KUSHIDAvsリコシェ(BOSJ XXI 優勝決定戦) | デビルパンパのリアル・ロックン・ロウラー(プロレス観戦記)

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第3弾ブログを開設しました、第2弾とスタイルをそんな変えませんがプロレスの試合経過を進化させていきたいなと思ってます。


画像のみ転送画像は使用しません、自分と仲間が撮った作品にしてます。ではでは(^O^)

新日本プロレス「BEST OF THE SUPER Jr.XXI 優勝決定戦」

2014.6.8 東京・国立代々木競技場第二体育館 観衆3014人(満員)







9.BEST OF THE SUPER Jr.XXI 優勝決定戦(時間無制限1本勝負)

(TIME SPLITTERS)×KUSHIDAvsリコシェ○[DRAGON GATE(MONSTER EXPRESS)]

[23分6秒 ベナドリラー→片エビ固め]

※リコシェが初優勝を果たす。(DRAGON GATE初の優勝者)

評価:★★★★★★★★★★

寸表:評価MAXをつけさせていただきました。過去の優勝戦に恥じない歴史的一戦だったと思います。多くの人がこの試合内容を受け継いでほしいと思いました。正直、今回王者飯伏幸太が不参加、タイチの不倫騒動、煽りVTRさえない状態で始まったBEST OF THE SUPER Jr.XXI。毎年恒例だった後楽園を楽しみにしていたファンにとっては不安さえよぎったと思います。しかし蓋を開けたらどうでしょう?開幕戦と火曜日の中盤戦しか会場に行ってませんがどの選手もヘビーに負けてたまるか、ジュニアを盛り上げるんだ!って思想が強くベストマッチの展開が多くこの目で焼きつかれた。その中でもその思いが強い両者がこの代々木の舞台に立てたんだなと。


特にKUSHIDA選手、前々からジュニアを日本武道館で行われてた舞台まで戻す!と新日本所属になってから声をあげてました。まあ、入団当初は期待してたけど徐々に失速していくのに私は歯がゆい気持ちでいっぱいだった。KUSHIDA選手は潜在能力があるのになぜ開花しない?試合内容が伴わない!と。何かこう一歩足りないものがあったようにも思えてた時に飯伏幸太不参加のニュース!KUSHIDA選手の怒りは頂点に達していた。



飯伏幸太が新日本所属になった時に言っていた『これからはジュニアに集中する、ジュニアを盛り上げる』と。なのに不参加・・・KUSHIDAの心中穏やかではなかったでしょう。インタビューでも見てわかるとおりKUSHIDA選手は飯伏選手に物凄いまでの敵対心を抱いている。まあ、当の飯伏選手はあんな感じなので全く意に介してませんがKUSHIDA選手飛躍のきっかけはこの行動がおこしたものなのかもしませんね。



開幕戦、BUSHI戦で私は酷評しました。その理由は発言と試合内容が伴ってないから。冒頭では全選手いいと書きましたが私はあえてKUSHIDA選手には厳しい発言をしてます。本来出せるはずの実力をまだ発揮してないように感じたからです。何をこう遠慮した戦いをしているんだと!もし後楽園での戦い方をしていたら私はMAX評価をつけなかったと思います。しかしMAX評価を出した!そういうことです、この試合がKUSHIDA選手なんです。負けたけどKUSHIDA選手は負けない、俺は負けないって戦い方をしたんです。セコンドにはライガー、田口、早々たるメンバーがつきました。新日本のライオンマークを背負って守った選手達がKUSHIDA選手を後押ししたんです!そんな偉大な先輩達の前で下手な試合はできないと一つ一つの技に闘魂が見えました!ホバーボードロックにつなげるまでの腕攻めやホバーボードロックを決めた時のあの表情と勢いが私の心を揺さぶりました。しかもベストタイミングであれ決めたからこれはKUSHIDA優勝か?と思った。まあ、試合が進むにつれてもこれならKUSHIDAが優勝してもおかしくない!とまで思ってたからね。



