さくらひより

兼好法師の顰みに倣って、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き綴ります。


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この記事は、以前にも一度公開したことのある日米安保についての記事を若干修正し、再投稿したものです。今では少し内容が古くなっている部分もあるのですけれど、メディアがこのような言説を取り上げていたという記録として、改めて公開します。



「戦争」の対義語は?


そう問い掛けられたら、ほとんどの日本人は「平和」と答えるでしょう。
日本人だけではないかもしれません。「戦争と平和」を書いたトルストイは、ロシア人ですから。


では、戦争を拒否すれば、それで平和は維持できるでしょうか。


この問いにも、ほとんどの日本人は、できる、と答えるでしょう。事実、この70年近くと言うもの、そのようにして日本は平和を保ってきたからです。少なくとも、表面上は。
けれど、日本人以外の人々は、同じように答えるでしょうか。



さて、先の記事(こちらこちらなど)で引用したようなNEWSポストセブンの一連の記事を見ていると、当然のように疑問が起こってきます。

もし、アメリカには日本を防衛する気がない、と言うならば、なぜ在日米軍は日本国内に駐留し続けているのでしょうか。
孫崎氏は、それを以下のような理由だ、とします。

元外交官、米が沖縄にこだわる理由は「日本に金を出してもらえるから」
http://news.ameba.jp/20111213-327/


こちらは、NEWSポストセブンではなく、ニコニコニュースが引用元だそうです。

前泊氏は「沖縄に米軍海兵隊がこんなにいるのに、中国の海軍(の船)が自由に行き来し、尖閣で問題が起こるのは、抑止力が利いていないとなる。むしろ軍事力で解決できない問題だ」と述べた。同様に孫崎氏も、抑止力としての沖縄の基地の存在意義に疑問を呈した。
両氏の言うように抑止力がないのだとすれば、アメリカが沖縄に基地を持ち続けるメリットは何か。外務省で国際情報局長を務めたこともある孫崎氏は「金の問題」だと指摘する。
「安全保障の重要性ではなくて、海外の基地を置くのに日本だったら金を出してくれる。これが一番重要なポイントだ」 孫崎氏によると、財政難で各国の海外基地を閉鎖しているアメリカは日本の「思いやり予算」を当てにしているという。


在日米軍は日本を防衛する目的で駐留しているのではない、日本にタカリをするために体よく利用しているに過ぎない、という主張です。
以前の記事で紹介したウォルフレン氏の主張を連想しますけれど、それはともかく。


引用元は違えど、これもまた、在日米軍の存在は日本の防衛にとって無意味、と言う、NEWSポストセブンの一連の記事と一致する意見ですね。


では、この孫崎氏も、「日米安保を破棄して核武装!」などと言う、いわゆる「自主独立論」を主張しているのか、と言うと、そうではない様なのです。


「尖閣は中国のもの」発言…中国「話の分かる日本人もいるらしい」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0716&f=politics_0716_005.shtml

元外務省国際情報局局長の孫崎享氏はツイッターで「日本人にとって受け入れがたい事実だが、尖閣諸島は日本固有の領土ではない」と述べた。

もしも尖閣諸島で中国との軍事衝突が起きるならば日本は確実に敗北するだろう主張、日本は国際社会から孤立することになるだろうと警告した。


こちらは、アメーバニュースではなく、中国系メディアであるサーチナから引用したものです。
なお、調べてみたところ、この記事と実際の発言とでは若干の差がありました。
日本語のtweetから中国語に翻訳され、更に日本語版へと再翻訳されたために、誤りが生じたのかもしれません。あるいは意図的な書き換えが行われたのかもしれませんけれど、それを知る術はありません。
以下は、引用元となったと思われる孫崎氏のtweetです。

日本人にとって受け入れがたいかも知れないが尖閣諸島は”固有の島“でなく”係争地“であることを認識すべき。”
http://twittaku.info/view.php?id=222830103812505602


国内だけに通用する論理で中国を挑発すれば国際社会で孤立する.軍事的に中国相手に勝てない.
http://twittaku.info/view.php?id=222830200457658369


なお、URLは孫崎氏のtweetではなく、アーカイブページのものです。


このtweetを見ると、孫崎氏は「自主独立派」ではなく、それとは正反対の、中国の主張を受け容れろ、と言う意見の様です。


この意見、実は同意する方も少なくないのではないか、と思います。
戦争は絶対に駄目。戦争を避けるためなら、小さな島の一つや二つ譲っても良いじゃない、と。

けれど、残念ながら、良くも悪くも、戦争には相手がいるものです。
上のサーチナの記事は、以下のように結ばれています。

孫崎氏の発言に対し、中国のネット上では「開戦して日本に勝てるならばすぐに開戦すべきだ」、「日本人にも話の分かる人がいるらしい。歴史を尊重することは、事実を尊重するということだ」などといった声があがった。

