青い天使のアトリエ*嵐*山love♡妄想小説*

J事務所所属、気象系グループさんの名前をお借りして
腐った妄想小説を書き綴っております
主に山コンビメインですが他のCPもあります

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テーマ:


ピチョ・・ン・・・

















「ショウ・・・・」











     !?
     ー ピクッ ー




俺は深い眠りから意識を取り戻す途中で
寂しそうに呟くその声を聴いた

でも俺はそんなことはあり得ないと思っていたんだ
だって俺がこの場所で眠っている事は
この屋敷に住むマサキ、カズナリ、ジュン
そしてセバスチャンの4人しか知らないし
ましてや俺を起こすことが出来るのは血縁者である
異母兄弟の3人しかできない事だったから・・



だけど・・・


さっきから漂うこの甘い匂いはなんだ?



あの儀式が終わるまでは絶対眼を覚まさないようにと
深く自分に暗示をかけていた筈なのに
その暗示さえ解いてしまう程の”能力(ちから)”と甘い香り・・




ー ゴクッ・・・ -




でも俺はこの香りを知っている・・

アイツが初めてこの屋敷に姿を現した時も
俺はこの香りで目が覚めたんだから・・・





「はぁ・・・っ」





それに・・

今、俺の身体が熱く滾
っているのは何故だ?
ドクンドクンと何か熱いモノが俺の中に流れ込んできている・・


それは俺がずっと待ち望んでいたもので
花嫁が儀式の時に差し出す”命”そのものだ・・・




「っく・・・!?ぁ・・・」




俺はその時”まさか・・・”と思っていた


でも、もしそうだとしたら・・
取り返しがつかなくなる前に助けなければ・・・




「ぅ・・・あぁ・・・」





ドクンドクンと胸が鳴る

待ってくれ・・・と無意識のうちに叫んでた




「サ・・・」





深く暗い闇から駆け上がり
近づいてくる光に思い切り手を伸ばす・・・


そしてその光の先で優しく微笑んでいる
アイツの身体を強く引き寄せると
そのままギュっと抱きしめた・・・




「何処にも行くな・・・智っ!!