そんな覚悟を背負って完全な実力を発揮してもKUSHIDA選手はBEST OF THE SUPER Jr.の頂は獲れなかった。相手はアメリカ出身、DRAGON GATEで吉野正人を倒しドリームゲート王者になったフューチャー・オブ・フライト、リコシェ!新日本所属の選手が並々ならぬ覚悟とジュニアの誇りを持って挑んだ大会だっただけに誰もが新日本所属の優勝を予想していただろう。それをバットエンドにすることなくリコシェは勝利を手にした。



リコシェ選手、去年以上にBOSJに対する思い入れは高かった。若干25歳でありながらCIMAに連れられ日本マットに参戦。ダブルローテーションの使い手として空中技のみ注目されていたがPAC選手との抗争や去年のBOSJ参戦、ドリーム王者体感など数々のビックマッチをこなしてきてこのリングに立った。リコシェ選手の繰り出す技はどれも驚くものばかりだが打撃まで重くなっていたのには驚いた。そう、リコシェ選手はただでさえ実力があるのに血の滲む努力をしまたDRAGON GATEの看板を背負って新日本マットに参戦!初戦のコズロフ戦ではアクシデントの勝利から始まったが気持ちの持ち直しが功を奏したのだろう。



肝心の試合内容には触れてなかったが雪崩式go 2 sleepや630°でも決まらなかった時は声を出して興奮しました。これでも決まらないのかと!KUSHIDA選手がスーパーフランケンを決めてミッドナイトエクスプレスを投下していれば優勝はあったかもしれませんがあれはリコシェ選手がベナドリラーにこだわった結果がKUSHIDA選手の意識を断ち切ったのでしょう。あの強い思いを断ち切るほどの威力を誇るリコシェ選手のベナドリラー。ハンパないっす!



優勝したリコシェ選手は飯伏幸太とのIWGPジュニアヘビー級選手権試合が組まれました。世界が注目するハイフライ対決となるでしょう。この両者のシングルマッチが組まれること自体が凄い!DRAGON GATEのリングじゃなく、DDTのリングでもなく、新日本プロレスのリングで組まれる。しかも初対決!この二人のシングルが組まれるだけでDOMINIONのカードが一気に華開いたというか上半期を締めくくるにふさわしいマッチメイクが生まれましたね。飯伏幸太vsリコシェ!!想像するだけで興奮してきました。このワンカードを見る為だけでもDOMINION、大阪BODY MAKERコロシアムに足を運ぶべきだと!外敵ではありますがリコシェ選手にも凄い支持率があるのでこれは歓声割れるかもね。楽しみ楽しみ!



シリーズを通してみても観客動員数は超満員札止めは出せませんでしたが内容が濃く新日本ファンに期待値をもたせる事に大成功したと感じました。この勢いをもってG1に立てば新日本黄金時代が更なる加速を迎える事ができると。このシリーズを成功させたジュニア戦士達にももっと日の目を浴びてほしいのでKUSHIDA選手やBUSHI選手、デスペラード選手のジュニア頂上決戦に加わる日を期待してやみません。



最後にリコシェ選手おめでとうございました。KUSHIA選手も恥じない準優勝です。その他のジュニア選手もお疲れ様でした、このシリーズ感動が多かったです!ありがとう、本当にありがとう!



ちなみにリコシェ線選手の入場曲が今かなりのネットで検索されてるみたいなのでこちらです↓

White Ghetto

https://www.youtube.com/watch?v=hMHn9z3VmNQ


フォト:88枚

https://www.facebook.com/media/set/?set=a.529983997113709.1073742502.100003063396387&type=1&l=06a8e75150






▼試合経過



『BEST OF THE SUPER Jr. XXI』に出場した選手たちがリングを取り囲み、試合開始のゴング。KUSHIDAとリコシェへ向けたコールで場内が騒然となる。そんな中、両者はじっくりとしたグラウンドレスリングを展開。その後、リコシェがローリングソバットで奇襲し、連続バク転からヘッドシザースホイップ。これをKUSHIDAが側転で着地し、ショルダースルーでリコシェを場外に落とす。