どうやら、相手の意見を受け容れれば戦争を回避できる、とは言い切れない様です。



これまで、多くの日本人は「戦争を拒否すれば、平和を得ることができるのだ」と教わってきたと思います。
日本国憲法には「戦争の放棄」が謳われている、と、義務教育でも教えられたはずです。そして、いわゆる「平和団体」は、この「戦争の放棄」があったからこそ日本の平和が守られたのだ、と主張しています。


けれど、戦争とは、本当に一方的に放棄できるものなのでしょうか。


現実を見る限り、残念ながら、「そうではない」と言わざるを得ないようです。

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この記事は、以前にも一度公開したことのある日米安保についての記事を若干修正し、再投稿したものです。今では少し内容が古くなっている部分もあるのですけれど、メディアがこのような言説を取り上げていたという記録として、前回の記事に続き、改めて公開します。



今回の記事も、一時期話題となっていた尖閣列島を巡る防衛について書いてみたいと思います。

この問題について、NEWSポストセブンは繰り返し孫崎享氏の意見を取り上げていました。
先の記事に続いて、更に例を挙げましょう。

米国防長官「尖閣に安保適用」発言にトリック 米軍派遣は別
http://news.ameba.jp/20121010-565/

日米安保条約第5条には、日本が武力攻撃を受けた際のアメリカの行動について、「自国の憲法上の規定及び手続に従って共通の危険に対処するように行動することを宣言する」と規定されています。問題は「憲法上の規定及び手続に従って」という部分です。アメリカでは軍隊を出動させるのに米議会の承認が必要で、議会が否決すれば、沖縄に米軍基地があっても海兵隊は出動できないのです。


タイトルからして「トリック」という言葉を使って、アメリカが日本を騙そうとしている!と言うメッセージが伝わって来るようです。
けれど、これがなんら不自然な規定でないことは、以前も述べました。議会を無視して軍が勝手な行動をはじめたら、それはクーデターです。


続けて、明らかに問題のある記述が現れます。

日米安保と異なり、アメリカがカナダやフランスなど11か国と結んでいるNATO条約では、同盟国が攻撃を受けたら即時行動すると規定しています。これが日米安保の現実なのです。

嘘です。
上の文章で「NATO条約」と呼ばれているのは、文脈から判断して「北大西洋条約」のことであると思われますけれど、北大西洋条約第十一条には、以下の様な条文があるのです。

締約国は、各自の憲法上の手続に従つて、この条約を批准し、その規定を実施しなければならない。

つまり、いくらNATO加盟国が攻撃を受けようとも、アメリカ軍が憲法の規定を無視して超法規的に出動することなど、認められていないのです。

付け加えるなら、NATO加盟国は、相互に防衛する義務を負っています。
NATO参加国のいずれかが侵略を受けたら、アメリカも参戦する。けれど逆に、アメリカが侵略を受けた時には、NATO参加国もすべて参戦しなければならないのです。
日米安保には、このような条件はありません。日本が侵略を受けたら、アメリカ軍は参戦します。けれど、アメリカが侵略を受けても、自衛隊が参戦する義務はないのです。
孫崎氏の言葉を借りるなら、これが日米安保の現実なのです。
ついでにツッコミを入れておくと、「NATO」とは「北大西洋条約機構」のことですから、「NATO条約」と言ってしまうと、「北大西洋条約機構条約」と言うよく分からないモノになってしまいます。この記事には、「『アメリカに潰された政治家たち』より抜粋」と注記がされているのですけれど、元外務省国際情報局長の孫崎享氏は、本当にこのような表記をしているのでしょうか。


繰り返しになりますけれど、アメリカでは、何らかの軍事的脅威が加えられた時に軍が出動できるか否かは、大統領が判断を下します。もちろん議会の承認は必要ですけれど、「敵が攻めてきました」「では、まず議会の承認を得てください」などと言うことはありえないのです。そんなことをしていたら、議会を召集している間に国家自体が滅ぼされかねません。それでは、まるっきりビザンチン帝国をネタにしたタチの悪い冗談と同じです。


この記事は、以下のような問い掛けで終わっています。

小さな無人島を守るために米軍人が血を流すことを、米議会が承認すると思いますか?

