて未公開株を掴まされたと表沙汰にされたらどうなるでしょう。信用は失墜し、格好のネタにされバカにされるのがオチです。権威、信用、実績が命の税理士が大量に購入していたとばれたら、もう仕事を取れないかもしれません。何が何でも隠し通しぬくしかないのです。だまされたわけではないけど、からくりを見抜けなかった事実はキャリアに大きな傷跡を残したことでしょう。

 あまり評判のよろしくない未公開株販売業者ですが、購入者のレベルなどを考慮すると、営業スタイルは至って健全で、結果的にはどっちもどっち、お互い愚かだったということが分かります。

 一見、信用できて頭の良さそうな人でも、群集心理に陥るとまともに脳が働かなくなることがあります。未公開株投資は、濡れ手に粟はありえないこと、しんどくない訓練に成功は無いという当たり前の真理を教えてくれました。そして、努力して富を得た人でも心のどこかに、楽して儲けたい、という俗っぽい欲があることも教えてくれました。

 竹中工務店、サントリー、日本郵政etc……

 もし、これらビッグネームの株を購入できるチャンスに恵まれたら、あなたはどうする?




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 満を持して公開されたフェイスブック株が期待を裏切っています。元々の評価額が高過ぎたのか、騒ぎ過ぎたのか、証券会社が目先の儲けに目がくらんだのか、熱狂している投資家が自分を見失っているのか、理由は様々ですが全てその通りなのでしょう。私はこの地合いの中、よく踏ん張っていると思います。冷めた見方ですが、時価総額がアマゾンより大きいのが素直に頷けません。高い期待があるとはいえ相当割高に設定されている気がします。これからの長い人生、無くなって困る会社はアマゾンか? グーグルか? フェイスブックか? この視点で考慮して投資したい企業はどれでしょう? フェイスブックは相応しい評価を下されているのか?

 株価が冴えないとはいえ、創業者など初期に資金拠出した投資家は今上場で巨額の富を得ることができました。もしその中の誰かが知り合いで、少しだけでも株を譲ってもらえたら労せずお金儲けができます。上場の半年前、いや、三年前でもいい。上場確実の優良な未公開株を手に入れる方法は無いのでしょうか?

『未公開株』何とも怪しい響きです。今となってはお年寄りをカモる代名詞となり、その被害は社会問題化しています。新聞等の報道では、未公開株問題は、今になってどんどん大きくなっている印象を受けますが、未公開株が『投資』として最も熱く取引された時期は約7~9年前まで遡ります。

 当時は、小泉竹中路線による緩和政策が功を奏し、景気が右肩上がりの時期でした。日銀は輸出企業のためにせっせと介入してはドルを大量に買って円安を維持し、ついでに買ったドルでアメリカ国債を購入しアメリカの長期金利上昇を抑えていました。高価なブランド商品が売れまくり、高層マンションがにょきにょき建設され、カタカナ系不動産会社がファンドを作って土地を買い漁っていました。深刻な人不足で、企業は、新卒の学生を我先にと躍起になって取り合っていました。今では信じられませんが、新卒というゴールデンチケットと一流大学卒の箔があればいくらでも内定がもらえたのです。

 株価は右肩上がり、放っとくだけで株長者が誕生し、空前の投資ブームとなりました。そんな中、俄然注目を浴びていたのが新規株式公開、IPO投資です。IT関連やら不動産系やら新規上場した企業は公開価格から余裕で50%は上昇、倍々ゲームも珍しくありません。新規公開があるたびに投資家は証券会社に少しでも株を融通してもらえないかと懇願していました。この加熱するIPO市場に目を付けたのが、自称ベンチャーキャピタルと呼ばれる未公開株販売業者です。

 表向きは、ベンチャーキャピタルとか投資アドバイザー、コンサルタント等と称していますが、はっきり言って投資や経営に関してはど素人の集団です。IPOの知識や手続きもよく分かっていなかったと思います(思います、と表記したのは、結局、彼らが売った株は一つも上場しなかったので評価のしようがないからです)決算書もろくに読めません。実態はモーレツ営業会社で、スローガンは売り上げ至上主義、ただそれだけです。

 業者の未公開株式購入ルートは私の知る限りで次の通りです。

 大手金融機関などによって設立された、真っ当なベンチャーキャピタルからの買い取り。例えば、ジャフコ。こういった有名なファンドがやむを得ず上場前に換金したくなった際に、業者が買い取るのです。確か、二次売買市場と呼ばれています。業者の幹部は「ニッチ市場を狙った」と自慢していました。仕入れた株は、最低でも仕入れ値の三倍で一般投資家に販売されます。