ここからKUSHIDAはリコシェの腕をエプロンへ叩きつけ、ロープを利用したアームブリーカーや腕折り攻撃で追い討ち。さらに、側転から低空ドロップキックを見舞う。




KUSHIDAの腕攻撃は続き、リコシェはなかなか反撃できない。しかし、ハンマースルーを切り返してスピンキックを叩き込み、場外へ落ちたKUSHIDAにサスケスペシャルをお見舞い。





リングへ戻り、リコシェがミドルキック3連発、串刺しバックエルボー、フライングメイヤー、サッカーボールキック。さらに、エプロンからジャンプしてロープで反動をつけ、ローリングセントーンを浴びせる。




続いてリコシェは、カウンターフロントハイキックでKUSHIDAの突進を止め、コーナーからフライングエルボースマッシュ。さらに、ハンドスプリングを繰り出すが、KUSHIDAが腕に低空ドロップキックをお見舞い。これでリコシェが場外に落ちると、コーナー最上段からノータッチトペコンヒーロを敢行する。





リングへ戻り、KUSHIDAがムーンサルトプレスからバズソーキック。そして、ラリアットを受け止めて腕を取るが、リコシェが前転で切り返してKUSHIDAを担ぎ、go2sleep。




両者への大コールが交錯する中、リコシェが串刺しドロップキックで追い討ち。そして、スワンダイブシューティングスタープレスで押し潰すも、直後にKUSHIDAが首固めへ切り返す。





エルボー合戦を挟み、KUSHIDAがリコシェの腕にキックを連射。さらに、ハンドスプリングエルボーで追撃すると、リコシェの頭上で回転して腕を取り、ホバーボードロック。




これをリコシェがロープエスケープすると、KUSHIDAが腕を蹴りあげ、バズソーキックで側頭部を打ち抜く。そして、ドラゴンスープレックスホールドで3カウントを迫るも、リコシェがキックアウト。





両者へのコールがさらに大きくなる中、KUSHIDAがコーナー最上段へのぼり、ミッドナイトエクスプレスを繰り出す。しかし、リコシェかわして自爆させ、両者は座ったままエルボー合戦を展開。




その後、KUSHIDAがアームブリーカーを見舞うと、リコシェはブラジリアキックとエルボーでお返し。そして、ノーザンライトスープレックスホールドからクラッチを離さず、ブレーンバスターへ繋げる。





両者へのコールでさらに場内が騒然とする中、リコシェはコーナー最上段へのぼるが、KUSHIDAが立ち上がる。そして、倒立式ニールキックでリコシェの動きを止め、雪崩式フランケンシュタイナーを狙うが、リコシェがボディブローで逆襲。そのままKUSHIDAを担ぎ、雪崩式go2sleepの荒技を敢行する。




続いてリコシェは、コーナー最上段から630°スプラッシュをさく裂させてフォールにいくが、KUSHIDAがキックアウト。するとリコシェはベナドリラーを放つが、KUSHIDAがかわして延髄斬り。





続いてKUSHIDAはハンドスプリングエルボーを繰り出すが、リコシェが受け止め、肩車で担ぐ。するとKUSHIDAはウラカン・ラナを狙うが、リコシェが抵抗し、ファイヤーマンズキャリーの体勢で担ぐ。ところが、KUSHIDAが体重移動して倒れ込み、ホバーボードロックで捕獲。これはガッチリ極まっていたが、リコシェが強引に担ぎ上げる。





それでもKUSHIDAは脱出するが、直後にリコシェがバックスピンキックをお見舞い。そして、今度こそベナドリラーをさく裂させ、『BEST OF THE SUPER Jr. XXI』を制した。





見事、『BEST OF THE SUPER Jr.』を初制覇したリコシェに、優勝トロフィーと賞金500万円の目録が贈呈される。そして、「リコシェ」コールの中、リコシェがマイクアピールを開始。ワイルド・ペガサス、2代目ブラックタイガー(エディ・ゲレロ)、プリンス・デヴィットといった歴代優勝者の名前をあげ、自分が2014年の『BEST OF THE SUPER Jr.』王者になったことを誇る。
 