私は、逆に問いたいです。
砂漠の小さな国の主権を守るためにアメリカ軍人が血を流すことを、現実にアメリカ議会が承認したことをどう思いますか、と。
若い方にとっては既に歴史上のできごとでしょうけれど、1991年の湾岸戦争では、イラク軍のクウェート侵略に対抗するべく、アメリカ軍も参戦しています。

アメリカにとって、日本はクウェート以下の意味しか持たない、ということでしょうか。
この方は、ずいぶん日本を価値の無い国だとお考えのようですね。


私が不気味に感じるのは、孫崎氏の発言から、軍隊は議会の承認を得て行動するのが普通だ、という認識がまったく感じられないことです。
大多数の日本人にとって、「昭和初期の日本がアジア諸国に対する『侵略』、ひいては太平洋戦争へと突き進んで行ったのは、軍部の独走が原因である」という認識は、それが正しいかどうかは別として、ごく常識的なものであると思います。日本国憲法下で「文民統制」という方針が強く打ち出されているのも、そのような考えに基づくもののはずです。
それにも関わらず、議会の承認を得ぬままに軍が独走することを当然の前提として語るこの人は、国防をどのようなものと考えているのでしょうか。

私は、このような人が外務省幹部であったという事実に、そして、外交の専門家としてマスメディアを通じて発言を繰り返す現状に、言いしれぬ不安を覚えるのです。


平和を訴える人々は「過去の歴史に学べ」と言い、国防の重要性を説くことに対して「この道は、いつか来た道」と唱えるのを好みます。けれど、本当に「いつか来た道」を辿りたくない、と願うならば、まずは「いつか来た道」とはどんな道だったのかを振り返って見る必要があるのではないか、と私は思います。


もっとも、自分の見たくないものは目に入らない、という都合の良い方もおられる様ですから、すべての人が振り返った時に真実を見ることができるかどうか、保証の限りではありませんけれど…。

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この記事は、以前にも一度公開したことのある日米安保についての記事を若干修正し、再投稿したものです。今では少し内容が古くなっている部分もあるのですけれど、メディアがこのような言説を取り上げていたという記録として、改めて公開します。



既に古くなった記事ですが、アメーバニュースに下のような記事が掲載されていました。

元外務省幹部「尖閣は米が守ってくれると思ったら大間違い」
http://news.ameba.jp/20120830-468/


センセーショナルなタイトルから察しが付くかもしれませんけれど、出典はNEWSポストセブンです。


この記事は、こんな風に始まります。

尖閣問題で中国に対し強硬な態度を示そうとする人々は、多くがこう思っているはずだ。「いざというときは米国が守ってくれる」と。

思っていないでしょう。
以前の記事でも書きましたけれど、反中デモを行うなどの断固たる態度を示している、いわゆる真正保守の人たちの多くは、安保破棄と自主的国防を掲げているようです。いざと言う時にはアメリカに守ってもらおう、などとは意地でも言わないでしょう。
この記事を書いた記者が、本気で上の様に考えているなら、取材不足なのではないでしょうか。

と言うわけで、いきなり前提条件から怪しいのですけれど、そんなことはお構いなく、記事は続きます。

元外務省国際情報局長の孫崎享氏は、「それは従米派の人々の一方的な思い込みでしかない」と指摘する。

どうやら、尖閣列島の領有問題において、中国に対して妥協的ではない人は「従米派」である、とこの記事では定義しているようです。
自ら「自主独立派」を以て認じ、安保容認・対米協調路線を支持する人々を「アメリカの犬」「親米ポチ」などと罵る、いわゆる真正保守派が目にしたら怒り狂いそうな定義ですね。

それはともかく。
孫崎享氏なる人物は、次の様な理由で、アメリカは尖閣列島の防衛に協力しない、と述べます。

米国の憲法では、交戦権は議会で承認されなければ行使できない。つまり、日本領土が攻撃されたとしても、米議会の承認が得られない限り、米軍は出動しないのである。

当たり前です。
民主主義国家で、軍隊が議会の承認も得ず勝手に出動したら、むしろ大問題でしょう。そのような行動は「クーデター」と呼ばれます。
自衛隊だって、閣議決定なり国会決議なりが無ければ出動などできないのです。
平成七(1995)年に発生した阪神淡路大震災の際、命令が無かったばかりに自衛隊は被災者の救助活動に出動することができなかった、という話を目にしたことのある方もいらっしゃると思います。理由は様々に言われていますが、兵庫県知事による派遣要請が遅れ、そのため自衛隊が充分な救助活動ができなかったことは事実のようです。
もし、上の理由で「だからアメリカ軍は出動しない」とするなら、アメリカ軍は自国の災害救助すらおぼつかないことになりますね。