 もう一つが、創業者社長から直接買い取る方法。早い話が、資金繰りに困った社長が自分の持ち株を売って現金化していたのです。これも現場では三倍以上で販売されていました。これと似た方法で、現役役員やOB役員から直接買い取る方法もあります。役員にしてみれば無理矢理買わされたけど一向に上場の気配がない中、いち早く現金化したかったのでしょう。有名どころでは大塚製薬、リクルート、イー・バンク(現楽天バンク)が出回っていました。イー・バンクはよく売れていたそうですが、風のうわさで、提携に失敗したライブドアから流れたという説があります。

 他にもいろいろルートはあるでしょうが、私が知るのはこれだけです。

 この怪しい株は、IPOブームに乗ってよく売れました。大手業者となると、本社だけでなく支店まで設け、社長は高級外車を乗り回すなど派手に営業していました。振り返ってみると、ばかばかしいの一言ですが、当事者は本気でした。擁護するつもりはありませんが、業者は幹部も営業マンも本気で上場すると思って営業していたし、客も上場するかもしれないと本気で考えて購入を検討していたのです。だから、彼らの間にはだますとか詐欺とそういう意思は全くありません。営業精神自体は健全なものでした。ただ、愚かでした。売る方も、買う方も、大勢に流され自分で考えることを放棄し、楽な金儲けにしか目がいかなかったのです。そして、そんな投資にはまることが金儲けの最先端を行くインテリだと勘違いしていたのです。

 例えば、当時の株式市場では株式分割をすると物理的に需給関係が歪んで株価が高騰する場面がありました。まだ社長に君臨していた堀江氏率いるライブドアがよく利用したイカサマもどきです。この現象を業者は利用します。分割自体は株の価値に影響を与えないし、そもそも未公開株には関係のない話なのですが、営業トークで「この株、近々、株式分割します」とかませば買ってもらう確率がぐんと上がりました。嘘みたいだけど、営業マンは一切嘘をついていないし、客は騙されたと意識していません。双方とも、本気で、分割したら株価が高騰すると信じていたのです。

 ブームに乗った左団扇の幸福は長く続きませんでした。
 
 先述の大手業者の顛末です。

 企業は毎年株主総会を開催せねばなりません。その株主総会のシーズンに通知書が届き、最新の決算書を見て営業マンは愕然としました。業績が一向に伸びていないのです。累積赤字が積もり債務超過寸前というかしている企業があります。黒字の企業は一つもなし。この業績でどうやって株価をはじき出したのか疑念が社内に渦巻きました。当然、客先からも不安の連絡が入ります。みんな気付き始めました。

「俺たちの売っている会社は全部クズだ」

 客からクレームが来ても、「自己責任」で逃げるしかありません。いつしか、社内の士気は下がり、売り上げは全く伸びなくなります。更に決定的な事件が起こります。社長はじめ幹部が自信満々で仕入れた株の会社が、販売後一週間そこらで民事再生法を申請したのです。これを境に一気に信用を失います。

 身の危険を冒してまでボロ株を売る気などあるわけのない社員は、営業そっちのけでネットに会社の内情を包み隠さず書き込みだしました。幹部が摘発に乗り出しても悪い噂はとどまることを知りません。社員は逃げるように退職し、ネットカフェで告発し続けました。結果、この業者は信用と売り上げを失い、支店も閉鎖、間もなく消えてしまいました。社員は、社長はじめ幹部はどうなったのか不明です。

 あの時、業者が売った株は一つも上場していませんが、例外があります。大塚製薬です。大塚製薬は上場しましたが、あの時、ラッキーにも株を購入した人は上場の恩恵を享受できたのでしょうか?

 残念ながら、何ら恩恵はなかったと思います。というのも、大塚製薬の株には譲渡制限がかかっていて株を譲渡するなら取締役会の承認が必要です(まあ、この時点で買ってはいけないのですが)。さらに、株券自体は信託銀行に保管されているので株券を手にできません。つまり株主と主張できない。業者は株券の代わりに『預り書』なるわけのわからない有価証券もどきを配布し、これで株主の権利を証明できますと笑っていました。上場した暁には業者が手続きを代行するとのことでしたが、上場した暁には業者は消えてしまっているので、いったいどういうトリックを使って真正の株券を調達するつもりだったのか未だ不明です。

 このかなり危なく怪しいスキームは訴訟にまで発展してもおかしくないのですが、当時は未公開株がらみで訴訟は起こらなかったし、ネットで散々内情を叩かれても警察は動きませんでした。

 警察の動向はともかく、ボロ株を掴まされた人たちはなぜ役所や裁判所に相談なり訴訟をしなかったのでしょう?