さらにリコシェは、6月21日大阪で対戦することになったIWGP Jr.ヘビー級王者・飯伏幸太の名前を出す。これで飯伏がリングにのぼり、「新日本プロレスの飯伏幸太として、絶対に負けない。よろしくお願いします」とマイクアピール。両者が視殺戦を繰り広げた。
 




飯伏が去ったあと、リコシェは「キッツ(きつい)!」と日本語でしゃべる。そして、「ミナサン、サンキュー・ソー・マッチ! シンニホンプロレス、サンキュー・フォー・『BEST OF THE SUPER Jr.』。ミナサン、アリガトウゴザイマシタ!」とファンに挨拶。ここで尾崎仁彦リングアナウンサーがリコシェの名前をコールすると、キャノンで発射された大量のテープがリングへ降り注いだ。











リコシェ[DRAGON GATE(MONSTER EXPRESS)]

「ヤッタァ。この大会は始まる最初に言ったことですが、この『SUPER Jr.』というのは世界で一番素晴らしい大会なので、そこで勝つことが非常に重要なことだと考えていました。結果として小切手、ビールこういったものを手に入れることが出来ました。このことは非常に嬉しいの一言です。でもこれで終わりではありません。大阪で飯伏に挑戦します。そしてIWGPジュニアのベルトを手に入れます。もう一つのトロフィーを手に入れるということなのです。私は若い、ハンサム、スピーディーといった要素が自分は揃っているので、勝つのは自分だと思ってます。アリガトウ」


――全体的にリコシェ選手のほうがKUSHIDA選手より声援を受けていたと思いますが?



「自分としてはそんなでもないと思います。KUSHIDA選手に対する声援も多かったし、半々くらいだと思います」


――飯伏選手も日本を代表するハイフライヤーで、リコシェ選手もアメリカを代表するハイフライヤーなんですけど、その二人が闘ったらどうなりそうですか?



「非常に素晴らしい特別な試合になるかと思います。今まで飯伏選手とはシングルマッチで闘ったことがありませんでした。ですので、どんな試合になるかわかりませんが、素晴らしい試合になることは間違いないと思います。そして勝つのは自分だと思っています」


――改めてKUSHIDA選手の印象は?


「KUSHIDA選手は非常に良い選手だと思っています。スゴイ。明石で負けたかと思いますが、その時の試合を参考にして、教訓にして、今日闘うことが出来ました。KUSHIDA選手は世界でかなりトップレベルにいる選手だと思っています」


――去年参加した『BEST OF THE SUPER Jr.』との違いは?


「去年、初出場だったということで経験の点、知識の点、そして備えの点ということで、今年のほうが準備できた。あらゆる点で2年目は違ったと思います」


――DRAGON GATEの所属選手としては初めての優勝ですが、DRAGON GATEの仲間に何と伝えたいですか?


DRAGON GATEの選手はみんな友達であり、家族のような存在です。ですので、きっとみんなボクがこのトーナメントで勝ったことを喜んでくれると思います。そう思うし、自分も彼らにそう伝えたいと思います。そしてパーティーでもやりたいと思ってます」


――賞金の使い道は?


「お母さんに車でも買ってあげたいと思います」









KUSHIDA[新日本プロレス(TIME SPLITTERS)]

「ああ、またダメだった。届かなかった。何が足りないんだ? リコシェよりも、このリーグ戦に参加する誰よりも俺は『SUPER Jr.』に身も心も全部つぎ込んだ。参加者だけじゃない。新日本で育ったジュニアの選手たちよりも、俺は強いと思ってる。時間は長さじゃないんだ。濃さなんだ。チクショウ! 上等だ。もう一回ここから上に駆け上る。『SUPER Jr.』、来年待ってろ」










飯伏幸太[新日本プロレス/DDTプロレスリング]

――リコシェ選手は『BEST OF THE SUPER Jr.』優勝したことに関しては?


「半分予想通りというか、リコシェ選手が上がってきて、新日本の選手じゃないのは悔しいですけど。自分の中ではちょっと対抗戦だと思って頑張ります


――改めて選手としてのリコシェ選手の印象は?


「今日の試合も含めて素晴らしいですよ。ただいろんな部分で負けれないというか……負けれないですね。絶対勝ちます」