孫崎氏は、更に続けます。

そうはいっても、実際に尖閣が中国に奪われれば米国も黙っていないのではないか、という考えも甘い。

アーミテージ元国務副長官は、著書『日米同盟vs.中国・北朝鮮』(文春新書)のなかで、「日本が自ら尖閣を守らなければ、我々も尖閣を守ることができなくなるのですよ」といってのけた。


私自身は、アーミテージ氏の著作に目を通していないので、このような記述があるのかどうか断定はできません。けれど、アメリカの政治家であれば、このような発言をすることになんら不思議はない、と思います。
本当に軍隊が出動する事態となれば、敵であれ味方であれ、どれほどの命が失われることになるか分からないのです。
それなのに、それこそ「いざというときは米国が守ってくれる」とばかりに、まるで他人事の様な気分でいて貰っては困る、日本側の意志が重要なのだ、と言うのは、ごく当たり前の発言ではないでしょうか。

ところが、この言葉を孫崎氏は以下の様に解釈するのです。

どういうことか。尖閣諸島が中国に実効支配された場合、尖閣諸島は日本の施政下から外れる。すると、尖閣諸島は日米安保条約の対象外になり、米軍の出る幕はなくなるのである。

つまり、米国は尖閣を「安保の対象」といいながら、実際に中国が攻めてきた場合にも、さらに実効支配されたときですら、米軍が出動する義務を負わないよう、巧妙にルール作りをしてきたのである。


自国民の命を預かる立場の政治家として、同盟国への忠告として、当然の発言。
それを「巧妙にルール作り」などと言うのは、拡大解釈か、さもなければ「日本に自国を守る意志がなくても、アメリカは日本を守ってくれ」と言う、わがまま極まりない主張でしかないでしょう。
自らとは異なる意見を持つ人たちを「従米派」と呼ぶ人にしては、ずいぶんとアメリカに依存した考え方だなあ…と感じてしまうのは、私だけでしょうか。


それに、尖閣列島が中国…でも火星人でも悪の秘密結社でも、何でも良いのですけれど、そう言った勢力に占領され、実効支配されたら、もうそこは日本の領土ではないから日米安保の対象外です、などと言うなら、ロスアンゼルスが地底人や異次元人に占領されてもアメリカ軍は出動できないことになります。なぜなら、そこはもはや守るべきアメリカではなくなってしまうのですから。
けれど、軍事的な知識以前に、常識で考えてもそんなことはあり得ないでしょう。

国境と言うものは、軍事力による占領で変わるのではありません。国家間の合意による条約が締結されて、はじめて変わるものなのです。そうでなければ、侵略戦争も文字通り「やった者勝ち」になるでしょう。
孫崎氏と言う人物は外務省幹部だったそうですから、まさかこんなことを知らないはずはないのですけれど…知っていて、わざと無視しているのでしょうか。


この記事は、以下のように結ばれています。

いま、尖閣問題で勇ましい発言を繰り広げている親米保守の方々は、こうした米国側の認識を踏まえているのか、私にははなはだ疑問である。

日本政府の公式見解である「尖閣列島は日本領である」と言う意見を支持すると「勇ましい」ことになる、と言うのは、非常に違和感を覚えますけれど、とにかく、このように発言するのは「親米保守」だ、と言うのは、この人の中では決定事項の様です。私には、先にも書いたように、むしろ対米依存を否定する自称「真正保守」の人たちの方が強硬な態度を示しているように見えるのですけれど…。

この文章からは、アメリカは日本のために戦う気など無い、と言うことだけでなく、尖閣列島を守ると息巻いている日本人は、アメリカの軍事力をアテにしている、言わば虎の威を借る狐みたいな奴らだ、と言う意識が垣間見えるように思います。

この様な認識が正しいか否かは、人によって意見が分かれるところでしょう。けれど、現に半世紀に渉って我が国の安全を担保してきた体制への評価としては、ずいぶん寡少なものだな、と言うのが、私の偽らざる感想です。


日米安保はアテにならない、とするなら、誰が、どのようにして日本を防衛するのが望ましいのでしょう?
孫崎氏がどのように考えているのかは解りませんけれど、彼のいくつかの発言から、その一端を窺うことはできそうです。それについては、いずれ改めて書いてみたいと思います。

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各種のメディアで「憲法」について語られる時、それは、日本の非武装化を定めた部分、いわゆる「九条」について語られることが大部分の様に思います。
実際、世の中を眺めてみると、「憲法を守れ!」と訴えている方々は、憲法改正と言うよりは「九条」の撤廃のみに反対している様に見えます。このことは、そのような方々がしばしば天皇の存在については否定的であることからも窺えます。天皇の地位は、憲法の冒頭に定められていると言うのに。

