夕立P // 夕立フィードバック

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yudachip

1. Introduction
2. レイニーレイニー (original mix) / 夕立P
3. レイニーレイニー (dotη Remix) / dotη
4. レイニーレイニー -CNR Remix- / Chiyuki
5. レイニーレイニー -machia's Remix- / まきゃわーくす
6. レイニーレイニー (雨音ワルツ) / 響太(mixed by のび男) ★
7. レイニーレイニー (ひきこもリミックス) / Kusunose(HenTaiP)
8. レイニーレイニー (krtmRemix) / Korotama
9. レイニーレイニー (コンクレートレイニーミックス) / Daisuke Ohnuma (from Downtown Walkers)
10. レイニーレイニー (sdhizumi's House Mix) / sdhizumi
11. レイニーレイニー (gowrock remix) / Gowrock
12. レイニーレイニー -INCH UP- / 夕立P

日本の同人音楽/ハウス/トラックメイカーの1st Splitになるのかな。
1曲を色んな作家がいじって遊ぶ企画スプリットですね。
ブックレットはマットな質感でいい紙使ってますね。

さて門外漢なジャンルです、このボカロを使ったエレクトロは。
昔からの知り合いの方の音源ですので、このブログでは異色であるかもしれません。
いやでも、普通に同人音楽も取り上げていたので特に異色でないかもしれません。
とまあ、そういうのはさておいて、今作は強烈な否定から入るのが印象的ですね。
「うん、嫌い・・・」と言っているように思えますが、正しいのかな?
そこからはじまるのは、リラックスした空気を持つシティポップスだと言えます。
ハウスっぽさもありますし、トロピカルな裏拍も聴こえますが、ぐねぐねとうねりまくるベースとは裏腹に、音の質感は渋谷系というかピチカートというか、そういう響き。
ところがそれで終わらないのは、メロディーそのものは非常にアニメソングっぽいわかりやすさを持つところ。
メロの部分は、90年代アニソンっぽい気がする。どっかで聴いたことあるよ、この感じ!と懐かしく思いました(笑)
ボカロのゆかりさんのものをいくつか聴いてみて思ったのが、この怠惰な空気は彼女特有のものなのでしょう。
そのアンニュイなニュアンスは、洒脱なハウスアレンジのプロダクションとも結構合う。

M-3以下は、上記の通りM-2をアレンジャーが好き勝手にいじりまくっているもので、結構個々の個性があると思います。
ドラムのキックを強調してEDMっぽさをまぶしてキーを高音に設定しているM-3、反面シンセのぶわつきを重視して浮遊感を持たせてゴージャスに変貌させたM-4、原曲のアンニュイな空気をクラブジャズ風のムーディーなリミックスで施したM-5、方向性は似たようなものの不思議なタッチを持たせて歌伴を際立たせているM-6、ウィブルっぽいベースとちょっとソフトでFC音源のようなレトロ感で魅せるM-7、高速のキックと少しのミニマルっぽいシンセでキレッキレに迫ってくるM-8、もはや原曲を留めないほどに解体したAphex Twinのような荒業でドローンノイズ轟音を作り出すM-9、比較的原曲に忠実ながらよりドライヴ感と独特の和メロを押し出したM-10、倍速以上に早回しして高速トランスへと雪崩れ込むM-11、原曲作曲者によるよりダンサブルにビートがドンゴドンゴ楽しいM-12と、みんな自由ですね。
個人的に耳がいったのはM-5,6,9辺りですかね。
特に気に入ったのはM-6ですね。おだやかでスロウながら、上品で何だかベースのせいでプログレにも聴こえてくるのは狙いですかね。

割とボカロは聴かず嫌いしていたところもあったのですが、すんなりと聞けたのは知り合い贔屓目かもしれませんが(笑)
けれども、原曲が癖のないメロディーの良さを持っているので、聴きやすいと思います。
生身の女の子がカバーしたのも聴いてみたいですけどね!←

(2015年発表)

満:★★★★★★★★☆ (8.5/10)
薦:★★★★★★★★☆ (8.5/10)

※動画は割愛。
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