 それは、相談したくても訴えたくてもできない切実な事情があったからです。次回、未公開株を買っていた人がどういう人だったかについて話します。大衆に常に間違うを説明するにちょうどいいテキストになると思います。



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 ショートカットで黒髪、清楚で控えめ、ナチュラルメイク。

 こんな女性にたいていの男はイチコロです。でも、めったに見かけません。理由を考えても、女性心理などろくに分かるはずもないので、直接A女史に聞いてみました。

「男ってホント女に関してはイメージが貧困でセンスが無いよね。よく考えてよ。ドラマの端役でも出演できる僥倖に恵まれた女って万人に一人いるかいないかじゃない。AKBですら千人に一人。99,9%以上の女は箸にも棒にもかからないその他大勢の人生を歩んでんのよ。そりゃ知ってるわよ。清楚で大人しいナチュラル・アンド・ショートヘアーの女が男にもてることくらい。でもね、したくてもできないの。ショートカット似合わないの。ナチュラルにしてもブスはカバーできないの。大人しくしてたら誰にも口きいてもらえないの。あんたらの好みの女は0,1%、0,01%の狭き門を潜り抜けたほんの少数派。いるだけでちやほやしてくれる。女がみんな、夏川結衣とか松井玲奈じゃないのよ。あの人たちは、ブスがいるから引き立ってんじゃない。あなたもちょっとはデリカシーを意識して女性と接するべきね」

 とても分かりやすい。女性が、気合を入れると、ことごとくキャバ嬢のような風貌に変身する理由が理解できます。

「女に幻想を抱いていたら、いつまでたっても結婚できないわよ」

 余計なお世話です。結婚できないあんたの方がよほど問題です。少なくとも私は結婚に関しては幻想など全く抱いていません。むしろ恐怖心の方が大きい。年を取ってくると、離婚する同世代がちらほら誕生するからです。離婚を決意した直後、子供のことを思い涙を浮かべる男の姿を目にすると、結婚に何の意味があるのか疑しくなります。

 先日、知人が離婚しました。結婚生活20年、高校生の子供が二人います。理由は特にありません。性格の不一致、生理的に旦那が嫌になった奥さんが三行半を叩きつけたのです。一方的に人間否定された知人は話し合い、改善すべきことは改善する努力をし、理解を求めましたが、一旦決意した女の意地はそう簡単には崩れません。財産分与も養育費もいらない、頼むから別れて欲しいと懇願される始末です。家庭内別居に疲れ果てた彼は離婚届けにハンを押しました。

「あー、すっきりした」

 ずっと暗かった妻の顔が瞬く間に生気にあふれ快活になっていくのを見て、この二十数年何のために生きてきたのだろうと自分に問いかけたのでした。

 奥さんと子供がいなくなり残されたのはローンが残るマンション。しばらくして、奥さんから手紙が届きます。

『養育費をお願いできませんか』

「別に払うのはいいけど、払った方がいいと思う?」
「義務だからねえ。でも、養育費なしで離婚したんだろ?」
「うん。子供とも上手くいってたけど、今となっては洗脳されてすっかり悪者扱いだろうな」
「経済的自立もままならないうちに離婚を急ぐのはナイーブ過ぎるよ。面倒見られないのなら子供を引き取るよって言ってみれば?」
「そうだよな。ちょっと、納得しかねるよな」

 もし、奥さんが弁護士でも雇って、養育費や慰謝料を請求したら間違いなくその要望は通るでしょう。現代の離婚事情は理不尽なくらい女性に有利にできています。普通のサラリーマンなら別居して半年もするとすっからかんになりほぼ全面承諾せざるを得なくなります。

 でも、最近はなかなか都合よく物事が進まなくなりつつあります。長引く不況で、養育費を払える男は一握りしかいないからです。公務員や労働組合のある大企業など。それ以外、20代、30代の男は間違いなく慰謝料も養育費も払えません。住宅ローンで精いっぱいでしょう。仮に、払えたとしてもその間再婚など無理です。養育費があるがためにリセットして再スタートできないのはあまりに負担が大き過ぎます。たまに借金してでも養育費を払えと叫ぶ女性運動家もいるけど、そんな無茶な要求より経済的独立を促す方がよほど健全だと思います。