冷戦期を通して ――そして、恐らく今も―― 日本を守ってきたのはアメリカの軍事力であって、それは日本を非武装化する「平和憲法」と抱き合わせだった。
それを考えれば、「日本は平和憲法によって守られてきた」と言うのも間違いではないかもしれません。

けれど、その「平和」は、良くも悪くも、あくまで他国の都合で与えられたものであることも、失念してはならないことだと思います。
ありていに言えば、憲法九条とは、日本を他国 ――第二次世界大戦における連合軍、すなわち国連―― の軍事的コントロール下に置くための条項です。
第二次世界大戦終結後から冷戦期を通じて、極東アジアでの軍事バランス上、連合国の中でもアメリカが日本をコントロールし続けていたに過ぎません。歴史の流れがわずかに異なっていれば、それは中華民国、あるいは中華人民共和国であったかもしれませんし、ソヴィエト連邦であったかもしれません。事実として、日本の北部であった樺太・千島は、ソヴィエト連邦の軍事的コントロールに留まらず、政治的な支配をも受けています。それは、ソ連がロシアに変わった今もそのままです。

日本がなぜ非武装でいられたのか。
いわゆる「九条」を支持するにせよ、そうでないにせよ、このことは意識するべきではないでしょうか。
それをせずして、あくまでも「平和憲法を守れ!」と唱え続けるのは、欺瞞と言っても過言ではない様に思います。
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恋人のケータイ見たことある? ブログネタ:恋人のケータイ見たことある? 参加中

私はない派!



恋人であろうと、家族であろうと、勝手に見たりしません。

もし、私に未成年の子供がいれば、携帯電話だけでなく、ネットの閲覧履歴などの内容を確認することがあるかもしれません。未成年者を獲物と見ている犯罪者、及び犯罪者予備軍が存在することは事実であり、かつ、自分は未成年の子供に対しての保護責任があるからです。

幸いにも私は結婚した経験はなく、子供もいません。ですから、携帯電話を見る必要も、やはりありません。



ここで、私自身がつい最近経験した、いかにも危険そうな接触についてご紹介したいと思います。


私がそのメールを目にしたのは、ある日、Amebaの登録に使っているメールアドレスの着信をチェックをしていた時でした。


amabe1

From、つまり差出人名は「アメプロ」 アメロではありません。
更に、件名は「【Amabe】maiさんよりビグとも申請が届いております」 Amebaでもグともでもありません。

どう見ても偽物です。


普通ならこの時点で開封せず削除するのですけれど、敢えて開封し、内容をブログに書くことにしました。アメブロで活動している方への警告になればと思ったからです。
以下に、メールの内容を公開します


amabe2

maiさんよりビグとも申請が届いております。
内容はこちらからチェック


相変わらずビグともです。そして「こちら」の部分がリンクになっています。
更に、画面の下には広告に見せかけたリンクがあります。その文言は、スパムメールの件名としてこれまで幾度も見かけたものと同じです。なお、ここへ転載するとアメーバの健全な運営に支障を来しそうな文章ばかりですので、転載は控えます。

上記4つのリンク先を調べたところ、すべて同じサイトが指定されていました。
さすがに、実際にリンク先を閲覧するのは危険が大きすぎるので、その代わりにwhoisサービスを使い、リンク先サイトの正体を確認することにしました。
結果は、以下の通りです。


amabe3

tanisaki yaeko
981-2142 Province Miyagi Igu-gun Marumori-machi Iisen
02218151061
tanisaki1986@yahoo.co.jp


上に転載した登録者の情報は、ほぼ間違いなくデタラメだと思われます。本当に所在地が宮城県伊具郡丸森町であれば、電話番号は0224から始まる番号になるはずです。恐らく、何らかの不正な手段で取得した連絡先なのでしょう。

連絡先を偽らなければならない管理者の運営しているサーバに存在するサイトがどのようなものであるかは、実際に内容を確かめるまでもなく想像が付きます。いずれにせよ、まともなものでないことは確かです。


けれど、もし私がこの時、スマートフォンでメールチェックをしていたらどうなっていたか、と思います。
スマートフォンの小さな画面では、文字はよく見えません。余程注意していても、AmabeAmebaに、ビグともピグともに見えたことでしょう。
アメーバからのメールだと信じ込んで、リンクをクリックしてしまうことも、充分考えられます。



インターネットは、鍵のかかっていない家のようなものです。
大人も子供も、大部分の人はその危険性に気付くことなく、毎日過ごしています。
もし私が大切な人の携帯電話を確認するとしたら、それは、その人の安全を私が守らなければならない、と感じた時であろう、と思います。



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