「シヌひょん・・・。
本当に、わからないんですか。
「わからないって・・・。なに?」
「私、みんなとアイス食べたんですよ。」
「うん・・・あっ!
つわり・・・終わったの!?」
「そうです。
食べられるように、なったんです。
・・・順調ですよ。」
ふありと・・・笑う。
JUNE BRIDE DREAM~ジェルミ(11
そして、 明日
「 シヌひょん。
大丈夫ですよ、ジェルミなら。」
「どうして・・・?」
「あ。」
両手をお腹にあてた。
「ミニョ、今度はなんだい?」
「ふふふっ。
シヌひょん。
さっきの答え。
ここに、いますよ。」
「答えが・・・いる?」
「はい。
好きって気持ちよりも、もっと大きな力を持つものです。」
微笑んで、ミニョが俺に向かって
両手を伸ばした。
誘われるままに、隣に座って、ミニョをそっと
抱きしめた。
「ミニョ・・・?」
「はい・・・。
そんな気がしたんです。
ジェルミは、すぐそばにいるって。
私、お祈りしてたんです・・・。
そしたら、まだ天国と私の間を行き来してたらしい
このベビーが・・・
夢に出てくるようになったんです。
お友達といっしょに、来てもいい?・・・って。
ジェルミは・・・天使になりかけて
そうして・・・
もどってきたんです。
私たちのために。」
あのねー。
じぇるみと、ともだちになったのぉ。
おれんじのぉ・・・。
ばっかり、さわってたら、あそべないよぉ。
・・・って、いったのぉ。
てをつないでぇーって----------------。
「あら、なにかしら。」
ミニョが足元に落ちていたのもを
拾い上げる。
「あっ。」
俺は、思わず声を出した。
「なんですか、これシヌひょん?」
ミニョが広げてみせる。
「パンツだ。」
「ええ、パンツは・・・わかります。」
「パンツだよ・・・・・・。」
オレンジ色のパンツが床に落ちていた。
ジェルミが、あんなに大事にしていた・・・オレンジ色のそれ。
・・・ほんの少しだけ・・・目が潤むのは、何故だろう。
ほんの少しだけ・・・・・・・。
親指の先で下瞼をなぞった。
俺は、笑って、そして、息を吐きながら、それを受け取ると
小さくたたんで、上着の胸ポケットに入れた。
「はいー?」
ミニョが、笑った。
なあんかね・・・。
僕、ながいこと、眠ってたんだよねぇ・・・。
良く・・・覚えてないけど?
「あ。気持ち、いぃ・・・。」
吹いてきた風がジェルミの髪を揺らす。
前髪が睫毛をくすぐって、
人差し指の先で、軽くはらいのける。
明日は、結婚式。
うん。
いよいよね。
テラスの向こうの山の上には、お月様が出てる。
満月で、テラスにザクロの木の影を落としてる。
赤い花が咲いていて、
今年も、大きな実をつけてくれるんだろう。
いまから、シヌひょんの
合宿所最後の夜をメンバーみんなで
お祝い。
バチェラーパーティって、やつだよ。
独身最後の夜を
男友達と祝うんだ。
はあ。
なんだか、いろいろあった。
うん。
なんだかんだで、
とりあえず・・・みんな幸せだよね・・・。
きっと。
何も変わらないし、
僕たちは、いつものA.N.JELLだ。
最近、夜寝るとさ。
よく、夢を見るようになったよ。
いっしょに、あそぼーっていう声。
ワンパターンだけど、
いつも、追いかけっこをしてる夢ばかりみる。
子供の頃だって、
こんなに楽しかったことは、ないって・・・いうくらい
大笑いして、走り回ってる。
すっごくいい奴で、さ。
誰かに、似てる気がするんだけど、ねぇ?
両手を高く上げて、背伸びをひとつ。
お月様に届くくらい?
あはは。
みんな、みんな、大好きだよぉ。
「あ。」
風が吹いた。
あの時みたいに、強い風。
僕は、顔を風から避けて下をむいたまま、
吹き飛ばされるように、
手すりのギリギリまでよろけた。
僕が、どうして、あの時、落ちたのか。
どうしてなのか・・・。
それは、僕も覚えていない。
なにか・・・忘れるためなんて、気もするけど。
なんのために、
なにを忘れるの?
覚えてないんだもん。
僕に、わかるわけないよ。
手すりを掴んで、脚を踏ん張った僕を呼ぶ声がする。
「ジェルミ!」
「ジェルミ!」
「ジェルミ!」
シヌひょんの声だ。
ミナムに、テギョンヒョンまで、テラスの入口に立っている。
シヌひょんが、僕の方に走ってくる。
風が、突然、凪いだ。
僕も走り出した。
両手を広げて。
「シヌひょん~~~。
おんぶしてよぉっ。」
あと少しで、シヌひょんに・・・ってところで、
つまずいて、ヘッドスライディングのように、彼の足もとに
滑り込んだ。
ミナムが笑った。
僕の背中のTシャツがめくれてた・・・。
オレンジ色の・・・パンツ。
「みえてるよぉ。」
おしまい
*************************
終わりました。
ああ。
終わったわよぉ。
結構、入れこんで書いてました。
で、
終わると、さみしい。
くっすん。
が、たしかこの話。
ジェルミの救済だった・・・ような???
えーとっ。
さて、さて!!
結婚式です。
ジェルミが独白してたように、
合宿所最後の夜を過ごすシヌひょんと仲間たちの
お話しを某さけさんが、書きます。
翌日。
結婚式当日の朝の準備の様子を・・・私が書きます。
主に、裏方のほうね。
もちろん、お式の様子は某さけさんが、
真面目に書きます。うひ。
二次会も・・・
その夜も!??????
あはは。
まだまだ続く、どたばた?
いましばらく、おつきあいを。
最後まで・・・ありがとうございましたぁ~。
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