 養育費の払えない男が激増する中、元妻が利用するのが生活保護です。子供二人なら多分二十万弱はもらえます。下手なパートより待遇が良いので、生活保護を受ける母子家庭は急増していて、地方では深刻な財政問題となり、経済を疲弊させています。

 残念ながら、この悲劇に終わりはありません。解決策はただ一つ、奥さんが経済的に独立してから離婚にふみきることです。慰謝料や養育費を当てにしているうちは貧困と社会的弱者から抜け出せず、劣悪な環境の中、ろくな教育を受けられなかった子供が親と同じ悲劇を繰り返すでしょう。

 今後、普通の労働者の給料は減り続けます。スペシャリストでもない限りみんな給料は減ります。グローバル化すればするほど、途上国の労働者の所得が増え、そのツケは先進国の労働者に回るのです。

 法的有利にかまけて男への理不尽な要求はもう通りません。お金がないのなら何をすればいいのか? 結婚しないのが最善の策です。消費しない、恋愛しない、結婚しない、現代の若者の選択はなかなか合理的で大人なのです。



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 ここ二年ほどメールでしか連絡を取っていなかった専業トレーダーと久方ぶりに飲む機会があって、年がいもなく友情について語り合った。

 彼の父は転勤が多く、彼は、小学生の時、数回転校を経験した。ほとんど友達を作れなかった。思い出はおろか誰かと口を聞いた記憶すらないらしい。語る価値もないつまらない小学生生活だったけど、彼には学力があり、それが唯一の救いであると同時に学校に通う動機だった。

 最後の転校は中学校入学時だった。クラスメートは、地元の小学校からそのまま進級してきた連中だ。既にグループが形成されていて集団になじむのに苦労した。周囲に倣って野球部に入り、数人の友人ができた。休日に誘いあって遊ぶのが楽しかった。でも、一つ問題が起こった。成績が目に見えて下がったのだ。

 彼にとっての優先事項は進学だった。部活は学校生活になじむための一手段に過ぎない。部活を三年間続けてもレギュラーになれる目はなかったので、あっさり退部し、友達との付き合いも抑えて週末は勉強に費やした。部活と友達付き合いと学業を両立させるのはごく一部の優秀な人間にしかできない至難の業だと悟ったのだ。

 野球部の先生からは「ここで辞めたら意味がない」と説教され、数少ない友人とも疎遠になったけど、志望校合格のほうが大切だった。名門校に合格することは一流になるか二流になるかの重要な岐路だ。野球と友情を優先して三流以下になるかもしれないのなら進学を優先するのは当然だ。

 私も同じような経験がある。浪人時代だ。当時の私は偏差値30ちょっとの劣等生で崖っぷちに立っていた。特技もなければ特にやりたいこともない人間にとっては深刻な危機である。私は人間関係をシャットアウトし、自宅と予備校だけを往復する地味な生活に徹した。好きな映画を我慢しひたすら予習復習に時間を費やした。幸いそこそこ名のある大学に合格できた。他人と比較して自分を評価することにあまり意味がないことを学んだような気がする。結局、最後は自己責任なのだ。

 友人らしい友人がいないまま、彼は卒業し志望していた名門校に入学する。高校時代は比較的明るい生活を送ることができたらしい。各中学校のエリートが集まる名門校の雰囲気はやはり格別なものがあったようだ。何より、級友と“大学合格”という同じ価値観や目標を共有できたのが大きかった。

「友達はいないよりはいた方がまし。その程度だよ。開き直れば、一人ででも生きていける」と彼は言う。「数よりも質だよな。同じ価値観や目標を共有できれば上手く付き合える。でも、そんな奴って悲しいくらい少ないんだ。最悪なのは、将来に絶望したり自暴自棄になって友情に幻想を抱くことだよ」

 私は納得してうなずいた。

 AKB48の女の子たちは、テレビでは屈託なく明るい笑顔を振りまいているけど、彼女たちはほぼ全員共通して人見知りが激しい。意外かもしれないけど、普段の彼女たちはとてもシャイで人の輪に溶け込むことが苦手らしい。だから、リアルでは友達が異様に少ないそうだ。はっきりと「友達がいません」と公言するメンバーも少なくない。愛嬌と人に好かれることが命題のアイドルだけに、どこまで本当なのか疑問だけどまんざら嘘でもないだろう。友人が少ないと公言するメンバーは、総じてファッションに興味がない。年頃にもかかわらずプライベートでは地味な生活に徹している感がある。普段、あまり他人に気を使っていない風にもうかがえる。