ー !!!!? -






はぁっ!、はぁっ・・はぁっ・・・」



そう叫んだ瞬間
俺は自分の隣に智がいる事に付いた




!!!?
「智っ!!?智っ!!!」




     「・・・・・・・・・・・」



「おい!しっかりしろ!!
 お前は一体何をやっているんだ!!」




     「・・・・・・・・・・・」




俺は青い顔をしたままぐったりとしている智の身体を抱き締めようとした
でも次の瞬間智の細い手首から血が滴り落ちているのが見えたんだ



!!!?
「バカっ!!こんなにたくさん血を流して・・・っ!
 お前が死んだら意味ないだろうが!!」




     「・・・・・・・・・・・・」


「智っ!!智っ!!しっかりしろッ!!」


     「・・・・・・・・・・・」



「死ぬな!死ぬことは絶対に許さないぞ!!
 俺の花嫁になるんだろうが!!
 俺とずっと一緒にいるって約束しただろ!!
 智っ!智っ!!!」





俺は華奢な身体を強く抱きしめながら
何度も何度も名前を呼んだ


でも俺の腕の中にいる智は
その長い睫毛をピクリとも動かす事はない


俺はそんな智の姿を見て
コイツの命を救うために
自分自ら封印していたある事をしようとした





「智・・・俺はお前を失いたくない・・
 でも俺がお前の血を吸ったら
 お前は人間じゃなくなってしまう・・・」




     「・・・・・・・・・・」




「どれだけ辛い事があっても・・悲しい事があっても・・
 死ぬことすら敵わない身体になってしまうんだ・・・」




     「・・・・・・・・・・」




「それでもいいと・・言ってくれるか?
 それでも俺と一緒にいたいと・・思ってくれるか?智・・・」





      「・・・・・・・・・・・・」




「でもこの方法しか今のお前を救う方法がないんだ・・」















「ごめん・・・」











俺はそう呟きながら
バンパイアとしての能力を発動させる

そして自分の腕の中にあるその細い首筋に
自分の歯を立てた・・・







カタン・・・







「!!!?」





でも、その時

俺達2人だけしかいない筈の部屋で小さな影が蠢いた





!!?
「誰だ!!」





俺は確かに感じる異質な影に向かって牽制球を投げつける
そしてその影の居場所を探して部屋中を見まわした




「そこにいるのは誰だ・・・姿を現せ・・・」



するとその影は扉の近くに置いてあったランプの影からゆっくりと姿を現し
見覚えのある細い体の線を作り上げてゆく・・・


そして消えゆく人の命など簡単に取り戻すことが出来るかのように
小さく微笑みながらこう言ってきたんだ・・




      <俺が助けてやろうか・・・?>




「!!!?」




      <まさかこんな場所に隠れていたとはね・・>




「おまえ・・・」



      <確かに犬には無理だね・・・
       こんなに薔薇があったら
       この香りで鼻なんて利かないや・・・(笑)>




「一体どうやって?」




      <ん?フフッ、そんなの簡単だよ
       だって俺の分身を智の影に紛れ込ませていたんだから・・>




「お前いつから・・?」




      <前に・・お前達に邪魔された時だよ・・・?
       俺があのまま諦めるとでも思ってたの?
       ふふっ・・諦める訳ないじゃない・・>



「・・・・・・・・・・・」




      <だって俺はこの子の”能力(ちから)”を使って
       天界へ帰るんだからさ(笑)>



「ふざけるな・・・
 お前は堕天したんだろ?
 もう2度と天界へ帰る事なんて出来る筈ない」



      <・・・・・・・>



俺は目の前にいる影にそう威圧する
するとその影はどんどん色を濃くしていった・・・



     <ふふっ・・。それがさ・・この子の血があれば可能なんだよね・・
       俺の身体についた穢れを・・この子の血で洗い流すんだ・・
       そしたらもう一度白い翼が生えるんだよ・・
       天界へ帰るために必要な翼がね・・・>




暗い闇の中で足元からゆっくりと人の形なってゆく影


俺は智の身体を抱き締めながら
影に向かって何度も自分の力を発動させてみるけど
その全ての攻撃は闇の中へと消えてしまい何のダメージも与えられなかった

     


     <ふふっ・・。無理だって・・・
      だって俺はお前たちの先生なんだよ?
      生徒が先生に敵う筈なんてないんだ・・
      さ、諦めてソイツを俺によこせ・・>




「ふざけんな」



     <ふ~ん、でもいいの?
      その子を自分達と同じバンパイアにしたいんだ・・・
      しなくても良い苦労をその子に背負わせるんだ・・ 
      可哀想だよね~人間じゃなくなっちゃうんだもんね~>



「っく!!」



     <でも俺だったら・・天界へ連れて行くことが出来るよ? 
       そしたらまた人間として蘇ることが出来る・・
       さぁ、この子の為にはどうするのがいいのかな?(笑)>




「・・・・・・・」



     <俺と一緒に天国へ行く?
       それともお前達と一緒に地獄へ行く?>




「くっそ・・・」





     <ふふふ・・・。
      ほら早く決めないと・・もうすぐ死んじゃうよ?>


!!?
「智!智ッ!!」





     「・・・・・・・・・」




「智ーーーっ!!」





     <クックック・・・あはははっ!!!





大切な智の命が俺の腕の中で消えてゆく・・・
でも俺はさっき言われた言葉が気になって
その細い首筋に歯を立てることが出来なくなった・・




「くっそ・・・っ!」





笑い声を響かせながら
暗い闇の中で現れる細いシルエットが小さく揺れる



「・・・・・・・・・」




そして完全な姿で俺の前に現れたのは
全身真っ白なスーツを着た堂本だった































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