 同じアイドルのPERFUMEののっちも友達がいないらしい。三人の中で一番スタイルが良くて器量があって普段も人気者のイメージがあるけど、彼女も人見知りが激しく大学では友達を作れなかったそうだ。そういえばのっちもファッションには無頓着だった。どうやら、クラスの人気者が芸能界で成功するわけではなさそうだ。むしろ、逆かもしれない。

 彼女たちは、学校生活で何らかの違和感を抱きながら生活していた。普通の人とは違うという違和感は確信となり、全くの別世界へアイデンティティを求め、オーディションに応募する動機となる。彼女たちが支持されるのは、他人(ひと)とは違う、という違和感が傲慢から生まれたものではなく謙虚さから生まれたからだ。

「私は社会になじめず、ドロップアウトした落ちこぼれ」

 競争が激しくふとしたきっかけで人間関係が簡単に崩壊する社会で、彼女たちが長期に渡り関係を維持できているのは、チームプレイがモチベーションになっているからだ。目標があって同じような価値観を共有できる集団にいるとなんだかんだで楽しいし幸せなのだ。メンバーはライバルだけど、かけがえのない友かもしれない。でも、そんなかけがえのない出会いができるのはほんの一握りだ。

 登下校が一人ぼっちで、夜、勉強机の前で「今日も誰ともしゃべらなかったな」とため息をつくことは、実は、それほど恥ずかしいことではないのかもしれない。



 



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 とある雑誌を立ち読みしていたら、ブラック企業について特集があり長居してしまいました。

 最も黒いと評されている企業はワタミで、続いてサイバーエージェントや楽天、マック、JTB、伊藤忠、ユニクロなどそうそうたる顔ぶれが揃います。これらの企業に共通していることは、不況下でも稼いでいるということです。そのしわ寄せは社員が受けていると解釈すればよいのでしょうか。

 労基法違反とか何とかと主張しても、法律をいちいち気にしていたらほとんどの企業が前に進まないのは明白です。受注が舞い込み忙しくなったら月100時間残業などざらでしょう。自分の職場がブラックか否かの基準は、仕事に対する意欲の持ち方なわけで、本当に好きだとか明確な目標があれば少々の無理は難なくこなせるものです。

 我が身と我が時間に加えて魂まで会社に売ることができるなら、ブラック企業と世間から評されてもへっちゃらです。堂々と「会社は僕の人生そのものです」と宣言しましょう。全然うらやましくもあこがれもしないけど。

 同じくブラックイメージがあるトレーダーは、少々特異です。

 トレーダーは社会に対して特に何の貢献もしません。突然いなくなっても誰にも影響はありません。死んでも泣く人はいません。虚業と批判されても反論できません。大儲けして自慢しても嫌われるのがオチです。

 良いところのないトレーダーですが、これだけは胸を張って主張できる美徳があります。

 誰にも迷惑をかけない。ということです。あくまでも個人トレーダーの場合ね。

 徹頭徹尾自己責任、自己管理で取り組まねばなりません。すべて自分で決断するシビアな世界。負けても誰も慰めてくれない、助けてもくれない。でも、儲かったらきっちり納税するしかない。厳粛な管理下、脱税などできません。過労死、脱税、公的資金注入、破たん、横領……企業不祥事続発の事実に比べると、トレーダーのがずっと常識的かつ社会的です。



 昨日のトレード。

夙川キット Shukugawa Kit


 ギリシャ悲劇でユーロに注目しがちのなか、ポンド君が失神していました。平均線反発とトレンドラインブレイクで戻り売り。

 怖い。自分の才能が怖い。

 もっと怖いのは、こんな素直に、教科書通りに下抜けするチャートが恐ろしい。綺麗だろうがなかろうが、素直に抜けることって滅多にありません。価格はでたらめに動く、テクニカルが機能する方が異常だよという感覚で取り組んだ方がちょうど良い。だから、この美しいブレイクはシーラカンスもびっくりなのです。

 チャート的にユーロもポンドも深い戻りがあってショートしたいところですが、そう思惑通りいかないのがトレードの奥深いところ。ユーロは素直に今年最安値更新しそうな形状です。でも、ここで売るのってやっぱ怖いね。

 では、グーッラック!!




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